就職活動に悪戦苦闘する7人の大学3年生.
7人とも,テレビ局,新聞社,出版社などのマスコミ志望.
ヒロインの水越千晴クンはじめ,7人の同級生メンバーで,シューカツプロジェクトを作ります.
お互いに模擬面接をしたり,エントリーシートを批判しあったりして,皆で合格を勝ち取ろうという目論見.
マスコミという特定の業界だけだけど,人事担当の人などに,かなり,綿密に取材していることがわかります.その意味でも面白かった.
点数だけでなく,採用担当者の主観がかなり合否に影響するのだなあ,とかね.
それと,若者の生態を書かせたらこの方の右に出るものはいないですね.
千晴のバイト先のファミレスでフリーターしている男のセリフはいかにも,今風で面白い.
物語としては,すごく面白かったけど,啓蒙書としては世の中の大学生の参考にはならないかもしれません.
というのは,千晴もそうだけど,7人のメンバーが皆デキルやつら.
リーダー格の圭は超難関の全国紙新聞社の全てから内定取るような切れ者だし,千晴の親友の恵理子は,超美形の帰国子女で,某在京キーテレビ局の女子アナとして内定してしまうような才女.
表面だけ見たら,あちゃー,こんなグループ無いだろ!って感じです.
それを割り引いても物語としては面白い.
いわゆる,サクセスストーリーなんですよ.
苦労や困難を乗り越えて,栄光をつかむぞお!の物語でした.
ただし,今現在,就職活動で苦労している人には勧められません.
一般人が見たら,やる気をなくすような場面が満載なのです.
新刊ですか?
図書館の予約待ちがいなかったら借りてみます。
私が新卒で就職したときも超氷河期で大変でしたが、今の学生たちはそれ以上らしいですね。。。
お仕事柄、coollifeさんも心労が多いことだと思います。
早く改善されるといいですね。
今年は,本当に大変です.
学科で成績1番の学生でも,ぽろぽろ落とされてくるんです.
こんな年は初めてです.
早く氷河が溶けることを祈っています.
1年でこんなに状況が変わってしまうのですね・・・驚きです・・・
私は10年前の自分を重ねて、楽しく読めました!
久々に石田衣良さん作品を色々読もうかなぁ~と思ってしまいました。
おそらく,さすがの早稲田も今年はかなり厳しいと思います.
私にとって,石田さんの小説は若者文化の生きた教科書ですよ.
面白くてためになる!
今,「1ポンドの悲しみ」っていう本を読んでいます.