散 歩 B L O G

歩くことが唯一の趣味ですから。

さとうきび畑

2018-06-01 | Weblog
宮古島に仕事で出かけて、夜のフライトで羽田に帰る前に1時間かそこら、どこかへ寄ろうと思いました。
ダイビングやシュノーケリングが人気とはいえ、そういう気分ではなかったので、さとうきび畑で黒糖作りを
することに……。


どうやらあそこでやるようだな

畑の間の農道に軽トラが停めてあり、アウトドア用のタープが張ってあります。あそこで、さとうきびを刈り
黒糖を手作りするのです。


手刈りでやってる松本克也さん

その日の「宮古毎日新聞」の1面に、キビ機械狩り80%、前期比7.5ポイント増で過去最高という見出し
がついてました。JAおきなわ宮古地区営農振興センターさとうきび対策室のまとめで分かったそうです。
さとうきびの収穫を手刈りでやってる松本さんは、20%の少数派。


こうやって根元の土を叩いて刈る

機械のほうが効率がいいけど、手刈りのほうがネズミの齧り痕を除けたり、丁寧な仕事ができるとのこと。
移住して2014年に畑をはじめ、農薬を使わず有機で栽培しています。


二又の器具で皮をはぐ

さとうきびは根から水を吸い上げ、葉で光合成した糖を細胞に蓄えてるので、刈り取って茎を搾ると甘い汁
が出ます。搾りたてのジュースを飲もうというのが、目的の一つ。


見よう見まねで刈り取る


刈り取ったど~! (1本だけ)

なかなか大変なので、1本ずつ刈り取ったら、あとは松本さんにやってもらいます。手刈りは重労働だから、
もしも農家が高齢化しているとしたら、そりゃ機械にするわと思いました。


刈りたての茎を齧ってみると?

フルーツみたいに爽やかな、やさしい甘さ。梨か西瓜みたいな味です。生鮮食品なんだな、さとうきびは。
これを搾るのに、昔は牛馬を使っていたとか。いまは機械でやるんだろうけど、ここには人力で搾る器具が
あり、茎を入れてハンドルを回すと搾り汁がたまります。


さっそくやってみる……


搾ったあとは繊維が残る

これがバルサで、紙の原料になったり、キノコの苗床になったりするという話。搾り汁のほうは器具の下の
バットにたまり、ちょっと飲んでみることに。


齧ったときよりさらに甘いかも

これを煮詰めると黒糖になり、精製すると砂糖になる。ざっくりそういう理解。いま、国内の砂糖作りの
原料は南のさとうきびと、北海道のさとう大根(てんさい)があり、2:8で北海道のほうが多いらしい。
さらに輸入が7割だから、国内のさとうきびは計算上6%……手刈りはさらに希少。


煮詰めて黒糖にする

ピーナツにからめて固めたり、黒ゴマをまぶして固めたり。カカオの多いチョコレートを溶かして固めても
おいしいという。


黒ゴマ入りとピーナツ入り完成

袋に詰めて空港に行き、夜のフライトで大事に持って帰りました。
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