散 歩 B L O G

歩くことが唯一の趣味ですから。

こどもの国

2013-04-28 | Weblog
大人の国に飽きたから、こどもの国に行こうと思った。さて、こどもの国はどこにあるのだろう。やはり、くもりのない
こどもの心を持っていなければ、こどもの国の入口は見つけられないのだろうか? ものは試しにインターネットで
検索したら、東急田園都市線の長津田駅でこどもの国線にのりかえると、そこから2駅で着くと判明した。


新緑がきれいなので思わずカメラを向けた

こどもの国に入るには、どんな資格が必要だろう? やはり、金銭にこだわらない純粋さを持っていなければ門前払い
されてもしかたない。覚悟をきめて入場口に向かうと、まるで時給いくらでアルバイトしているように見える学生さんが
左手をさしだし、「大人600円で小学生200円なので800円いただきます」と言ったような気がした。


それからしばらくのあいだの記憶がすっかり抜け落ちてしまっている……

気づけばそこは、こどもの国の正面広場だった。お一人様100円で入場できそうな幼児たちが、アスファルトの地面に
色とりどりのチョークで思い思いの絵を描いている。さまざまなノルマを示す棒グラフや、巨大な核爆弾のようなものを、
のびのびと表現している。こいのぼりだなんていうのは大人の勝手な解釈にすぎない。


白鳥湖に白鳥がいないのは夏だから北へ飛んだ?

こどもの国を案内してくれる小学生(うちの子)についていくと、まっさきに白鳥湖のボートのりばに連れてこられた。
400円とひきかえに手漕ぎボートに30分乗ることができる。漕がされるのかと思って肩を回したり、体幹をひねったり
してウォーミングアップしたのに、小学生がオールを持ちたがったので結局ボートに乗ってるだけでよかった。


いろんな遊具がありますなあ……


土管とかある公園はどこに消えてしまったの?

こどもの国は、戦時中は日本軍の弾薬製造貯蔵施設だったそうで、いわれてみれば防空壕みたいな格納庫が丘の
地下にたくさんある。米軍に接収されて返還された後、こどもの国になったのは1965年らしい。それも、5月5日の
こどもの日だとか。


ポニーに乗るには350円支払わねばならない

だんだん、こどもの国が大人の国に見えてきたのは、気のせいにちがいない。きっと疲れているんだ……少し休めば
大丈夫……すべて元通りになるさ。500円の鳥ざるうどん食べて、350円のブルーハワイかき氷でも1杯やろう。


こども遊牧場は、こどもが遊牧されるところ

放牧された羊やヤギ、うさぎ、ハムスターの類と、こどもがたわむれる牧場かなと思って看板の説明をよく読んだら、
そうではなくて放牧されるのは人間のほうだったという……1960年代っぽい趣向?


遊牧されてる、幸せそうに遊牧されてる

天気がよくて自然がいっぱい、そよ風が爽やかで気持ちいい。そろそろ帰ろうかと話しながらブラブラ歩いていると、
中央広場でなにやら大道芸がはじまるみたい。


そんなふうにフラフープまわせるなんてすごい!

マッスルミュージカルで8年ぐらい活動して、ちょっとラスベガスでも活動して、ギネスブックにもフラフープの世界一と
記録されていて、アンアンでフラフープのエクササイズを監修したことがあるって。


そうこうするうちに首でまわしはじめちゃった!


さりげなく歩いてるけど難しいんでしょう??


タテにまわしはじめた~


お尻でまわしはじめた~


こどもに試させてからフラフープ30本まわした~


あれよあれよというまに巨大なフラフープを……


いたくならないようにおなかに何か巻いてから


すごく重たいので最初はちょっと助走をつけて


まわった、まわった~ (これが世界一のわざ)


検索してみたら山田祐也さんという方だそうです

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足利

2013-04-20 | Weblog
「休日おでかけパス」というJR東日本の企画きっぷ(2,600円)を買った。東は土浦から西は小田原まで
鈍行列車に乗り放題。せっかくだから範囲ぎりぎりまで行って戻ってこようと思い、足利へ。


ソヲスカツ丼…くいものがかり…

足利学校で有名だけど、そういうのとは関係なく面白そうな町だな。とりあえず名所をひとまわりしたら、
町で面白いもの探して歩こう。


これが足利学校というところか…

創建については奈良時代の国学の遺制説、平安時代の小野篁説、鎌倉時代の足利義兼説などがあるという。
でも有名になったのは、上杉憲実が室町時代に書籍を寄進し、学校を再興してからだとか。


入学すると、こんなものをくれる


あっちがべんきょうするところか

べんきょうというのは儒教を学ぶことで、学舎にいく手前に孔子廟がでーんと建っている。中央に孔子像、
右に小野篁像、左に徳川家康の神位などを安置してある。江戸期に徳川家の保護を受け、さらに有名に
なったにちがいない。ちなみに閉校は明治5年。


でーんと立派な孔子廟……と安置された孔子坐像

そのすぐまえに、あの東郷平八郎が手ずから植えた月桂樹というのが生えているんだけど、どうもそれが
明治39年(ほぼ100年まえ)に植えたにしては、小さいような。


ひょろひょろ~ん

きっとちゃんとした理由があるに違いないから、詮索するのはやめて学び舎のほうへ。靴を脱いで上がる
まえに、宥座之器をみる。水がほどほどに入っているときは器が起きているけれど、空っぽになると傾くし、
いっぱいになるとひっくり返る……なるほど中庸の教えですか。


安土城にも描かれてたな

履き物を脱いで上がり込むと、いろんなものが置いてある中に、徳川家の将軍の代々の位牌が並べてある。
ずらーっと並んだのとは別に、東照大権現の家康の位牌が仏間にどーんと安置されている。


この順番で並んでいます


ほら、この通りケースに入って


そして大御所様は特別待遇

戦国時代にフランシスコ・ザビエルがやってきた当時の世界地図が飾ってあって、それを見ると日本って
つちのこみたいなかたちしてる。本州(?関東かもしれない)が太くて、あとは細い。


伊能忠敬って偉いんだな…

「都の大学(どこの寺だろう)のほかに、なお有名な大学が5つあって、その中の4つは都にほど近い
場所にあるという。それは、高野(金剛峰寺?)、根来寺、比叡山(延暦寺?)、近江(三井寺?)である。
しかし日本において最も有名で、最も大きな大学は、坂東(関東)にあって、都を去ること最も遠く、学生
の数も遥かに多いという」……誰に聞いたのか、ザビエルが鹿児島からヨーロッパに書き送った手紙に
足利学校がいちばんだって書いてある(から展示してある)。


筮竹と算木が置いてあった

そういうところだから、学問好きな家康が保護して、江戸時代を通じて将軍家に年筮(易で一年を占う)
を献上していたみたい。易は儒教だから。


風雷益が山火賁にゆく卦かな

足利学校はもともと源氏の祖の八幡太郎の子の義国とその子の義康(足利の祖)の邸宅のすぐご近所で、
位置関係はこんな感じ。


邸宅は尊氏の七代前の義兼がお寺にした


その寺も見にいく


堀があって武家の屋敷らしい


鑁阿寺(ばんなじ) ジェロム・レ・バンナに見せたい


堀の手前は土塁になってる…

さて、足利学校も鑁阿寺も見たし、そろそろ町をぶらぶら歩くか。なかなか目を引くもの、なんだろうって
思うものが多い。たとえば……


洋服やさんと珈琲店と占いを兼業


親切な案内表示


150m離れて検査


パン屋さんみたいなのに
「洋服のお直し致します」



レディースファッションでミエールは…


いい名前の踏切…


カタカナの国みたい

すっかり足利が好きになってしまった。栃木県にだんだん興味がでてきたので、機会があったら他の町にも
いきたい。北関東っていい……。
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一里塚

2013-04-14 | Weblog
凸版印刷の板橋工場のそばに一里塚があるというので見にいった。工場自体は20年近く前に2度ほど見学
したことある。一里塚があるのも何となく知ってたけど、当時は興味なかった。


あの石垣が一里塚

中山道をはさんだ両側に高さ約3m、およそ9m四方の盛土がある。それが一里塚。けっこう大きな道標。
こういうものが江戸日本橋を起点として、一里(4km弱)ごとに二基ずつ築かれたらしい。現存するのは、
都内では北区西ヶ原と、ここ板橋区志村だけ。全国でも非常にまれ。(高さ目減りしてる)

ここは日本橋から数えて、3つめの一里塚。中山道は贄川から馬込まで歩いたことあるけど、そういえば
こんなもの見た覚えがない。明治9年に廃棄を命じた法が下され、大正11年に国の史跡に指定。

一里塚から凸版印刷が見える。敷地に沿って歩き、坂を下ると広い公園がある。池で釣りする人がいる。
看板に、「最近池での釣り名目で料金を請求する事件が起きています……」


せこい詐欺行為

そのような行為で得られる金銭、せいぜい夕飯代くらいだろうに、犯罪もデフレの渦に巻き込まれている
と思ったとか、思わなかったとか……「Big Boy」というチェーンのファミレスで大俵ハンバーグのランチを
注文したら、ライスとカレーがセルフで取り放題。つまり、ハンバーグを頼むとカレーライスが食べ放題に
なるに等しい苦肉のサービス。どこまでいくんだろう、このスパイラル?
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サイレント

2013-04-12 | Weblog






















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宇宙へ--

2013-04-07 | Weblog
週末になると雨が降るの、どうにかならないかなー? 気温が急に上がったと思ったら、急に下がったり、
煙霧だか何だかしらないけどゴミみたいな土埃が空を覆ったり……散歩日和というのは、じつは得がたい
ことなのかも。


とある日曜日…

早起きして出かけたら、夏みたいに暑い日のあと冬の寒さが戻ってきていて、しかも小雨がぱらついてる。
とても野外では遊べないので、屋内遊戯施設にでも。お台場のジョイポリス……こんな機会でもないかぎり
行かないから、のぞいてみる。


コ……コアファイターが!

ジョイポリスまだ開場時間前でずらーっと人が並んでるので、あとでまたくることにして目と鼻の先にある
「ガンダムフロント東京」のほう、のぞいてみる。1年程前にできたダイバーシティ、こんな機会でもないと
行かないから。


ガンダム生えてる……ア・バオア・クー立ってる……

ひとしきり楽しんだあと、ジョイポリスに入場して80分待ってアトラクションひとつ体験。40分待って昼食。
80分待ってアトラクションひとつ体験。なんとなく外の空気が吸いたくなって、海に出た。


あれは水上バス HIMIKO

微生物みたいな船をみてたら、あれで隅田川を遡上して、浅草から地下鉄で帰るのも悪くないかな。こんな
機会でもないと遡上しないから、と思えてきたので水上バス HOTALUNA に乗った。


HOTALUNA の内部はこう

お台場海浜公園を出発してレインボーブリッジの下をくぐり、20分ほどで日の出桟橋へ。そこから約40分で
12の橋をくぐりながら隅田川をさかのぼって浅草へ。


水上バスの運転席の横に陣取る


勝鬨橋が見えてきた


その1 勝鬨橋


佃大橋が見えてきた


その2 佃大橋


中央大橋が見えてきた


その3 中央大橋


永代橋が見えてきた


その4 永代橋


隅田大橋が見えてきた


その5 隅田大橋


清洲橋が見えてきた


その6 清洲橋


新大橋が見えてきた


その7 新大橋


両国橋が見えてきた


その8 両国橋


蔵前橋が雨で見えない


その9 蔵前橋


厩橋が霞んで見える


その10 厩橋


駒形橋が見えてくると


もやにかくれたスカイツリー


その11 駒形橋


吾妻橋が見えてきた


その12 吾妻橋


うん ……黄金色の炎

あれを見ると浅草という気がするから、慣れるというのはスゴイこと……雷門もほんとは風神雷神門なのに、
すっかり通称のほうで定着している。このビルも、通称のほうが有名かも。


浅草に到着。
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群馬泉

2013-04-04 | Weblog
サカタ類の酒場放浪記……仕事にかこつけて高崎にきております。明日の朝早く起きて上野から高崎線で
くれば用は果たせるのに、早起きするのが嫌なばかりに前日入りして高崎に泊まりです。もちろん高級官僚
じゃありませんから、私的な宿泊は自腹ですよ。


どこで飲もうかな……

駅前の暗い路地をウロウロ、ほっと落ち着く感じのお店を求めて歩き回ります。この店もダメ、あの店もダメ。
ダメというのは入れてもらえないわけではなく、入る気がしないだけです。仕事にかこつけて遊びにきている
わけですから、つまらないお店に入るくらいなら早起きして高崎線できますよ。


ここがよさそうだな……

3週ぐらいそのへん歩いて、古い建物を大切そうに使ってる赤提灯に身をゆだねる決心がやっとできました。
あとはもう、どうにでもしてくださいよ。


カウンターに座ります

柱といい調度といい、よくわからないけど製糸業で栄えた明治か大正、昭和の初めの名残りをとどめている
ような、いないような……古いままというより改装しながら使ってきた感じ。わざわざ移築したってことはない
と思うけど、どうなんだろう? 根ほり葉ほり聞くのも何だから大人しくしてますよ。


ほどよい混み具合……

あんまり満員に近づくと、お店の人が殺気立ってくる場合があるから、せめて最初だけでも空いているほうが
ありがたい。そのうちだんだん混んでくるパターンで、やっぱり団体さんが入ってきたり、カウンターの他の席が
2人組で埋まったり。まだ余裕があるうちに、やることやらないと。


ふところにやさしい……

壁のおしながきに書いてある食べものや飲みもの、手づくり感があって安い。「群馬泉」というお酒を頼んで、
上州豚のなんとかとアスパラのからしマヨネーズ合えと……。


棚の向こうから出てくる

小窓のあっちが厨房で、あそこに人が立って伝票を奥に渡すと、のれんが分かれて料理がニュッと出てくる
ようになっているみたい。眺めていると、面白いですよ。混んできたので、席を一つ左にズレます。


……どっこいしょっと。

ポニーテールのしっぽが茶色くて、頭のところが黒いってことは、1年ちょっと前までずっと茶髪だったって
ことかな? 根ほり葉ほり聞くのも何だから、大人しくしてますよ。自分でいうのも変だけど、お行儀のいい
酔っ払いです。サカタ類の酒場放浪記……いつかどこかで、またお会いしましょう。
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