散 歩 B L O G

歩くことが唯一の趣味ですから。

平等院鳳凰堂

2011-04-27 | Weblog
十円玉の表側に描かれているのが平等院鳳凰堂。こどもを連れてきて、お小遣いの財布
から十円玉を出させようとしたら、切らしてるとか言うもんだから、わざわざ出して見せた。

「いっしょだね」 (そのために来たようなものだからな)

2009年にも来たし、1989年にも来たし、こどもの頃から数えたら全部で10回は足を運んで
いるんじゃないか。宇治川の中洲で剣道の寒稽古した記憶もある。


と こ ろ が

おととし来たとき、池が新しくなっていて驚いた。鯉もいないし、亀もいない。亀にエサやる
のが平等院の楽しみだったのに、調査のために池をさらって生き物がいなくなったようだ。


歴史的な発見もあったらしいけど・・・・・・

亀がいないと、つまらない。その代わり「鳳翔館」という立派なミュージアムが出来ていて、
昔より平等院鳳凰堂のことがビジュアルで理解しやすくなっている。(お土産品も充実)


東日本大震災の募金箱

ミュージアムショップに募金箱が置いてあって、200円以上寄付すると法然上人の木版画が
もらえる。法然ということは浄土宗・・・・・・あれ? 平等院の宗派なんて考えたことないけど
浄土宗だったの?


そういえば初耳かも

平等院そのものは法然がうまれるずっと前からあるので、少なくとも初めは浄土宗じゃない。
阿弥陀如来の浄土を願うことは一緒だろうから、あとで浄土宗になったのかな。それとも、
ただ「法然800回忌」にあやかっているだけかしら。


パンフには何も書いてない

ちょっと調べてみたら、どの宗派にも属さないという建前があるけど、室町時代に浄土宗の
浄土院、江戸時代に天台宗の最勝院が敷地内(鳳凰堂の西側)に建てられて、江戸初期に
浄土宗と天台宗の共同管理になったとか・・・・・・それなりにややこしいみたい。
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黄檗宗萬福寺

2011-04-23 | Weblog
小学生のころ、いちど来たことあるけど、お寺の名前だけ(おもしろいから)覚えていて
あとは全然記憶になかった。インパクトの結晶みたいな金色の布袋さん(上の写真)も
見覚えなく、大人になって対面したときは驚いた。以来、ときどき眺めにくる。


京阪電車の宇治線で

黄檗駅まで揺られて、改札を出て右のほうに歩けば、だいたい3分ほどで萬福寺につく。


すぐ一丁

とくに目印はなく、あったと思ったら今度は「一丁」っていう距離感が、よくわからない。
なんて考えてるうちに到着しちゃう。


黄檗宗萬福寺

ここから足を踏み入れると、中国のお寺にきたみたい。明から隠元が渡ってきたときに、
明の様式で作られたのが萬福寺で、ここでは修行から何から明朝のスタイルだ。


酒気を帯びて入っちゃダメ

普通のお寺とは様子がちがう。雰囲気が似ている場所を強いて挙げるなら、神田にある
湯島聖堂。あれは儒教の聖堂だけど、日本風じゃなくて中国風に徹しているところが、
ちょっと似ている。


敷石の並べ方とか

清から逃げてきたのかな、代々の住職・・・・・・祖国でよりも伝統を正しく守ろうっていう
強固な意志みたいなものを、散歩していると感じる。


日本の感性じゃない

山門を出れば日本だけど、山門を入れば明の庭が広がり、明の様式に則って修行する
僧がいる。唐に習った比叡山の流れをくむ他の宗派と、そこが違うんじゃないかな?


木魚の原形

隠元豆、西瓜、蓮根、孟宗竹、普茶料理といっしょに、木魚も隠元が日本に伝えたそう
だけど、それまで(江戸初期まで)お坊さんは木魚を叩いてなかったってこと?


そうなの?

よくわからないけど、このお寺が江戸時代に相当な影響力を持っていたことは何となく
理解できる。外国の先端文化に触れられる場所だったんだろうな・・・・・・。
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紙芝居2

2011-04-21 | Weblog
シトロンは猫の名前です。ほんの何日か離れ離れになった猫を偲んで、小学生が2作目の
紙芝居を作りました。

「シトロン コーラをのむ」


シトロン コーラをのむ前


シトロン コーラをのんだ時


シトロン コーラをのんだ後

<おわり>
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紙芝居

2011-04-17 | Weblog
シトロンは猫の名前です。父との二人旅で、母とも猫とも離れ離れで何日か過ごすことに
なった小学生が、猫を偲んでホテルの紙とボールペンで紙芝居を作りました。

「シトロンおふろに入る」


シトロンおふろに入る前


シトロンおふろに入った時


シトロンおふろに入った後

<おわり>
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伏見稲荷

2011-04-13 | Weblog
「全国ぶらり稲荷の旅シリーズ」第2回は「伏見稲荷」・・・って、そんなシリーズないからね。

福島の原発が事故を起こして、職場が休業になったとき、家でゴロゴロするのも何だから
こどもに学校を休ませて大阪にプチ疎開した。2日ぐらいすると「京都に行きたい」なんて
言い出した。うーん、小学生が京都を楽しめるのか・・・・・・?


わかりやすさ重視

「京都の山に登りたい」とか変なこと言うから、伏見稲荷に行くことにした。ビジュアル的に
千本鳥居はインパクトがあるから小学生に受けそうだし、一の社は山の上だから。


参拝で山を一周

ぐるっと山をひとめぐりするコースになっているので、故事来歴にぜんぜん興味がなくても
「京都の山に登りたい」なら納得だろう。


猫がいた

家で飼ってる猫に似てる。プチ疎開3日目にして猫恋しくなった小学生がやたら撫でると、
ゴロゴロ喉を鳴らしていた。妻が仕事で東京にいるから飼い猫は心配ないけども。


鳥居がいっぱい

猫が立ち去る方についていくと、小さい鳥居がたくさん積み重ねてあった。担いできた人が
いるんだ。売店でチェックしたら、大きさによって数千円から二万円ぐらいする。


狐の口から水が・・・

ちなみに人がくぐる鳥居は、大きさによって三十万円から百二十万円ぐらいが標準みたい。
日本全国、津々浦々から奉納された鳥居がどこまで行っても建てられている。当然ながら
岩手や宮城や福島からも、立派な鳥居がたくさん奉納されている。


一の社

それなのに、なぜだろう? どうしてなんだろう? 地震と津波と放射性物質でえらいことに
なってしまった東日本。(3月中旬の実感)


カラスがロウソクを?

西日本は平和でいいなぁ・・・・・・やっぱり遠くの出来事だもん。関東で不足している物資も
豊富にあるし、節電も買い占めも行われる気配が全然ない。そんなことしたって関西じゃ
ほとんど無意味だもんね。


四つ辻の茶屋から

のどかな眺めが目にしみる。茶屋で腰かけるということは、何かを注文するということだ。
お稲荷さんに参ったわけだから、お稲荷さんを頼んだ。こどもはソフトクリーム。


小ぶりなお稲荷さん

なかなか丁寧に拵えてあって、やさしく美味しい。山をグルッと一回りして、疲れた体に
力が湧いてくる。しみじみ・・・・・・。

山を下りてから、きつねうどんを食べようと思った。


きつねうどん

油揚げが、短冊みたいに切ってある。

京阪電車の伏見稲荷から、3駅で七条につく。ビジュアルのインパクトを狙って三十三間堂
に整然と並ぶ千一体の千手観音を見せたら、小学生にもすごさが伝わった様子だった。
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十番稲荷

2011-04-10 | Weblog
十年ちょっと前に地下鉄の南北線や大江戸線が通るまでは「陸の孤島」なんて呼ばれてた
麻布十番も、すっかり観光地みたいになってしまった。

「およげ!たいやきくん」のモデルになったという、たいやきの「浪花屋」に向かって左へ
50mほど歩いていくと、十番稲荷につきあたる。


桜なんかも咲いてたり

お稲荷さんといえば、すぐに誰もが連想するのはキツネだろうけれども、石段の右に回ると
そこにデーンと鎮座してるのは・・・・・・。


カエルだった

昔このへんで火事があったとき、池の大蛙が口から水を吹いて、燃え盛る炎を消し止めた
という故事に基づいてカエルの石像が奉納されているんだって。

ちゅごいね! そして石段の左に回ると、そこに仲良く並んでいるのは神社らしいといえば
まことに神社らしい・・・・・・。


七福神のみなさん

神社やお寺の「七福神めぐり」って、あるある! 布袋さんとか弁天さんとか、由緒のある
神さんが祀られていて、ドラゴンボール式に七つクリアすると願いが叶うとか。

さて七福神のうち、どの神さんが十番稲荷の担当なんだろう・・・・・・。


船のほうだった

カエルにしても、寶船にしても、なかなか人の意表をつくのが好きそうなお稲荷さんだ。
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増上寺

2011-04-07 | Weblog
桜の時期になると徳川家代々の墓所が開放されるので、毎年つい足を運んでしまう増上寺。
たとえば一昨年、こんなこと書いてた。


2009年4月5日ですよ

花見ウォーキングで芝公園から増上寺のほうへ歩くと、
「将軍墓所特別公開」というのをやっている。

いつも門を閉ざしている徳川家霊廟が、桜の時期だけ
無料で拝観できる、ということらしい。

中に入ると、大きな石の塔や青銅の塔が8基、
いずれも古びた様子で対称に並んでいる。

2代将軍・秀忠、6代将軍・家宣、7代将軍・家継、
9代将軍・家重、12代将軍・家慶、14代将軍・家茂・・・・・・。

よくチラシを読むと、これらの塔には土葬の亡きがらが
納められていたが、太平洋戦争のとき霊廟が焼失したあと、
ようやく昭和33年に遺体が掘り出されて、調査後あらためて
火葬されてから今のように祀られているのだそうだ。

そのせいで桜がみごとなのかもしれない。


ここから2011年ですよ

土葬された遺体を掘り起こして、焼き直してから、あらためて葬るってのは一体どうなの?

代々といっても飛び飛びなのは、浅草寺と増上寺で将軍の墓所を交代で受け持ったから
だそうだけど、じゃあ浅草寺の墓所どんな感じなんだろう。

増上寺の墓所には、いま大河ドラマで話題の「お江」も葬られているから、ちょうどいいや。
ついでに見物しようと訪ねたら、東日本大震災の影響で今年は公開中止だった。


山門も通れないの?(通れる)

ここは浄土宗だから開祖の法然は没後800年で、京都なんか盛大に記念の催しをやってる
のに、東京の本山すっかり自粛ムード。

でも、「お江の」墓だけは後日500円とって拝観できるようにするらしい。5月だったかな?
お坊さん、ちゃっかりしてるぜ!


そうじゃないと、こんなお堂・・・(右上に東京タワー)

増上寺の桜はとても見事なので、どうしても「桜の木の下には死体が埋まっている」っていう
梶井基次郎の文章が頭をかすめちゃう。お寺だし、埋まってそうだし。

東京タワーの脚が1本、増上寺の墓地だった土地を踏んづけているから、供養が大変だとか
大変じゃないとか・・・・・・きゃああああぁぁぁ!!


お堂の中はとても静か

東京は花見が禁止だそうだけど、そんなこといわれても花見客はどこからともなく集まる。
自粛しろ自粛しろって強制するのは、自粛しましょう。

増上寺に秘蔵されている狩野一信の五百羅漢図が江戸東京博物館で一挙公開されている
はずなのに、震災のため延期になっているのも自粛なんだろうか。意図がよくわからない。
地獄絵図みたいな描写があるにしても、それとこれとは別だよ。


参道の大門

大門っていう駅は、この大門なんだね。ダイモンってギリシア世界の魔物じゃないんだね。
ホームのアナウンスが、なぜかダイモンって聞こえて、よくビックリするから。

すぐ近くに、穴場の世界貿易センタービルが、9・11を無事に乗り越えてそびえ立っている。
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梅小路蒸気機関車館

2011-04-05 | Weblog
小学3年生か4年生のとき、いちど来たことがある。それだけ覚えている。何を見たとか
くわしいことは何も記憶にないし、場所もよく覚えてなかった。

東寺の五重塔を見て、観智院に寄って、そのまま北にトコトコ歩いたらJRの線路の下を
くぐって梅小路公園に出た。梅小路って機関車の・・・・・・ということを思い出して、あたりを
見回すと、公園の案内図に「梅小路蒸気機関車館」って描いてある。


これだけど・・・・・・

こんな建物だっけ? JR西日本の団地がすぐ近くにある。京都駅との位置関係からして、
元は車庫だったんだろうな。建物に近づくと、1996年まで使われた二条駅の旧駅舎を移築
したものだと書いてあった。


改装したわけね

二条駅の駅舎は1996年まで木造だったことになるけど、そうだっけ? よく覚えていない。
いつのまにやら二条駅が巨大になったのと、駅前にゴールドジムができたことは知ってる。
いらなくなった古い建物を保存して、蒸気機関車館に再利用しているのか。


駅の切符売場みたい

入場券の券売機が駅みたい。寺や神社ばかり見せられた子供も、ここなら飽きずに遊べる
かもしれない。機関車トーマス好きだったし(昔の話)。


蒸気シューシュー出してる!

蒸気機関はいいな、水蒸気と二酸化炭素ぐらいしか出さないクリーンなエネルギー装置で。
ちょうど東京電力の福島第一原発から放射性物質が漏れ出して、外国人が国外に逃げ出す
最中だったから、そんなことを思いながらSLを眺めた。


機関車や部品がいっぱい

子供は喜んでSLに上ったり、中に入ったり、石炭をくべるマネをしたり、自分の携帯で
写メを撮って母親に送ったりしている。いまの小学生は・・・・・・。


見てもようわからん

貴重なモノなんだろうけど、ありがたみが。子供はパソコンでSLの物知りクイズか何か
やって、放っといたら20分も30分も熱中していた。閉館時間が近くて空いてたし。


こういうのが好き

普通、子供のころ来たことある場所を訪れると、あっこれ見た! とか、何か知ってる!
みたいな独特な感慨が沸いてくるものだが、梅小路蒸気機関車館ではそういったことが
一切なかった。


ここのベンチも好き

本当に来たことあるんだろうか? たぶん来てると思う。でも何にも覚えてない。一緒に
来たうちの小学生、大人になって梅小路蒸気機関車館を訪ねる機会があっても、やはり
何にも覚えていないかな?


べつにそれでいいけどね
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観智院

2011-04-03 | Weblog
五重塔のある京都の東寺の北隣に、東寺の学び舎で密教の所蔵量が日本一とも言われる
観智院が門を構えている。唐から運んできた仏像が五体も並んでいて、どれもこれも動物に
またがっているのが、非常に珍しい。仏教が日本で変成したことが、逆によくわかる。


五大の庭

この庭のモチーフは、遣唐使が船で唐から戻る旅のようす。真ん中にある石が遣唐使船で、
当時の船旅は困難だったから、行きで半分ほど沈み、帰りに半分ほど沈み、往復できる
遣唐使船は4分の1ほどだったとか。生還率25%って、決死の覚悟がいる。


空海が投げた法具

この波紋は、海が荒れたとき弘法大師こと空海が真言を唱えて法具を投げ入れたようす。
危ないところで、嵐がピタッと収まって無事に唐から密教を持ち帰ったという。ちゅごいね、
真言宗のはじまり。大変な覚悟で海を渡ったことは、よくわかった。

観智院には後世、剣豪の宮本武蔵が3年ほどかくまわれていたそうで、武蔵が描いた襖絵を
二対、見ることができる。室町時代の茶室もあり、戦の世になる前だから、立ったまま通れる
ごく普通の戸がついた部屋なのが、これまた珍しい。
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2011-04-02 | Weblog
欅というバーが暮れに閉店して、かれこれ1月、2月、3月・・・
このまえ通り掛かったら、おなじ看板で営業してる!

のぞいてみると従業員は別の人。わけを聞いたら日比谷バーが
居抜きで買い取り、「昔の名前で出ています」と。
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芝公園の夜桜

2011-04-01 | Weblog
ようやく2分咲き。まだ花見客いません。例年より遅め・・・
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五重塔

2011-04-01 | Weblog
東寺の五重塔の中が、いま、特別公開されている。5月の中旬ぐらいまで(だったと思う)、
初重と呼ばれる1階部分に入って、中の様子を見ることができる。新幹線の窓から見える
この建物は、現存する日本の古塔のうちで一番高いものだというが、その高さは・・・


総高55m

東京スカイツリーの10分の1にも満たないけど、826年に建ってから4度も火災で焼けたけど、
地震で倒壊したことはなく、そのためじゃないにしても国宝だ。特別公開中は誰でも中に入れる
とはいえ、内部での写真撮影は禁止。そこで、扉の外からは撮ってもいいかと思ってね。


入口からの写真

耐震構造(?)の柱のまわりを、金色の仏像が取り囲んでいる。全部お見せできなくて残念だが、
とても密教っぽい雰囲気。これら仏像の加護で地震に強いんじゃないの? 火災には弱いけど。


出口からの写真

上の方(二重、三重、四重・・・)どうなってるんだろう。京都はすごいね。千年以上も昔から
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンとか、ディズニーランドのアトラクションみたいな世界観を
お寺の中に実現しちゃってるんだから。当時の人は目を見張って喜んだでしょう。


いま見ると渋いけど
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