散 歩 B L O G

歩くことが唯一の趣味ですから。

高麗神社

2016-01-17 | Weblog
白菜とか大根とか作ってる。1時間に1本しかない八高線に高崎から乗ってきて、高麗川駅
で降りて歩いてる。このあたり、渡来人が奈良時代に移住してきた土地のはず。高句麗の
高麗王が祀られてる高麗神社はどこだろう。駅から1.5kmほど、自分の足音を聞きながら
人通りのない道をゆく。


チャングンピョがある高麗神社

よく焼肉屋さんなどで見かける天下大将軍、地下女将軍のチャングンピョがある。高麗神社
ここみたい。いかにも渡来人の王族を祀る神社らしい。


高麗郡建郡1300年です

2016年から1300年ひくと716年だから、なんと立派な平城京に遷都した6年後に建郡
したということか。社伝によると高句麗人は中国大陸東北部から朝鮮半島の北部を領有
したのだが、唐と新羅の連合軍に攻められて668年に滅亡。


渡来人のトライくん

日本に落ち延びてきたトライくんたちは主に東国に住んだが、霊亀2年(716)に武蔵の国
(ちょうどこのあたり)に1799人が移されて、高麗郡が設けられたという。


それから今年でちょうど1300年

高麗郡の郡司に任命された高麗王若光が没すると、高麗明神と崇められて神社ができた。
1300年の節目だからか真新しい。高麗王の直系の子孫が社を護ってるとか。


壁画から再現した高句麗装束

絵馬を見るとハングルで何か書いてあるものがチラホラ。漢字交じりで多文化共生活性化
だとか、朝鮮半島統一成就だとか、そういったことも読みとれる。


高麗神社の駒にまたがる幼児

紀元前37年に建国した高句麗が滅亡したのは668年だから約700年後で、それから
日本に落ち延びてきた人たちが1300年以上も一族で社を護ってる。トライくんすごい、
埼玉は広大だな。

関連記事:  大宮  (ちなみにシャノアールはベローチェに変わってた)
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韮山反射炉

2016-01-12 | Weblog
三島は2度目だった。「町中を水量たっぷりの澄んだ小川がそれこそ蜘蛛の巣のやうに縦横
無尽に残る隈なく駈けめぐり、清冽の流れの底には水藻が青々と生えて居て、家々の庭先を
流れ、縁の下をくぐり、台所の岸をちゃぶちゃぶ洗ひ流れて、三島の人は台所に坐ったままで
清潔なお洗濯が出来るのでした。」という碑を見るのも2度目で、まったくその通りの土地だと
思った。三島大社で絵馬をみて、楽寿園ひとまわりしたら、することがなくなった。


伊豆箱根鉄道に乗ってみた

320円の切符を買って、伊豆長岡駅でおりた。ユネスコの世界文化遺産「明治日本の産業
革命遺産」のひとつになった(2015年7月に登録)、韮山反射炉を見物してみようと思った。
駅から無料シャトルで10分。しかし、本数が少なくて1時間以上待つのでタクシーに乗った。
ほんの数分、860円でついた。


あれが韮山反射炉

蘭学に通じた幕末の役人が、アヘン戦争で清がやられたのを知って、やばいでござると悟り、
鉄製の大砲を鋳造するために煉瓦を焼いてつくった反射炉は小ぢんまりしていた。


100円を支払った

長崎の軍艦島などと一緒に世界文化遺産に登録されるまでは、無料で見学できたと聞いた。
しかし100円ぐらいならと思って、その下のお知らせを読むと……!


100円を300円に値上げする?

平成28年4月1日以降ということは、100円で見物できるのも再来月まで。小ぢんまりした
反射炉に300円も払うのは悔しいから、気まぐれに三島から電車に乗ってきてよかった。


回り込むと2基ある

入口から煙突2本みえたのが1基、回り込むと同様に煙突が2本あって、これでもう1基。
合計2基。煙突の数だけ反射炉があり、1基あたり2炉。だから全部で4炉だった。


横の穴から燃料と銑鉄を入れた

右の小さい穴から燃料の石炭などを、左の大きい穴から材料の銑鉄などを入れて、炉の
中で熱を反射させて金属を溶かすから「反射炉」だと、ボランティアの人が説明していた。
溶けた鉄は炉の裏に流れるよう傾斜がついていて、左の穴が大きいのは、メンテナンス
に人が入る (炉に滓が残らないように清掃する) ためだった。


炉の裏はこうだった

L字に並んだ反射炉の裏から熱で溶けた鉄を集めて、鋳型に流し込んで大砲を鋳造した。
ふーん……手間のかかることでござるな。


炉の裏の穴はこんな配置だった

左右に2炉あって、それぞれ穴3つ。上の四角い穴から鉄をかき混ぜたり、サンプルを
とったりした。丸い穴のうち高いほうは滓をとる穴、低いほうから溶けた鉄が流れ出た。
ちなみに、鉄骨は史跡を保護するため後から取り付けられた。反射炉ができたときは
煉瓦の上にしっくいが塗られて、まっしろけだった。


できました大砲がこちらにござる

砲身は筒ではなく棒として鋳造するから、川の水力を利用して筒状にくり抜くのだった。
反射炉の周辺は、炭置小屋、鍛冶小屋、錐台小屋、細工小屋など、小屋だらけだった。


隅々まで見物したから帰ろう

と思ったらタクシーがいない。電話で呼ぶほどの距離でもないし、駅まで歩いてみるか。
100円払って受け取った3つ折のパンフには、徒歩20分と書いてあった。


反射炉から200m、駅まで1.6km

200m離れたところで振り返ったら、ぽつんと反射炉がみえた。ついでだからいいけど、
わざわざ遠くからきたら、よほどの物好きでないかぎり……。


中央の煙突がそう


関連記事:  三島
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地下鉄博物館

2016-01-06 | Weblog
今年もまた1年間、地下鉄で仕事に通うのか……ならばいっそ地下鉄のこと詳しく知っちゃおう
ということで東京メトロ東西線の葛西駅の高架下を細なが~く使ってる地下鉄博物館へ。


地下鉄なのに高架上の葛西駅

入館料、おとな210円、こども100円(満4歳以上中学生まで)……ん? 地下鉄の運賃は
中学生以上おとな料金なのに、博物館では中学生こども。学生証もなにも出さなくていい。


入場口が駅の改札口になってる

イメージプレイの世界がどこまでも広がってゆく。入口がこうなってるということは、出口にも
やっぱり自動改札があって、チケットなくしたら追加料金を払うことに? とイメージしたけど
そんなおしおきはなかった。ちなみに、パスモやスイカではこの改札口を通れない。もっとも、
入場券はパスモやスイカで買うことができる。


昔こうだったなあ

切符にはさみ入れる改札口、いつも駅員さん立ってたけどイスついてたのね。座ってるところ
見た覚えがない。もっと昔は切符がなくて、硬貨を入れると通れる改札口だったとか。


最初の地下鉄の最初の車両

あきらかに息づかいの荒い、ハアハアいってる大人がいる。もしかして痴漢? イメージプレイ
にいそしむおじさんかと思ってよく見たら、ただの鉄道マニアらしかった。


現在の車両より座り心地がいい

東洋で最初に開通した地下鉄の、初代の車両が展示されてるから、ためしに座ってみたら
いまの地下鉄より座り心地いい。ものすごくスプリングが効いてる感じ。


ここにも息づかいの荒い大人が

息づかいに呼応するようにして、パンタグラフがおっ立ちはじめたので、何かの暗示かなと
注意して観察したら子供がボタンで操作していた。


ぐいぐい屹立したら萎えま~す

高架下の細長い土地を博物館に利用してるので、ちょうどまんなかにミュージアムショップが
ある。いちばん新しい副都心線のグッズが多めだった。


順路が線路の絵で示されている

春日三球・照代が昭和の後期に「地下鉄の車両はどこから入れたの? それ考えてるとね、
一晩中寝られないの」って漫才でドッカン、ドッカン笑いをとっていた。いま考えるとトンネル
の入口からにきまってるので、なぜ笑ってたか考えると一晩中寝られなくなりそう。


そのトンネルはこんなので掘る

これをどこから入れたのか考えてると一晩中寝られなくなりそう。ちなみにホンモノらしい。
ホンモノっていわれてもな。


わートンネルだ~

この中を行き来して今年も1年間、仕事に通うのかと思うと悪いイメージプレイになりそう
だから、なるべくそっちにはイメージをふくらませない。といっても、どっちにふくらませたら
健全に遊べるのだろうか?


こっちだ~!

シミュレーションで運転が楽しめる。すごく待つかといったら、そんなこともない。順番が
わりとすぐ回ってくる。


4つの路線でシミュレーション

こんなのを、おとな210円、こども100円(満4歳以上中学生まで)で楽しめるのだから、
仕事さぼってゲーセン行くよりいいかも。仕事したくないとき、また来ようと思った。

関連記事:  夕張  (地下つながり)
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