せっかくの奈良だもん、また国立博物館に寄って殷や周の青銅器を見ようと思ったのに新型コロナウイルス騒ぎ
の自粛ムードで閉館してるから、やむをえず興福寺で五重塔や国宝館を眺めて時間つぶし。全国どこへ行っても
自粛ばかりで何にも見ることができない……そんなときも、お寺はさすがに自粛してない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/49/4a1fda2812410a0bf216671089245f10.jpg)
やっぱり人間いざとなったら宗教
日が暮れたら東大寺の二月堂でお松明を見ようと思って奈良へ。まだ明るいので大仏殿を見物。やはりコロナで
人が少ないから、ゆっくり大仏を拝める。この大仏の開眼をした菩提僊那という渡来僧はインド人だったらしい
から聖武天皇とか藤原氏はカレーぐらい食べたかもしれない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/76/cad340cb1e1ecd0d73841c994a5c430e.jpg)
カレーは右手を使って食べなさい
あのときも天然痘が流行して、聖武天皇は何とかしなきゃと全国に国分寺を建てたり平城京に大仏を建立したり。
コロナ対策が後手に回った安倍総理が何とかしなきゃと全国に自粛要請を出して、庶民が苦しんでるのと似てる。
為政者の思いつきで庶民が困窮するのって、千年以上たっても変わらない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/2d/b18dfda83e96096e56c52234cc5b0a86.jpg)
脚は奈良、銅は鎌倉、顔は江戸
焼けては直し、焼けては直し、台座と脚は奈良時代の作、胴体は鎌倉時代の作、頭部は江戸時代の作だという。
新型コロナウイルスで参拝客が激減してるから、じっくり見物することができる。どこへ行っても空いてるし、
並ばずにゆっくり見られるから自粛ムードも悪くないかも。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/31/924a9c5ceff1539a26b410e9eb9e2ee7.jpg)
日が暮れる前に二月堂を確認しておく
毎年3月に行われるお水取りとお松明が有名な東大寺の修二会は、さすがに自粛などせずに執り行われている。
1269年間、戦乱が起きても何があっても中断せずに毎年やってるそうだから、たかが新型コロナウイルス
ぐらいでは自粛しない。やっぱり人間いざというときは宗教だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/03/d2136bf9f73c8e9483772daace165bcf.jpg)
この阿加井屋で3月12日にお水取りする
若狭でお水送りされた水がここに届くのが3月12日で、深夜に3人ここに入ってお水取りする。1269回、
毎年やってるから来年どこまで日本が落ちていても1270回目が行われるだろう。しかし、どこをどう通って
お水が送られたり届いたりするのか謎だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/13/6eb1378f6458bf995dcab21d39acca22.jpg)
この巨大な松明を使い足元を照らす“お松明”
お水取りもお松明も、修二会という2月20日から3月14日まで行われる自粛しらずの宗教イベントの一部。
いまや懐中電灯を使えば足元なんか簡単に照らせるのに、そういうことはしない。松明は普通サイズのものを
もともとは使っていたけれど、幕末か明治か、あるときから巨大化してパフォーマンスになった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/0b/144572911af536c337391c28b5b2275f.jpg)
あの屋根のある廊下をお松明が駆け上る
夜通し行をする練行衆の足元を照らすお松明が巨大化して、二月堂から火の粉を振り落とすようになったのは、
派手なパフォーマンスで人を集める必要があったからだろう。例年ものすごい数の人が見物に押し寄せるけど、
今年は新型コロナウイルスで自粛要請が出てるから、近くで見ることができた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/bd/eebf63a3332490e024db47f3480b8b6e.jpg)
普通はこんなところまで近づくのは無理!
その気になれは二月堂の真下まで行って、火の粉をかぶることができそう。無病息災の御利益があるそうだし
火の粉をかぶれば新型コロナウイルスに感染しても発症しないで済むのかもしれない。けれども熱いのはイヤ
だから、火の粉かぶらない場所で待機。(ただし浮遊する白い灰はかぶる)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/5b/b55eea8e4333f46b0d7d52c4a091ebdd.jpg)
さすがにあれくらいは集まる
振り向くと階段の向こうに人がぎっしり。早く来ないと、あの階段のこっち側の竹柵の中に入れてもらえない。
今年は人が少ないから自分のような軟弱者が1時間ちょっと前に来たぐらいで二月堂の下に場所を取れたけど、
新型コロナウイルス騒ぎがなければ無理だったろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/1d/75bce0e29c0f077ce1ff069c196a85a9.jpg)
やっと日が暮れてきて照明が消された
ライブハウスで開場と同時に箱に入って開演まで1時間ほど待つようなものだから、新型コロナウイルス感染
のリスクはそれなりにある。みんなマスクしてる。3月14日にもなるのに雹が降ったりして風邪ひきそう。
防寒してゴアテックス着てきたから何とか大丈夫。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/80/113b9ff261fa7a8edd8a218335fe01f6.jpg)
鐘がなってお松明が廊下を駆け上がる
本日は修二会の最終日なのでお松明が10も駆け上がってくる。二月堂の端から端まで走って戻り、火の粉を
落としながら10の松明が横一列に並ぶ。真下で火の粉をかぶった人たちがキャーキャー喜ぶ声がするのは、
だいじょうぶなんだろうかと心配になる感じ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/cf/746ba77cf3484a1c267a9c095665c764.jpg)
事情を知らない人が見たら100%火災だ
あと全員スマホで撮ってる。自分も撮ってるけど後ろから見ると異様。お疲れ様です。お坊さんが懐中電灯を
使わないでお松明ふりまわしてるのに、お客さんはスマホ。ちなみにフラッシュ厳禁。いいカメラ持った人も
フラッシュなしで撮影せねばならない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/0f/6e0215b9ddcec43c6a9c0ec3c2a02256.jpg)
スマホのカメラでけっこう写るもんだ
ズーム機能のあるコンパクトデジカメも一応もってきているけれど、今回すべてスマホで撮って上げている。
なんとかなるもんだ。デジカメ置いてくればよかった。お松明はだいたい10分ぐらいで終わってしまうから
スマホとデジカメ両方で押さえるような余裕はない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/12/9805f3b1c01fc7a5b876472ebadfddee.jpg)
夜10時すぎに二月堂をもういちど訪ねる
雹まじりの雨に濡れたし、お松明の灰かぶったから、市内のホテルで身を清めて衣類をドライヤーで乾かす。
夜通しやってる修二会の行を見るためにタクシーでもういちど二月堂へ。寒い。暗い。何してるか見えない。
ドタバタ、ドタバタやかましいかと思えば静まり返る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/4f/21e853838e4ea45b0e06c38c11230e09.jpg)
これでも例年に比べて見物客が少ない
声明がきこえてきたりする。誰か出てきた拍子に中に入り込むと、格子の向こうに薄い布が張られて須弥壇
らしきものがある。撮影禁止なので目に焼き付けるしかない。ビビビのネズミ男みたいな格好の人が立って
じっとしている。チベットの僧が着る袈裟に少し似てる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/6d/cbfb3db1711cbab1e1e44ceb61c307a9.jpg)
あの提灯、昭和61年奉納なのか……
物持ちがいいと見るべきか、奉納する人が少ないと見るべきか。お松明の派手なパフォーマンスは人集めの
ために必要なんだと改めて思う。須弥壇のまわりをお坊さんがドタバタ、ドタバタ走り回る。五体投地する。
奈良時代のお坊さんって動きが激しかったんだな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/18/42102b1b9fa581682e5b08cff57574ca.jpg)
撮影禁止だけどパンフには写真が載っている
秘仏とかも写真撮っちゃいけないのが多いけど大抵お寺のパンフとか往来の看板とかに写真が堂々と出てる。
黙って隠しておかないで、わざわざ秘仏というからには見てもらわないと困るからだ。それとおんなじことが
撮影禁止の行法にもあるんだな……達陀(だったん)の行を見届けて、深夜に退出した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/ac/dabda78bcf1e186ca43d7e4f58c9604f.jpg)
関連記事: 若狭神宮寺(お水送り)
の自粛ムードで閉館してるから、やむをえず興福寺で五重塔や国宝館を眺めて時間つぶし。全国どこへ行っても
自粛ばかりで何にも見ることができない……そんなときも、お寺はさすがに自粛してない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/49/4a1fda2812410a0bf216671089245f10.jpg)
やっぱり人間いざとなったら宗教
日が暮れたら東大寺の二月堂でお松明を見ようと思って奈良へ。まだ明るいので大仏殿を見物。やはりコロナで
人が少ないから、ゆっくり大仏を拝める。この大仏の開眼をした菩提僊那という渡来僧はインド人だったらしい
から聖武天皇とか藤原氏はカレーぐらい食べたかもしれない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/76/cad340cb1e1ecd0d73841c994a5c430e.jpg)
カレーは右手を使って食べなさい
あのときも天然痘が流行して、聖武天皇は何とかしなきゃと全国に国分寺を建てたり平城京に大仏を建立したり。
コロナ対策が後手に回った安倍総理が何とかしなきゃと全国に自粛要請を出して、庶民が苦しんでるのと似てる。
為政者の思いつきで庶民が困窮するのって、千年以上たっても変わらない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/2d/b18dfda83e96096e56c52234cc5b0a86.jpg)
脚は奈良、銅は鎌倉、顔は江戸
焼けては直し、焼けては直し、台座と脚は奈良時代の作、胴体は鎌倉時代の作、頭部は江戸時代の作だという。
新型コロナウイルスで参拝客が激減してるから、じっくり見物することができる。どこへ行っても空いてるし、
並ばずにゆっくり見られるから自粛ムードも悪くないかも。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/31/924a9c5ceff1539a26b410e9eb9e2ee7.jpg)
日が暮れる前に二月堂を確認しておく
毎年3月に行われるお水取りとお松明が有名な東大寺の修二会は、さすがに自粛などせずに執り行われている。
1269年間、戦乱が起きても何があっても中断せずに毎年やってるそうだから、たかが新型コロナウイルス
ぐらいでは自粛しない。やっぱり人間いざというときは宗教だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/03/d2136bf9f73c8e9483772daace165bcf.jpg)
この阿加井屋で3月12日にお水取りする
若狭でお水送りされた水がここに届くのが3月12日で、深夜に3人ここに入ってお水取りする。1269回、
毎年やってるから来年どこまで日本が落ちていても1270回目が行われるだろう。しかし、どこをどう通って
お水が送られたり届いたりするのか謎だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/13/6eb1378f6458bf995dcab21d39acca22.jpg)
この巨大な松明を使い足元を照らす“お松明”
お水取りもお松明も、修二会という2月20日から3月14日まで行われる自粛しらずの宗教イベントの一部。
いまや懐中電灯を使えば足元なんか簡単に照らせるのに、そういうことはしない。松明は普通サイズのものを
もともとは使っていたけれど、幕末か明治か、あるときから巨大化してパフォーマンスになった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/0b/144572911af536c337391c28b5b2275f.jpg)
あの屋根のある廊下をお松明が駆け上る
夜通し行をする練行衆の足元を照らすお松明が巨大化して、二月堂から火の粉を振り落とすようになったのは、
派手なパフォーマンスで人を集める必要があったからだろう。例年ものすごい数の人が見物に押し寄せるけど、
今年は新型コロナウイルスで自粛要請が出てるから、近くで見ることができた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/bd/eebf63a3332490e024db47f3480b8b6e.jpg)
普通はこんなところまで近づくのは無理!
その気になれは二月堂の真下まで行って、火の粉をかぶることができそう。無病息災の御利益があるそうだし
火の粉をかぶれば新型コロナウイルスに感染しても発症しないで済むのかもしれない。けれども熱いのはイヤ
だから、火の粉かぶらない場所で待機。(ただし浮遊する白い灰はかぶる)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/5b/b55eea8e4333f46b0d7d52c4a091ebdd.jpg)
さすがにあれくらいは集まる
振り向くと階段の向こうに人がぎっしり。早く来ないと、あの階段のこっち側の竹柵の中に入れてもらえない。
今年は人が少ないから自分のような軟弱者が1時間ちょっと前に来たぐらいで二月堂の下に場所を取れたけど、
新型コロナウイルス騒ぎがなければ無理だったろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/1d/75bce0e29c0f077ce1ff069c196a85a9.jpg)
やっと日が暮れてきて照明が消された
ライブハウスで開場と同時に箱に入って開演まで1時間ほど待つようなものだから、新型コロナウイルス感染
のリスクはそれなりにある。みんなマスクしてる。3月14日にもなるのに雹が降ったりして風邪ひきそう。
防寒してゴアテックス着てきたから何とか大丈夫。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/80/113b9ff261fa7a8edd8a218335fe01f6.jpg)
鐘がなってお松明が廊下を駆け上がる
本日は修二会の最終日なのでお松明が10も駆け上がってくる。二月堂の端から端まで走って戻り、火の粉を
落としながら10の松明が横一列に並ぶ。真下で火の粉をかぶった人たちがキャーキャー喜ぶ声がするのは、
だいじょうぶなんだろうかと心配になる感じ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/cf/746ba77cf3484a1c267a9c095665c764.jpg)
事情を知らない人が見たら100%火災だ
あと全員スマホで撮ってる。自分も撮ってるけど後ろから見ると異様。お疲れ様です。お坊さんが懐中電灯を
使わないでお松明ふりまわしてるのに、お客さんはスマホ。ちなみにフラッシュ厳禁。いいカメラ持った人も
フラッシュなしで撮影せねばならない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/0f/6e0215b9ddcec43c6a9c0ec3c2a02256.jpg)
スマホのカメラでけっこう写るもんだ
ズーム機能のあるコンパクトデジカメも一応もってきているけれど、今回すべてスマホで撮って上げている。
なんとかなるもんだ。デジカメ置いてくればよかった。お松明はだいたい10分ぐらいで終わってしまうから
スマホとデジカメ両方で押さえるような余裕はない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/12/9805f3b1c01fc7a5b876472ebadfddee.jpg)
夜10時すぎに二月堂をもういちど訪ねる
雹まじりの雨に濡れたし、お松明の灰かぶったから、市内のホテルで身を清めて衣類をドライヤーで乾かす。
夜通しやってる修二会の行を見るためにタクシーでもういちど二月堂へ。寒い。暗い。何してるか見えない。
ドタバタ、ドタバタやかましいかと思えば静まり返る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/4f/21e853838e4ea45b0e06c38c11230e09.jpg)
これでも例年に比べて見物客が少ない
声明がきこえてきたりする。誰か出てきた拍子に中に入り込むと、格子の向こうに薄い布が張られて須弥壇
らしきものがある。撮影禁止なので目に焼き付けるしかない。ビビビのネズミ男みたいな格好の人が立って
じっとしている。チベットの僧が着る袈裟に少し似てる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/6d/cbfb3db1711cbab1e1e44ceb61c307a9.jpg)
あの提灯、昭和61年奉納なのか……
物持ちがいいと見るべきか、奉納する人が少ないと見るべきか。お松明の派手なパフォーマンスは人集めの
ために必要なんだと改めて思う。須弥壇のまわりをお坊さんがドタバタ、ドタバタ走り回る。五体投地する。
奈良時代のお坊さんって動きが激しかったんだな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/18/42102b1b9fa581682e5b08cff57574ca.jpg)
撮影禁止だけどパンフには写真が載っている
秘仏とかも写真撮っちゃいけないのが多いけど大抵お寺のパンフとか往来の看板とかに写真が堂々と出てる。
黙って隠しておかないで、わざわざ秘仏というからには見てもらわないと困るからだ。それとおんなじことが
撮影禁止の行法にもあるんだな……達陀(だったん)の行を見届けて、深夜に退出した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/ac/dabda78bcf1e186ca43d7e4f58c9604f.jpg)
関連記事: 若狭神宮寺(お水送り)