散 歩 B L O G

歩くことが唯一の趣味ですから。

恐山

2013-09-29 | Weblog
ふと気づいたら、恐山についていた。バスを降りると、硫黄くさい。湖が澄んでいるのは、水が酸性だから……?
なかなか、死後の世界っぽい。生きててよかった。


三途の川

ここだったのか、三途の川。たしか、人が亡くなって三途の川までやってくると、そこに奪衣婆が待ち構えていて
身ぐるみはがしてしまう、と聞いたことがある。


奪衣婆(ダツエバ) & 懸衣翁(ケンネオウ)

奪衣婆がうばいとった衣類を、懸衣翁がうけとって、かたわらの柳の枝にかけ、その枝の垂れ具合で生前の悪行
の重さを測るとか。だから、石像に近寄らない。(柳の木がないようだが……)


三途の川を渡る亡者たち

あの亡者たちのあとをついていくと、霊場・恐山の入口にたどりつく。恐山といえば、いたこになりたいと思った
ことも昔あったっけ……いたこは、7月下旬の数日間と、10月上旬の数日間、あわせて年に7日ほどしか恐山
では活動しないらしい。普段どこで何してるんだろう?


霊場アイス地獄

ヨモギアイスやブルーベリーアイスで亡者をおびきよせて、250円うばいとってしまう「霊場アイス地獄」とやら。
おそろしい、おそろしい。おいしそう、おいしそう。


高野山金剛峯寺、比叡山延暦寺とならぶ、日本三大霊場のひとつなんだとか

そのわりには、こぢんまりしてる。もちろん、規模で量ることでもないが……入口で、500円うばいとられた。
おそろしい、おそろしい。硫黄くさい、硫黄くさい。


石の間に風車がさしてあり、岩からはガスが

硫黄くさいのは、あのせいか。参道の左右に小屋があり、右は男湯、左は女湯。どうやら、宿坊に泊まりこみ
湯治ができるらしい。冬は雪がつもって、閉鎖されるだろうな……。


亜硫酸ガスが噴出しているため、線香、ロウソク、タバコの吸い殻等に着火する……

ガスに引火する恐れがあるから、恐山。なるほどね、ちがうね。見ていると水子供養に訪ねる人も多いみたい。
からから回る風車、なかなか。


たいへん荒涼としている……極楽というより地獄のイメージ

恐山は貞観4年(862年)に天台宗の慈覚大師が開山したと伝えられるそうで、康正2年(1456年)に焼かれて
廃寺になり、74年後の享禄3年(1530年)に再興されたんだって、昔すぎてよくわからないけど。


ここが重罪地獄

日本の法律は加害者にやさしくて被害者につめたいと、よくいわれるけど、重罪地獄をみているとそれは本当かも
しれないって、妙に感心してしまいました。
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種差海岸

2013-09-26 | Weblog
義経が平泉で死なず、逃げのびて舟で上陸したという海岸が、八戸からだいたい15kmのところにある
らしいので、ふらふら訪ねてみた。JR八戸線の種差海岸駅で下りて、とことこ海のほうへ。交番で道を
聞いて、義経が休憩した場所にある熊野神社を見物。


あそこが海であるか…

波音がけっこう大きくきこえると思ったら、なにげで波が岩を洗っている。ああいうところに上陸するのは
なかなか大変だろうな。


ちゃんと砂浜もあった

800年以上も経っているから、当時のままの地形というわけにはいかないにしても、あれなら上陸したく
なるのもわかる気がする。左の方に目をやると……


うみねこが集まっている

あとで知ったことだけど、このあたり、うみねこの繁殖地として有名らしい。うみねこというのは鳴き声が
ねこに似ているから、うみねこという名がついたと聞いたことがあるけれど、陸地で丸くなっている様子も
どことなく、ねこに似ている。


たしかに、ねこっぽい

義経はここから八戸にいって、何年か住んだということで八戸へ。電車くるまで時間あるから、そのへん
ほっつき歩いていたら、うに丼は種差海岸で生まれたと主張する貼り紙が!


6月20日秘密のケンミンショーで…

おなかすいてないから食べなかったけど、おいしいんだろうなきっと。電車に揺られて、八戸についたら
駅前の通りにこういった貼り紙がいっぱい。


地元の噂をLINEふうに

それにしても、「噂らしいよ」っていうのは、ずいぶん薄まった情報だな……。義経の正妻が亡くなった!
という噂らしいおがみ神社や、弁慶が踏んづけて凹んだという噂らしい岩がある三八城(みやぎ)神社
を見物。ここでいう八戸は、本八戸という駅のちかくで、東北新幹線が停まる八戸は2つ先の駅。


種差海岸が、祝われている…

その八戸駅では、先ほどの種差海岸が今年、三陸復興国立公園に指定されたと大々的に宣伝してた。
そうだったのか、現地にいるとき気づかなかった。それで義経は、津軽半島の竜飛岬から北海道に渡り
富川のあたりに住んだという噂らしい。

関連記事: 富川
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下総松崎

2013-09-08 | Weblog
涼しくなったら散歩したいと思いながら猛暑の夏をようやく乗り越えたかどうか……? というところで
今度はいつなんどき豪雨におそわれるか、竜巻にやられるか分からなくなったので、歩き回ることを
あきらめて電車の窓から景色を眺めて遊ぶ。

成田と我孫子を結ぶJR成田線っていうのは、きっと千葉県だけを走る鉄道じゃないかと思うけれど、
ぜんぜん用がないから乗ったことがない。鉄道マニアでもなんでもないが、まだ見たことのない景色
に心を癒されるかもしれない。飯田橋の一楽で鶏白湯ラーメンを食べたあと、そんなことを思い立つ。

総武線が津田沼止まりだったから、改札を出てエクセシオールカフェで熱いコーヒーを1杯飲みながら
コンビニで買ったゴルゴ13を読む。成田空港行きの快速を成田で下りて、ミスタードーナツでラノベを
読む。まわり全員女性客。窓から巨大な石碑がいくつか見えたので、何だろうと思って見に行く。


聖地につき……?

聖地にも地主っているんだなーとか思いつつ、柵の隙間から入る。ひとめぐりして、気がすんだので
成田線に乗ったら、下総松崎という駅についた。てっきり、シモウサマツザキって読むと思ったのに、
シモウサマンザキ
が正しかった。カッコいい……坂東武者っぽい……撥音便っていうのだろうか? 軍記物みたいだ。


キケンなのかな?

駅の名前を気にかけて田んぼを眺めて揺られて行けば、安食、小林、木下って、人名みたいな地名
が続いた。木下は当然、キノシタかなと思ったら、木下と書いて
キオロシ
と読むとか! すごいな千葉って。我孫子でマンガを買って読み、常磐線で帰った。雨降らなかったし
竜巻も発生しなかったから、手賀沼のまわりでも歩けばよかったかも。
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