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歩くことが唯一の趣味ですから。

霧多布

2014-08-24 | Weblog
あんなところにルパン三世がいる。ここは根室本線(花咲線)の茶内駅。ルパン三世の原作マンガ家、
モンキーパンチ先生の生まれ故郷が近くの北海道浜中町ということで、町おこしに協力してるみたい。


ルパン列車がやってきた……

ふだんあまりバスツアーに参加しないほうだけど、今日はこのルパン列車に乗ってきた数名の観光客と、
霧多布のバスツアーで行動を共にする。(子連れだし)


不二子ちゃ~ん

モンキーパンチ先生のふるさと浜中町に、峰不二子が営むパブを発見! と思ったら、残念なことに店は
ルパン以外お断り……というか、よく読むと


仮想店舗だった!

「この建物は仮想店舗です。営業はしておりませんのでご了承ください」って、いちばん下に書いてある。
な~んだ、やってないのか。


あっちに次元大介のバーがある

鉛玉を飲まされそうで怖いけど、これもきっと仮想店舗で、営業はしておりませんのでご了承くださいって
ことなんじゃないの? と疑ぐりつつ貼り紙を探すと


やっぱりそうか!

「旅に出るぜ 相棒のルパンが、また妙なことに首を突っ込んじまったようだ。しばらく旅に出るぜ。生きて
戻ったらここで会おう。 次元大介」だって。いちばん下に「この店舗は仮想店舗です」云々と、不二子の店
と同じこと書いてある。


この映画館「霧多布座」っていうのはホンモノ?


なわけないか…

「よおみんな、気まぐれで作った映画館へようこそ。せっかく来てくれたのに悪いんだけっど、ただいま新作
映画を絶賛撮影ちゅ~!なのよ。幻のトキシラズが獲れるまで戻らないから留守番よろしく頼むぜ。じゃあ
な~。 ルパン三世 ※この建物は仮想店舗です。営業はしておりませんのでご了承ください」


五右衛門の店はないのか……

遠路はるばるやってきて、こういう仮想店舗の写真を撮って回る観光客もいることはいるんだろうな……
って自分のことじゃん。


看板だけで何ひとつ営業してない

リアルに営業してるのは家族経営のラーメン屋さんとか、食堂とか、お寿司屋さんとか、ざっと5~6軒ほど。
お昼ごはんを済ませるべく、混んでないラーメン屋さんに入る。


こんにちは~

地元の漁師みたいな、真っ黒に日焼けした顔の4人組が、高校野球を見ながらタバコふかしてるんだけど、
みんな革パンはいてるから妙だなと思ったらバイクでツーリングしてるおじさん連中だった。ルパン三世が
好きなのかな? そうでもなさそうだけど……。


カツ丼にしてみた

ラーメン店とばかり思ってたけど、メニュー見てカツ丼を頼んだら「吸い物です」って、かけそばが出た。
セットだったみたい。そしてラーメン店じゃないことが判明。ちなみに子供は親子丼。そば付き。


食べたあとは町の公共施設へ

5分ぐらい歩くと浜中町の公共施設があって、そこにモンキーパンチ先生の常設展示があるというので
見に行く。町おこしのため、入場無料。


どうやらあれがそうらしい……


まちがいない


おお、これは立派な常設展示!


ルパンと次元と


不二子ちゃ~ん!


石川五右衛門と


不二子ちゃ~ん!


不二子ちゃん多い

全体の半分くらい、だいたい峰不二子のフィギュアみたい。そのほかに貴重な原画や、モンキーパンチ先生
の画材も置いてある。


こういうので描いてたんだ……

モンキーパンチ先生は1937年5月、浜中町の漁師の家に産まれ、霧多布高校の夜間部に在学中、地元医師
のレントゲン助手をしながら、好きなマンガを描いて雑誌に投稿していた。19歳で上京。アルバイトをしながら
出版者へ持ち込みをつづけ、9年後の1965年に加藤一彦としてプロデビュー。翌年、29歳でモンキーパンチを
ペンネームとし、さらに翌1967年『週刊漫画アクション』創刊号から2年間「ルパン三世」連載。テレビアニメ化
は1971年……なるほど。


2008年からは毎年8月に帰郷

講演会やマンガ教室などを開いて、地元に貢献しているみたい。そうだったのか……そろそろバスの時間だ。
乗り遅れないように戻らないと。


バスでまわるのはこのあたり

アゼチ岬という地名は、アゼチさんという酪農家の名前に由来するっていう話だったけど、本当だろうか?
新垣結衣の映画『ハナミズキ』(2010)でデートのシーンと昆布漁のシーンのロケを行なったのが、ここ。


デートにくるのは大変そうだな

ママチャリでくるようなところじゃないかも? 向こうの剣暮帰島(ケンボッケ島)には、ムツゴロウさんが
一時期ヒグマと住んで「動物王国」を作っていたとか。あそこだったのか!(奥の長い島)


岬の先端のほうにオジロワシがいた(ズーム)


テントウムシもいた(マクロ)


ウシもいた(あとで牛乳飲んだ)

バスに乗って霧多布岬へ。ほとんど毎日、霧が出て視界が悪いということだったけれども、珍しくこの日は
視界良好だった。


これが当たり前ではないみたい


昆布がゆらめいている……


売店のおじさんから牛乳買って飲む


買わないけど鯨のひげを見る


買わないけどシカのツノを見る

中学生のとき立派なシカのツノを1本もっていたのを思い出した。あれは、どこでどうやって手に入れた
ものだっけ? ぼくのあのシカのツノ、どこへいったんでしょうね? またバスに乗る。


今年採った昆布が展示されていた

天井からぶらさがっている。ここ、霧多布湿原センターの入口には、雪だか泥だかに残された動物の足跡が
型を取って展示されている。


ヒグマの足跡


丹頂鶴の足跡


キタキツネの足跡


エゾシカの足跡


雪ウサギの足跡

雪ウサギは、前に出ている長い方が後ろ足で、前足は体の下にチョコンとつくので丸い跡になっている。
なんとなく湿原はお腹いっぱいなので足跡に興味を持ってしまった。


琵琶瀬展望台から霧多布湿原


丹頂鶴がワンペアいた……


2.0の視力で見てズームで撮影

またバスに乗って、涙岬というところへ移動する。断崖絶壁の海岸段丘で、2時間サスペンスに出てきそう。
どこかに船越英一郎がいそう。


そろそろクライマックスが近い?


女の顔に見えるというけど?

「乙女の涙」という名所の話を聞いたことがある。ニシン漁が盛んなころ、厚岸の若者と霧多布の網本の娘
が恋に落ち、若者が嵐の日に厚岸から船で霧多布に向かう時、このあたりで座礁して海の藻屑になった。
それで娘が断崖に立って声をかぎりに泣き叫び、若者の名を呼んだとか呼ばないとか……それはともかく、
ドーバー海峡の断崖にちょっと似てる。ルパン三世の背景にぴったり。




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