東京で暮らしてると東京タワーにのぼる機会がめったにない。東京スカイツリーにのぼる機会も
なかなかない。スカイツリーには一生のぼらない気がする。それにくらべると東京タワーのほう
は年に1回か、2年に1回か、数年に1回ぐらい気まぐれに立ち寄ることがあるから、自分などは
案外のぼってるほうかも? それでも大展望台(150m)までだ。上の特別展望台(250m)には
行ったことがないので、天気もいいことだし、ひやかしてみることにした。
地べたを歩いて東京タワーに向かう
おそらく立ち入るのは5年ぶりだ。ろう人形館がなくなる前に、見納めにでかけたのが最後なのでは
と思う。現在その場所はワンピースの展示が大規模に催されている。興味ないので特別展望台へ
直行しようとすると、今年60周年を迎えた東京タワーの特別展望台は「トップデッキ」と改称されて
完全予約制になっていた。スマホで予約して立ち入る。ちなみに大展望台のほうは「メインデッキ」と
呼び名を変えていた。
白い部分をエレベーターが上がる
厚さ12mmのガラス板のほかに外界と隔てるものがないエレベーターに乗って「トップデッキ」まで
上がる前に、まず「メインデッキ」に上がらねばならず、そこから別のエレベーターで1階分上がって、
さらに別のエレベーターを待たなければならない。強風で徐行しているせいもあるのかもしれないが
地上250mの「トップデッキ」まで上がるのに、予約時刻から40分ぐらいかかるのだった。
そこまでして拝む特別な景色がこちらになります
ラーメンでも何でも並んでまで食べる気にならないタイプの人間にとって、上までのぼるのに40分は
ちょっと長かったから、せっかく上がってもすぐ下りたくなってしまうのだった。星空を鑑賞しにきたら
美しいかもしれないと思ったけれど、地上が明るくて星なんか見えないかもしれないし、また40分も
かけて確かめにくることは、たぶん一生ないだろう。
60年前はこれらの高層建築がなかったはず…
スカイツリーをつくるとき東京タワーの高さの2倍の666mにすることが検討されなかったとは到底
思えないのだが、どうしても『オーメン』のダミアンの頭に記された数とか連想して怖くなっちゃうから
634mに加減して「ムサシ」なんて語呂合わせでお茶を濁しただろう顛末について思い巡らせつつ、
150mの「メインデッキ」までエレベーターで下りてくると、こっちのほうが何を見ても迫力あることが
判明した。展望台は高ければ高いほどいい、というものでもないようだ。
歴代ユニフォームの展示なども行われていた
さんざん貶されている高輪ゲートウェイ駅のほうを見下ろしていると、おのずから思い出されるのは
公募したのに結局「東京スカイツリー」にされちゃった顛末とか、都電荒川線が「東京さくらトラム」
になっちゃたときの、まったく作為を隠さない選択肢の設け方とか、そういうこと。
いちばん手前のユニフォームが現在のデザイン
こんな調子で改憲の発議なんか行われたら一体どうなってしまうのだろうと案じないではいられない。
大阪の地下鉄なんかも、ひどいリフォームが行われてしまうのだろうか。ところで60周年ということは
昭和を30年、平成を30年のりこえた勘定になるらしい。平成など昭和のおまけかオプションか何か
ぐらいに思っていたのに、存命の人の人生の大半か、控えめにみて3分の1いつのまにか占めてる。
変わらないようで大きく変わった東京の景観のように、目に見えない何かも大きく変わってしまったん
じゃないかな? と思いながら地べたに下りてきた。
おめでとう東京タワー開業60周年
関連記事: ろう人形館
なかなかない。スカイツリーには一生のぼらない気がする。それにくらべると東京タワーのほう
は年に1回か、2年に1回か、数年に1回ぐらい気まぐれに立ち寄ることがあるから、自分などは
案外のぼってるほうかも? それでも大展望台(150m)までだ。上の特別展望台(250m)には
行ったことがないので、天気もいいことだし、ひやかしてみることにした。
地べたを歩いて東京タワーに向かう
おそらく立ち入るのは5年ぶりだ。ろう人形館がなくなる前に、見納めにでかけたのが最後なのでは
と思う。現在その場所はワンピースの展示が大規模に催されている。興味ないので特別展望台へ
直行しようとすると、今年60周年を迎えた東京タワーの特別展望台は「トップデッキ」と改称されて
完全予約制になっていた。スマホで予約して立ち入る。ちなみに大展望台のほうは「メインデッキ」と
呼び名を変えていた。
白い部分をエレベーターが上がる
厚さ12mmのガラス板のほかに外界と隔てるものがないエレベーターに乗って「トップデッキ」まで
上がる前に、まず「メインデッキ」に上がらねばならず、そこから別のエレベーターで1階分上がって、
さらに別のエレベーターを待たなければならない。強風で徐行しているせいもあるのかもしれないが
地上250mの「トップデッキ」まで上がるのに、予約時刻から40分ぐらいかかるのだった。
そこまでして拝む特別な景色がこちらになります
ラーメンでも何でも並んでまで食べる気にならないタイプの人間にとって、上までのぼるのに40分は
ちょっと長かったから、せっかく上がってもすぐ下りたくなってしまうのだった。星空を鑑賞しにきたら
美しいかもしれないと思ったけれど、地上が明るくて星なんか見えないかもしれないし、また40分も
かけて確かめにくることは、たぶん一生ないだろう。
60年前はこれらの高層建築がなかったはず…
スカイツリーをつくるとき東京タワーの高さの2倍の666mにすることが検討されなかったとは到底
思えないのだが、どうしても『オーメン』のダミアンの頭に記された数とか連想して怖くなっちゃうから
634mに加減して「ムサシ」なんて語呂合わせでお茶を濁しただろう顛末について思い巡らせつつ、
150mの「メインデッキ」までエレベーターで下りてくると、こっちのほうが何を見ても迫力あることが
判明した。展望台は高ければ高いほどいい、というものでもないようだ。
歴代ユニフォームの展示なども行われていた
さんざん貶されている高輪ゲートウェイ駅のほうを見下ろしていると、おのずから思い出されるのは
公募したのに結局「東京スカイツリー」にされちゃった顛末とか、都電荒川線が「東京さくらトラム」
になっちゃたときの、まったく作為を隠さない選択肢の設け方とか、そういうこと。
いちばん手前のユニフォームが現在のデザイン
こんな調子で改憲の発議なんか行われたら一体どうなってしまうのだろうと案じないではいられない。
大阪の地下鉄なんかも、ひどいリフォームが行われてしまうのだろうか。ところで60周年ということは
昭和を30年、平成を30年のりこえた勘定になるらしい。平成など昭和のおまけかオプションか何か
ぐらいに思っていたのに、存命の人の人生の大半か、控えめにみて3分の1いつのまにか占めてる。
変わらないようで大きく変わった東京の景観のように、目に見えない何かも大きく変わってしまったん
じゃないかな? と思いながら地べたに下りてきた。
おめでとう東京タワー開業60周年
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