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歩くことが唯一の趣味ですから。

箱根再訪

2020-08-01 | Weblog
昔まだシャンプーハットを使っていた頃こういう子供用シャンプーで頭を洗っていたことを思い出した。
もっとも、これはシャンプーの容器ではなく香水瓶だけれど。



これらも香水瓶だけど、ちびくろさんぼ騒動のように今なら物議をかもしそうでも100年ほど前はおしゃれで通った。
しかし今みても十分かわいい。



化粧道具や香水瓶の展示も充実している箱根・仙石原のポーラ美術館で6月から開催されている『モネとマティス』展に、
7月29日から新たにマティスの4作品……《立つオダリスクと火鉢》 《肘掛椅子の女性》 《ヴェネツィア風(ロカイユ式)の
肘掛椅子と果物》《腕を頭の上にあげて立つ裸婦》……が加わったと聞いて鑑賞しにきた。



春に展示スタートするはずが新型コロナウイルスの感染拡大を受けて臨時休館がしばらく続き、6月にスタートしたとき
海外からの展示作品が新型コロナウイルスの影響でいろいろ未着のままだった。新しい展示が始まるときは通常、記者や
ブロガー・評論家などを招いてプレス内覧会が催されるのだけれど、これも新型コロナウイルスに配慮して今回オンライン
で行われた。視聴しながら、会期中いつか足を運ぼうと思っていたのだった。



名作絵画のコーナーは一般の撮影が許可されていた。政府自民党のGoToトラベルキャンペーンが7月22日に前倒しで
始められた結果として、新型コロナウイルス感染の第2波が起きて東京都知事が緊急会見を開いた7月30日のことだ。
また美術館で絵画鑑賞ができなくなったら困るから、マティスの4作品も加わったことだし早めに行こうと思った。



さっきのはマネで、こちらはゴッホ。やっぱり実物を目の当たりにすると印刷物やオンライン画像とちがった感興を催す。
不要不急の芸術鑑賞は命の泉に他ならず、美術鑑賞や音楽鑑賞がなかったら二十歳ぐらいで死んでいる。今年は春から
美術館がすべて休館になり、音楽の公演も順次キャンセルされてしまった。



これはセザンヌ。いい絵を見ると画角の中に誘い込まれる。『モネとマティス』展の会場でも、色彩に取り込まれる感覚の
虜になってもう戻れないのではないかと何度も思った。



『ピカソとシャガール』展のプレス内覧会に参加したのは、いつだったか。そのあと箱根を再訪して、もう一度ゆっくり見た。
たしか前回は『シュルレアリスムと絵画』展で冬に箱根に来たのだった。その前は……10月に台風が来たとき、展示を見よう
と箱根まで来たものの交通が寸断されてたどり着けなかった。あのとき土砂崩れで不通になった箱根登山鉄道はそのまま
今年7月まで運行休止して、やっと再開したばかりだ。



電車やバスで普通に移動して普通に絵画など鑑賞し、普通に飲食店を利用できるのは幸せなことだと、カプチーノなんか
飲みながら思うのだった。

関連記事:   シュルレアリスムと小田原
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