散 歩 B L O G

歩くことが唯一の趣味ですから。

横蔵寺のミイラ

2019-08-10 | Weblog
祈れるさまに浮かぶ入道。ここは岐阜県、揖斐郡にある横蔵寺。あまりの暑さに空を見ると
両手を合わせて祈る入道のような雲が……この寺には入道のミイラがあるという。ちょうど、
あんなかたちだったらこわいなー。


入道の呼び名は妙心上人という

この舎利堂に妙心上人のミイラ(舎利仏)があると聞いて見にきた。横蔵に生まれた妙心は
両親の没後、仏道修行の旅に出て、西国、坂東、秩父の三十三ヶ所、四国八十八ヶ所を巡り
信濃の善光寺で受戒されたのち富士山に登り、自ら「富士大行者」と称して富士講の先達を
勤めたと寺で配る資料に書いてある。


どう撮ってもハレーションを起こす

山梨県都留郡鹿留村に住み、御正体山の洞窟で断食して文化12年(1815)あるいは
文化14年に入定し、まったく人工の処置をせず自然にミイラとなった。ずいぶん最近の
できごとじゃないか……即身仏になるのはもっと昔の修行かと思った。


撮影禁止なので寺の配布物から

入道雲に似てないこともないこともない。妙心の俗名は古野小市良といい、遺体は山梨の
村人によって祀られていたが、明治の初めに山梨県庁へ移され、明治23年に出生地の寺
でこのように安置されることになった。山梨での祀られ方が気になるところである。

Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 御岩神社 | TOP | 保渡田八幡塚古墳 »
最新の画像もっと見る

post a comment

Recent Entries | Weblog