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歩くことが唯一の趣味ですから。

化野念仏寺

2012-01-09 | Weblog
作家の松本清張と考古学者の樋口清之の共著『名著復刻 第1集 京都の旅 今日の風土記』に
ビックリするようなことが書いてあった。初版は1966年で、復刻が1996年のこの旅行ガイドブック
(光文社カッパ・ブックス)には、観光名所についてビックリするようなことばかり書いてあるので、
何度も行ったことがある場所について読んでも楽しい。


化野念仏寺の挿絵

ざっくりいうと嵐山のほうにある、化野(あだしの)念仏寺は小さな石仏がびっしりと並んだお寺で、
ぼくもこれまで二度ほど足を運んでいる。


だいたいこんなようす……

それで興味を持って読んでたら、「境内に七千八百五十体もの、小石仏と小石塔が集められたのは、
明治の終わりごろであった。岡山の中山通幽という人が、野にさらされ、山に埋もれた石仏を惜しんで、
ここにならべ、無縁仏の浄土として供養したことにはじまる。」と書いてあって、意外に新しいんだなと
思った他にビックリしたのが“中山通幽”という名前!!

以前、岡山の吉備津を歩いているとき、“鼻ぐり塚”というヘンテコな、牛の鼻輪を七百万(?)も集めた
塚にぶつかって、そのことをブログに書いた。たしか“鼻ぐり塚”を作ったのも“中山通幽”という人だった。

京都で小さな石仏をいっぱい並べたり、岡山で牛の鼻輪をいっぱい積み上げたり、中山通幽という人は
細々したものを大量に集めて人をアッと驚かせ、供養するのが好きだったんだな~

関連記事: 吉備津 (鼻ぐり塚と中山通幽が出てくる)
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