雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

うたはざることごと夜はしのびかに翼をおとす鳥のぬけがら

2008-10-23 23:00:07 | Weblog


 ねむりの前に。








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藍ふくむ肩のみおぼゆ愛(かな)しみぬ夜をうるおす蜜は告げねど

2008-10-23 20:25:19 | Weblog


 夜の思慕














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秋雨のにじむつまさきほの見ゆる路面迷はぬ恋もしやある

2008-10-23 17:28:20 | Weblog

 題詠「雨の恋」



 うたの世界では自由でありたいと思う。



 誰を思うでもないけれど、恋するこころはみずみずしい。

 
 パープルさん、もとい瀬戸内寂聴さんが「明日の虹」という携帯小説を書かれ、新境地だったとか。

 86歳。


 すばらしいと思う。


 短歌もまた、作者と離れてヴィジョンを呼びこむ。


 でも、実人生と混同されると、ほんとに困る。



 こんな但し書きめいたこと、いやなのだけれど。


 あれは実詠、こちらは幻詠、と説明しなくてはいけないのかしら。







 
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水の瞳(め)に透ける炎(ほ)のぼる黎明はつめたく空を抱擁(いだ)きたきかな

2008-10-23 08:50:05 | Weblog
 朝に



水の瞳(め)に黎明のぼる思ふことなべて素粒子宇宙(そら)にかへらむ


↑のうたいなおし。


 空よりもうつくしいアートがあるだろうか……レノン・ヨーコさんの言葉とか。

 ほんとうにそう思う。



 夜明けの、しんと静かな感動をどう表現したらいいか、迷った朝。
















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爪と髪の対話聴きゐつほそやかに陰部(ほと)はあかるむ窓に似たりと

2008-10-22 17:06:23 | Weblog

 ゆうぐれに。


 












 
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秋ふゆに足音(あのと)近づく山茶花と座敷わらしと落葉焼き芋

2008-10-22 08:22:01 | Weblog

 思いつくまま、見たまま。

 もう山茶花が咲いていてびっくり。


 冬が近い、と思う。山茶花を見た瞬間、おもいうかんだあれこれ。

 
 ふるい民家に住む妖精、そしてかきあつめた落葉で焼き上げるさつまいも。


 ああ、そういえば、あの歌だった、と思い出す。


   さざんかさざんか咲いた道

   焚き火だ焚き火だ落ち葉焚き……


 
 霜焼け! そんな季節。

 山茶花の花はなんだか可愛い。童謡や民話の点景の花。

 わたしの歌は「焼き直し」のようだ。

 座敷わらしに会いたい。


 
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ゆめの音(ね)は眠りに耐ふる笛のごとくちびる涸れてのちも澄むらむ

2008-10-21 19:49:28 | Weblog


 笹百合さんとの対話から。


 認知症……あかごのゆめからはじまり、老年のゆめへ向かう。



 でも、心の奥底にひびく澄んだ笛の音色は、きっとおなじなんだろう。



 赤ちゃんも……そして認知症の方も。

 夜明けと宵闇。




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穂刈り田の根にくろぐろとあたらしき土見ゆる母胎は素のまま濡れて

2008-10-21 19:16:41 | Weblog

 仕事帰りに稲刈りを見て。


 こんななつかしい風景が身近にある。


 年配の女性ふたりの農作業。刈り取った稲を束ねていた。


 急にむき出しになった田圃の土は湿って、黒くみずみずしい。

 
 食品の安全が危うい今どき、なんだかほっとする。


 健康な土。安全なごはん。





 


 
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蕊のうちに光息づく白菊の凛々(りり)と水切る水のほとりに

2008-10-21 08:36:02 | Weblog
 菊の花の水換えをして。


 窓際に置いたら、朝陽がはなびらを抜けてきれいだった。













 
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砂さへも哀しみゆゑにあたたかき涙そのまま流した夜に

2008-10-20 19:18:28 | Weblog


 ヘンデル「涙のながれるままに」から。


 きれいなアリア。「なつかしき木蔭」と同じくらいに好き。


 音のつらなり。ひとそれぞれ、何を想うだろう。














 
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アルファポリス