雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

砂さへも哀しみゆゑにあたたかき涙そのまま流した夜に

2008-10-20 19:18:28 | Weblog


 ヘンデル「涙のながれるままに」から。


 きれいなアリア。「なつかしき木蔭」と同じくらいに好き。


 音のつらなり。ひとそれぞれ、何を想うだろう。














 
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋のまゆの静かに痒き恋しきも朽ち葉がくれに唄ふリュシェンヌ

2008-10-20 14:03:10 | Weblog

 PCをひらくと、gooのニュース頁が出てくる。


 その都度、目にとまった記事はクリックしてみる。


 なかで、おもしろかったのは「男性から見てわからない女性の行動ベスト00」という調査。


 いくつもの項目が並んでいたが、自分でも、あれれ?と首をかしげてしまったが、そのどれひとつも、自分の行動にあてはまらない。たぶん、わたしはしていないだろうなあというものばかりだった。


 では、わたしは男の人からみるとわかりすぎる女性ということなのかしら。


 それは、もしかして、かわいげがないということかな。それとも、この調査は若い女性対象のみということかしら。

 がっかりしたような、不可解なような。


  

  

 眉根掻き下いふかしみ思へりし妹が姿を今日見つるかも   万葉集巻十一 2616


 眉がかゆい、というのは「思うひとに会える前兆」という信仰が古代にはあったそうだ。

 いまどきの女性たちは、ほとんどきれいに眉を描きなおしているけれど、古代でもおなじで、万葉集の女性たちは「青柳の細き眉根」、三日月型の描き眉をよしとした。

 最初に書いた「男性から見てわからない女性の……」に、眉を剃る、というチェックがあったが、こんな昔々からの、信仰をまじえた女性のお化粧だったわけ。

 

 ……そして、わたしは今も昔も天然眉のまんま


 

 

 

 

 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ひとむらの夜明け残しぬ薄月よ夢のあとにも水のこゑ聴く

2008-10-20 07:45:56 | Weblog

 朝、ちょっと外に出たら、白い半月が空に残っていた。


    あゆみ来て我が影佇てばあさがほの花々の裡(うち)みずのこゑする


                              高野公彦さんから


 藍色、水色、薄紫の朝顔、まだあちこちで咲き続ける。ひんやりしたそのたたずまい、この季節さびしいような、すがしいような。

 

 夏とはまたちがう、秋らしい思いをさそわれる。













コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アルファポリス