プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★「金沢カレー」って?

2009-09-13 10:15:48 | 日記・エッセイ・コラム

 某テレビ番組で、「金沢カレー」なるものが、秋葉原で人気沸騰中と報じていた。ご丁寧に、スタジオでゲスト達が、試食しながら「うまい!」「サイコー!!」を連発するさまを見て、生粋の金沢人としては、あっけにとられた。

 全国どこにも、その土地ならではの食べ物は当然ある。その土地の風土に合った食べ物で、ソウル・フード(「風土=food」)だ。日常の食卓に乗る料理は、バランスがとれている。私もカレーは好きだが、外食よりも我が家のカレーの方が口に合っている。

 Googleで「金沢カレー」を検索してみたら、関連ブログが結構あった。確かに、元祖と名乗る店もある。だが、2006年に、某佃煮屋さんが地元食材を使用したレトルトカレーに「金沢カレー」と命名して以降、この名称が独り歩きし出したに過ぎない。

 仕掛け人と目されるご仁は、「全国展開しようと、、」とコメントしている。儲けようと、ブランド化を図り、マーケット拡大を画策するから、地産地消のバランスが崩れる。金沢カレーもその類に属する。


★「魅力度ランキング」の功罪

2009-09-11 10:22:52 | 日記・エッセイ・コラム

 今日のローカル紙に、某民間シンクタンクが行った「地域ブランド調査2009」の結果が、載っていた。全国1,000の市区町村及び47都道府県を対象に、認知度や魅力度、イメージなど全63項目にわたるアンケートを実施し、3万人強の回答を得たもの。

 それによると、最も魅力的な都市は、「函館市」で昨年の2位からトップに躍進し、札幌市が首位の座を明け渡した。3位以下は、京都・横浜・神戸・小樽・鎌倉・富良野と続き、地元金沢市が9位(昨年10位)で、軽井沢市が10位(昨年9位)だった。

 都道府県別では、北海道がダントツのトップで、京都府・沖縄県・東京都・奈良県・神奈川県と続き、石川県は17位だった。沖縄3位、東京4位が示すように、都市別と都道府県別の魅力度が必ずしも一致していない。

 その典型例が最下位の茨城県で、つくば市133、水戸市191位の魅力度が、全体の魅力度につながっていない。また、46位の佐賀県は、玄界灘を抱え、有田焼や嬉野・武雄温泉など魅力満載だ。45位の群馬県に到っては、草津・伊香保・水上等々の温泉のメッカだし、尾瀬や谷川岳、白根山等の自然豊かな県だ。

 金沢が上位にランクされたことは喜ばしいが、反面、この種の調査は、ビジネス的な色彩が濃い。メディアが何らかの意図をもって引用すると、世論形成に影響が大きいだけに、複雑な思いだ。


★北海道の秋

2009-09-10 14:26:40 | 日記・エッセイ・コラム

20099_003  8年ぶりの札幌は、地下鉄やビル建設工事の騒音と車の渋滞で、大都市特有の匂いが充満していた。古き良き時代を知る身には、高いビルに埋もれた旧北海道庁舎や大通り公園の汚れた空気に耐えきれず、早々に退散した。20099_016

 滝川マラソン終了後、支笏湖休暇村に一泊した。20099_019 20099_031 広大な敷地内には、雨露に濡れたダリアが深紅の色彩を放ち、季節外れのアジサイが咲いていた。20099_027 湖畔へと続く木道を進むと、北海道最古の鉄橋が移設され、小公園に整備されていた。椅子に腰かけ、遊覧船が透明な湖面を滑るように通過するのを見て、20099_033野鳥の森へと引き返した。人影のない森で、小鳥のさえずりに耳を傾けていると、別世界かと錯覚した。私の好きな北海道がそこにあった。


★ねんりんピック北海道・札幌大会2009

2009-09-09 09:35:08 | 日記・エッセイ・コラム

 「ねんりんピック北海道・札幌2009」は、 9月5日から8日まで、道内各地で21種目が開催された。マラソンの部は、「たきかわコスモスマラソン」と同時開催だったが、選手の参加資格は知らないし、知りたくもない。

 「ねんりんピック」とは、「60歳以上の高齢者を中心とするスポーツ、文化、健康と福祉の総合的な祭典」で、全国健康福祉祭の愛称。厚生省創立50周年を記念して、昭和63年に誕生したイベント事業だそうだ。

 事業主体は、長寿社会福祉開発センターで、「高齢者保健福祉推進十カ年戦略(ゴールドプラン)」の福祉基金の運用益を財源としている。おおもとを調べたら、政府が、長寿社会福祉基金として700億円を出資している、(独)福祉医療機構だった。

 国民の税金が、交付金や助成金に充当されていると思うと、その必要性に疑問を感じた。各自治体も協賛しており、借金天国と天下りの構図が頭をかすめ、やりきれない気分になる。


★「たきかわコスモスマラソン2009」大会報告

2009-09-08 11:17:24 | スポーツ

20099_006 「たきかわコスモスマラソン2009」は、9月6日、第22回全国健康福祉祭(ねんりんピック)北海道・札幌大会の交流大会として開催された。札幌から特急で約1時間程北にある滝川市は、人口約4万人で、グライダー飛行場を建設して一躍有名になった。

 涼しいレースを期待していたが、思惑は完全に外れた。午前9時の気温は20度を超え、スタート(10:30)前には雨が降り出した。スタート直後、一段と雨脚が強くなり、棄権しようかと弱気になったが、幸い、3キロ付近で雨は止んだ。

 コースは殆どフラットだが、市街地から空知川河川敷に入ると、道幅が極端に狭くなる。悪路には慣れている(?)ので、目標タイム内の「62分07秒」だったが、体が思うように動かず不満が残った。妻も、「63分25秒」でかなり不満の様子だった。久しぶりのレースとは言え、両足の大腿四頭筋とふくらはぎがパンパンに張り、今後に課題を残した。

 帰路、千歳空港のイベント・ブースを覗いたら、石川県の観光物産コーナーが開設されていた。来年の「ねんりんピック」の開催地が石川県珠洲市ということを、初めて知った。レース前、雨宿りしていたランナーが「金沢からグループで来た」と言った訳が、ようやく分かった。