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時悠人chosan流処世術

★桜を愛でて

2018-03-31 09:02:44 | 日記・エッセイ・コラム
 桜という花は、咲き始めたら日に日に、鮮やかさを増し、満開になったら散るのも早い。その潔さが、日本人好みでもあるようだ。

 とりわけ、雪国の住民にとって、長く厳しい冬から解放され、草木が一斉に芽吹く春の象徴が桜で、「世の中に たえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし」は、言いえて妙だ。

 そして、花見に酒は付き物と、「お酒飲む人花ならつぼみ 今日もサケサケ明日も咲け」 と浮かれ、「酒のない国へ行きたい二日酔い また三日目には戻りたくなる」で、酒飲みの懲りない心情を垣間見る。

 束の間の旬を過ぎる時、「散ればこそ いとど桜はめでたけれ 憂き世になにか久しかるべき」で締め、無常を感じさせる不思議な花でもある。