沖縄の牛乳パックの単位は、本土と違っている。牛乳パックは、1リットル、或いは、500mlと言うのが常識。ところが、沖縄では946mlと473mlと表示されている。地場メーカーに限らず、大手メーカー品でも同じで、便宜上、1リットル表示のパックを使用していても、内容量は沖縄サイズになっているそうだが、実際に測ってみたことがないので、真偽の程は知らない。
これは、米軍統治下時代の名残りで、アメリカの計量単位「1ガロン=3.784l」をクォーター・ガロンに換算すると946mlになる計算だ。
さて、1月17日にレンタカーを返却する際、給油したら「1リットル113円」だった。地域差があるのは当然だが、沖縄県は突出して安い。これも米軍統治時代の名残りとも言えるが、意味合いは若干違っている。沖縄が日本に返還された当時、本土並みの生活水準にするために制定された「沖縄振興開発特別処置法」によるものだ。
基地問題を考える時、米軍統治下時代の残滓が今なお残っている現実と日本の国防問題の全体化が如何に重要かを思い知らされる一事だ。そして、琉球王朝からの数奇な歴史を通して、有形無形の文化の違いを学ぶと、沖縄の旅も味わい深いものになる。