2011年の新年は、1日の実業団駅伝、2&3日の箱根駅伝をTV観戦した。トヨタ自動車の初優勝と、早稲田大学の18年ぶりの優勝で終わったが、ともに近年にない激戦が繰り広げられた。
3チームの最後尾につけていたトヨタ自動車のアンカーがゴール直前、猛スパートした時、思わず「がんばれ!」と叫んでしまった。早稲田が学生駅伝の3冠を達成したのも見事だが、より感動的だったのは、シード権争いがかかった最後のシーンだった。
4校によるゴール前のデッドヒートは、最後までもつれた。1チームがシード権を手に出来ない厳しい状況下で、先頭を切っていた国学院の1年生ランナーが、ゴール直前、コースアウトし、間違いに気付いたのはゴール50m程手前。挽回はほぼ絶望的だと思われた。が、態勢を立て直し必至の形相で、ゴール直前逆転し、10位に滑り込んだ。11位城西大学との差は僅か3秒だった。
シード権の重みは、選手にしか分からないが、テレビで観戦している私ですら興奮した。勝負の面白さ以上に、若者のひたむきさが感動的だった。余韻に浸りながらジョギングしたかったが、道路には雪があり諦めた。レースの興奮で冬眠から覚めたいま、外を走れる季節が待ち遠しい。