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時悠人chosan流処世術

★アニバーサリー番外編:トラウマ

2010-06-17 09:43:29 | 日記・エッセイ・コラム

 トラウマとは、衝撃的な出来ごとで精神的ショックを受け、長い間心の傷を負う心的外傷を指す。私にも幾つかトラウマがあるが、現在開催中のFIFAワールドカップがその一つ。

 2002W杯は、日韓共同で5月31日から6月30日まで開催されたが、私にはこの間の記憶が全く無い。当時、私はブダペストの病院に入院中で、殆ど植物人間状態だった。唯一、覚えているのが、日本・ベルギー戦で、同室の男性が、車いすを押してTVの前まで連れて行ってくれたこと。しかし、テレビを見ようにも首がすわらない状態だから、好意が苦痛でしかなかった。

 さて、2010W杯は、日本がカメルーン戦に勝ったことで、監督批判は吹き飛び、国会のドタバタ劇まで包み込み、オランダ戦の勝利へと期待を膨らませている。しかし、私は冷めた目で、今年3月にポルトガルへ旅行した時のガイドの言葉を思い出している。「日本は、オランダに勝とうと思ってはいけない。私が監督なら、全員、メンバーを入れ替えて休養させる」と。勝負は時の運だが、確率のゲームでもあり冷静な判断も必要だ。

 悪い思い出に決別しようと、昨年、ハンガリーを再訪したのだが、W杯とともに悪夢が甦って来た。「赤い悪魔」と評されるベルギーと戦ったせいかもしれない。ベルギー人が「コンニチワ」を憶えたのは、W杯のおかげで、それまでは「ニイハオ」だと思っていたと侮辱したのも思い出し、一人憤慨している。