電脳筆写『 心超臨界 』

あなたが犯す人生最大の過ちは
過ちを犯すことを常に恐れることである
( エルバート・ハッバード )

現実にいなくても、いてほしい理想の人「志人」を追及したのである――城山三郎さん

2009-01-20 | 03-自己・信念・努力
大平正芳は『落日燃ゆ』の広田弘毅、『もう、きみには頼まない』の石坂泰三、「粗にして野だが卑ではない」の石田禮助に連なっていた。以前、筆者は城山に「伝記文学にどういう人を取りあげるか」と質問したことがあるが、返事はこうだった。「魅力を感じた人、志をもった人、こうあってほしい男のロマンを描いていますね」 . . . 本文を読む

素晴らしいことであると、もっと子供たちを褒めるべきである――有馬朗人さん

2009-01-20 | 04-歴史・文化・社会
「国際数学・理科教育動向調査」の2007年調査の結果、日本の小中学生の算数/数学と理科の学力の高さが確認されたことも喜ばしい。小学4年生の算数も理科も36カ国・地域中4位、中学2年生の数学は48カ国・地域中5位(4位の香港と有意差なし)、理科は3位(2位の台湾と有意差なし)であった。4、50カ国の近くの中で5位以内に入っているのである。 . . . 本文を読む

道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である――二宮尊徳

2009-01-19 | 08-経済・企業・リーダーシップ
今回の世界的な金融危機は、本来の条理からほど遠い拝金主義を背景とした米国市場主義の行き過ぎによるものである。ただ、これをもって一部の評論家が論じているように金融資本主義そのものの否定、ひいては資本主義の終末を論じるのは気が早過ぎるのではないか。資本主義を否定して、それでは何主義でいくのか。 . . . 本文を読む

2009年後期 「致知」

2009-01-18 | 12-読書記録
「致知」をデータベースとして利用するために、各号の目次をブログに登録することにしました。キーワード検索で、バックナンバーを有効に利用することを目的としています。 . . . 本文を読む

孫も放鳥もみんな、アラビアンナイトの世界である――安野光雅さん

2009-01-18 | 04-歴史・文化・社会
インドの街角で、お金を払えば籠(かご)の鳥を放させてくれる「放鳥屋」に出会った人から話をきいたことがある。鳥を自由にして善根を施した気になれるというのだが、やはりおかしい。鳥でなく、放し亀だとか、放し魚などもあるあらしい。バクダッドの放鳥屋は、鳩(はと)を使うという話で、夕方には放たれた鳩が主より先に元の鳩小屋へ戻っているという。 . . . 本文を読む

人間の力ではどうにもならない大きな存在に対するおそれを知る――野中郁次郎さん

2009-01-18 | 03-自己・信念・努力
オーロラは動いているようには見えず、物音は何も聞こえなかった。私を含め、その場にいたみんながひと言も発しない。崇高な光景にのみ込まれるようだった。私は実際に立っていたところよりももっと高い位置から自分を鳥瞰(ちょうかん)したような感覚がわき上がった。「この雄大な自然現象に比べ、自分はなんとちっぽけなのか」と、謙虚に受け止めた。 . . . 本文を読む

家計簿には横浜を出てからの妻の不安な心境もつづられている――野中郁次郎さん

2009-01-17 | 03-自己・信念・努力
留学中はお金に余裕がなかった。留学前は共稼ぎで資金をためたが、この大半を知り合いの証券マンに預けたところ、ほぼ全額を株投資で失った。しかも彼は雲隠れしてしまったのだ。結局、米国に持ち込んだお金は千7百-千8百㌦だったと思う。やりくりに危機感を持った妻は、カリフォルニア大学バークレー校の留学生用アパートに入った67年3月25日からしばらく家計簿をつけた。 . . . 本文を読む

2009年前期 「致知」

2009-01-17 | 12-読書記録
「致知」をデータベースとして利用するために、各号の目次をブログに登録することにしました。キーワード検索で、バックナンバーを有効に利用することを目的としています。 . . . 本文を読む

フックド・ラグという名前をお聞きになったことがありますか――山根基世さん

2009-01-17 | 04-歴史・文化・社会
今、東京・銀座のミキモトで「日米フックド・ラグ展」が開かれている。企画したのは私の古い友人、小林恵さん。日米文化比較を専門に研究・活動している人だ。彼女は、アメリカン・フックド・ラグの最も重要な意味を、「初めての人も、男性も女性も、子供も」作り、手で物を創(つく)り出すことの喜びを味わったことだと考えている。 . . . 本文を読む

芭蕉が逝去した51歳は、現代人にとっては87歳ぐらいである――有馬朗人さん

2009-01-16 | 03-自己・信念・努力
芭蕉は43歳の春、「古池や蛙飛び込む水の音」を作っている。この句によって芭蕉の発句が確立した。要するに芭蕉が新風を生み出したのは、41歳から43歳の頃(ころ)であった。その後51歳に大阪で死去するまでの僅(わず)か10年の間に、「奥の細道」をはじめ4年9カ月に及ぶ旅を重ね、数々の名句を生んだのであった。 . . . 本文を読む

「教育は面白い。特に経営にかかわる部分が」と思った――野中郁次郎さん

2009-01-15 | 03-自己・信念・努力
「あるぜんちな丸」の運賃は仕事で知り合った人の縁で割引料金。夫婦計で片道12万円程度だった。当時の奥住高彦人事部長は辞表を受け取らなかった。それどころか「休職扱いにして50万円を無利子で貸す」と心配してくれた。 . . . 本文を読む

グラマンのパイロットの笑い顔が目に焼き付いている――野中郁次郎さん

2009-01-15 | 03-自己・信念・努力
グラマンが旋回しているすきに近くの家屋の敷地に逃げ込み、トウモロコシ畑にしゃがみ込んだ。その姿勢から低空を飛ぶグラマンの白人パイロットの顔がみえた。彼はにやりと笑っていた。身を潜めてグラマンをやり過ごすと、自宅に逃げ帰った、わき上がってきたのは恐怖ではなかった。「いつかは米国を見返す」という反抗心だった。 . . . 本文を読む

「レモン」とは、英語で使われる欠陥品の意味である――今井賢一さん

2009-01-15 | 08-経済・企業・リーダーシップ
「サブプライムローン」とよばれる住宅ローン問題から始まった今回の危機も、もとはといえば、この「レモン問題」に端を発し、それが何重にも重なって生まれたものである。「プライム」と呼ばれる優良顧客よりも信用度の低い「サブ」の層に、どの程度まで住宅ローンの金利支払い能力や元本の返済不履行の可能性があるのか――そうした層のレモン化の程度は、実際の判定が難しい。 . . . 本文を読む

オバマ次期大統領は「スマートパワー」を行使すべきだ――ジョセフ・ナイ教授

2009-01-14 | 04-歴史・文化・社会
各国が温暖化などの課題に協調して取り組めば、国際機関が必要になってくる。世界は単一政府をつくるところまで至っていない。国連、国際通貨基金(IMF)、世界銀行、先進国と新興国が集まるG14やG20による新組織も必要だ。国連は弱体だが、ないよりはましだろう。 . . . 本文を読む

人生の秋 もはや楽しさに生きるほかなし――城山三郎さん

2009-01-13 | 03-自己・信念・努力
几帳面な性格だったのだろう。名古屋の書庫には受験参考書、アルバム、スケッチブック、電報、葉書、書簡、賞状、名簿と何でも残されている。未整理の箱の中に中曽根康弘氏から城山にあてた葉書があった。「落日燃ゆ 拝読 感銘いたしました。弁解しないで生き抜いた広田(弘毅)氏に敬愛を禁じ得ません。史的に新しい事実を知りました」(74年2月26日) . . . 本文を読む