「高校時代はラジオ作りに夢中になっていた」という詩人は、古い真空管ラジオの収集を趣味とする。ものづくりと詩作には共通する点があるという。「デビュー同時は少年の感受性だけだったが、今は職人のように様々なやり方を身につけた」。かつてのラジオ少年は繊細な感受性を失わぬまま、熟練の技で言葉を組み立てる。 . . . 本文を読む
大学の作曲科に進もうと、原書講読のレッスンを受けていた時のこと。ある日偶然、レッスンを待つあいだに歌曲のLPを聴く機会がありました。聴いているうちに「ああ、声というのは最高の楽器だな」と感じて、私は作曲科を受けるのやめ、声楽科に行くことを決めました。 . . . 本文を読む