「夢見るシリアル・キラー」デクスター・モーガンが主人公。デクスターはハリーという警官の養子で今はマイアミ・デイド警察の科学捜査研究所の血液専門鑑識官。義理の妹デボラは風紀課の巡査。モーガンが満月の夜、殺人を行う所から物語が始まる。満月の夜<闇の乗客>に支配された中で起きる殺人。父の残した「ハリーの法則」に則り、二つの世界を生きる。警官の血を受け継いだ妹デボラ、そして同じ血を感じさせる連続殺人犯。この中で、モーガンの影が次第に明らかになる。犯人が見えていながら、読み手は一人称の主人公モーガンと同じ不安の中に落とされていく。不思議なプロットとともに続編を期待させるものであります。☆☆☆☆ほ。
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