ケン・フォレットでは『針の眼』が良かった。あとはどうもいまひとつ。今回、解説によれば「あれこれ迷ったら原点にもどれ」と『針の眼』と同様に第二次世界大戦モノに戻ったフォレットをほめているのだけれど、いまひとつやなぁ。女に冒険小説をまかせるのは間違っとる、とは言えない。『カーラのゲーム』のような傑作もある訳だし。ところが、この女性工作員チームの話は、なんともまあ、ご都合のいいことで。一日、一日と緊迫感のある構成の筈なのだけれど、おいおいって感じなのだ。それはないよ、という感じ。いろいろなキャラクターをそろえて見たものの、生きないのですね。ということで、☆ほ。もう一回読むこたあないな。
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