千恵子@詠む...................

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「教誨師」五十年間なにを見た 堀川惠子の聞き取り記録

2015年04月05日 | 詠む

「教誨師」 堀川惠子 講談社

半世紀にわたって死刑囚の教誨師を続けた浄土真宗の僧侶の記録。

長い時間をかけた、後にも先にも語られないだろう貴重なドキュメント。

いろいろな死刑囚たちの生きかた、死にかたが等身大で浮かんでくる。

重い本、精神的に。

------- 備忘メモ ---------------

58 三鷹事件 弁護士から「罪を認めても大した刑にはならない。必ず近いうちに人民政府が樹立される。ひとりで罪を認めて他の共産党員を助ければ英雄になれる」と説得された果ての死刑囚

81 戦後は法務省の役人になる教誨師たち

85 文盲の強姦殺人の死刑囚

101 突撃一番、ゴムで遊ぶ戦中の中学生

127 死刑囚が花を植える

204 後藤田法務大臣 江田五月議員

205 ロング・ドロップ方式

241 死刑は人殺しというと、法務省職員は嫌がるが

250 ドンゴロスから木の箱へ、そして土へ

211 アルコール依存症になった教誨師

------- 目   次 ---------------

序章   坂道

第一章  教誨師への道

第二章  ある日の教誨室

第三章  生と死の狭間

第四章  予兆

第五章  娑婆の縁つきて

第六章  倶会一処       

終章   四九日の雪

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