カナリアな日々

百姓になって15年目。補習塾カナリア舎はフェードアウト中。小麦、蕎麦、大豆などを作っています。

遠い親戚より近くの他人

2016-03-28 22:27:09 | つれづれなる想い

昔の人はよく言ったものだ。

 

さて。朝ドラは、バタバタ人が亡くなっているけど、親父は先週水曜日になんとか退院させた。


10万人に一人とも言われる血液の難病があり、時々の輸血が必要なので、受け入れてくれる施設(老健など)が現実にはない。周りからは有料老人ホームを勧められても、そんなのすぐには無理。取りあえず帰宅させるしかない。

 

で、退院時に見学ということにして、とある市内の有料ホーム(かなり豪華目、ショートステイもできる)に打ち合わせして、本人の機嫌が良ければ、という土壇場決断で、母と二人分昼食を出してもらおうと画策した。

 

しかし・・・退院時のケアマネ、母、本人も含めた服薬指導、栄養指導の際(実際にはその前のベッドの上からすでに)不穏な空気があり、最近大得意の「いててて」攻撃。



完全に認知症入ったかのような駄々っ子ぶり。


自分への指導なのに「いい、もうやめてくれ。いててて」


ソーシャルワーカーさん看護師さんも困った顔。



最後の方で、僕らから昼食をプレゼントしたいと申し出て(なんでそこまで気つかわにゃならんのだ?)、有料ホームには「今から行きます」と連絡、介護タクシーに母と乗せて僕らは自車で追いかけた。


入り口でもめるのじゃないか、とハラハラしたが、結局両親のためにわざわざ用意して下さった一室で、出された昼食を前に切れたようだ。
後ろからそっと見守っていた僕らが近づくと

「なんでこんなことすんだ、ばか野郎!」

 

はぁぁ、なんという醜態。認知症もだいぶ入ったのかも。他人様の前では、さすがにこういう暴言をはく人ではなかったから、びっくりした。

 

ホームの方が(まぁそれも想定してお願いしておいたのだが)別室の豪華ベッドの部屋へ案内してくれて、しばらく休ませることに。



そこでも(ずっと車いすに座っていて汗かいたのだろうが)「漏らした」と言って、若いケアスタッフのお姉さんにリハパンをはかせてもらったりと、もう大迷惑。


見学どころでもなくなって、早々に施設長さんにマンションまで送っていただいて帰宅させた。

(リクライニングのできる結構でかい車いすをレンタルしているので)

 

有料老人ホームには、迷惑をおかけしていくらか車代などお払いしたいと申し出たのだが、大丈夫ですよと受け取ってくれなかった。



さて、帰宅の車内ではすでに、「いててて」攻撃は落ち着き、その晩はこいけと一泊したのだが、その後は暴言もなく、ブラックニッカの薄い水割りを作って、ソファで横たわった親父の鼻っ面に突きつけてやったら、くんくんと嗅いで、一口飲んでおったわ。苦笑

 

 

しかし・・・この痛み、痛がり方、やはり何かイライラとか脳の異変から来てるのかも知れない。変わり身が早すぎる。輸血などがあるため、訪問診療医が入るのも難しいとか。そうなると、どこまでおかしくなっているのか、同居していない僕にはわからない。もちろん母にも。


こいけと寿司などつまみながら、両親がテレビを見ている後ろで飲んでいたが、なんか大丈夫そうなのでどっか外で一杯やってくるか、ということになり、マンションを下りて近くの居酒屋へ。飲み屋もない田舎暮らしだから、10年ぶりくらいかも。


細かいいきさつは控えるが、近くに住んでいらっしゃる、以前親の会で親しくしていて、最近は何年もお会いする機会もなかったFさん(以前何度かこのうちにもいらした)に電話。なんと1時間ほどご一緒することもできた。僕らだけ飲んじゃってごめんなさい。汗

 



ほんの一時間のつもりが3時間ほどの遅い帰宅となり、母ちゃんがむっとして玄関を開けてくれた。苦笑



翌日一緒に(だいぶ汚れてきた)冷蔵庫と、電話を新調。子機の取り方など母に教えて、うちなどを短縮登録。換気扇のフィルターなどを洗って予備のものと交換などして僕らは帰宅したのだった。



翌日、両親のところへ顔を出したケアマネさんから、有料ホームでのショートステイなど今後利用してみたい、トイレの手すりも付ける、夕食のケータリングもお試ししてみると親父が言ったそうだ。まぁ種は蒔けたか。


今回退院時に、薬の増量、飲み忘れなどがないように、毎食後の薬を一包化し、次回の受診分までの薬しか出さない、また都度とある薬局に処方箋を送ってもらい、翌日薬剤師さんから自宅まで届けてもらうサービスも受け入れてもらったようだ。



再来週からは訪問看護にも入ってもらって、しばらくは平和な日々が続いてくれることを願っている。僕ももう自分の仕事がまったくできていない。

 

 

昨日は集落の枝切り=木障切り(役員仕事)、夕方からは新旧役員の顔合わせと引き継ぎ、慰労会へと続きもうへとへとであった。もう人様の用事ばっかり。そろそろ春の仕事に動き出さなければならない。まだその気にならないが。

 

気が付かなかったが、もう季節はすっかり春のようだ。




空豆など。

 




白菜の花。

 

 

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