カナリアな日々

百姓になって15年目。補習塾カナリア舎はフェードアウト中。小麦、蕎麦、大豆などを作っています。

SSRIを使って自分の資質を変えるべきだろうか?

2007-08-22 00:03:58 | つれづれなる想い

TFTの本を読んで、いくつかのタッピングのやり方(アルゴリズム)を試してみた。鎖骨の下のツボが青くなるほど。

(トントンと二本の指で5回ほど2~4ヶ所のツボをたたくだけなのだが、僕の場合は服用している薬の関係で内出血しやすい)しかし、本にあるような劇的な改善は今のところしていない。ただ睡眠に関しては、なぜか質が改善しているみたいだ。

それでも、この療法が自分にとっての最後の綱という思いは消えず、昨日の朝、例のクリニックに電話したところ、今日も明日も初診枠が空いているそう。
なので早速受診してきた。

そして、そのクリニックでTFTをしてもらい、劇的な改善をしたと報告したかったのだが、(実際に医師にもその期待を告げた)残念ながら昨日の結果はそうできないものだった。

以下はその医師が述べた事実であり、その病名や今後の治療方針などについて、にわかに100%信じて受け入れられるものではなく、相当ショックを受けた部分もある。

病名は広場恐怖症+(重いパニック発作を伴わない)パニック障害、(明確な強迫行為を伴わない)強迫性障害(OCD)、気分変調症(慢性の軽度うつ)。
全て生まれて初めての診断名だ。
(心の中では長い間共感してきた部分が少なからずあった病名もいくつかあった)


長い間の症状があるので、TFTにはあまり期待できず、まずはSSRIによる薬物療法がいいだろうとのこと。が~ん。


しかし、結局後半で医師は、大きな音のイメージの強迫観念について(本には掲載されていなかった)複雑な手順のタッピングの手法を試してくれた。
しかし最初の数回は、直前に病名とTFTが効かないと言われたショックがあとをひいて相当内心動揺していて、ほとんど苦痛の値が下がらなかった。


しかし数回後、だんだん(なんせ先生があちこちたたけって言うものだから)そちらに気を取られて、しまいにはそのイメージを頭の中で持ち続けることができなくなり、(いつまでも苦痛値が下がらないのも、先生に悪いような気がしてきたこともあり)最後は2とかと答えた。(最低=苦痛の全くない状態:は1である)。


医師は「少し効いたかな?」なんて言ってた。まぁどうだかわからんけど、「最初のうちはかなり先生の診断に動揺していて」と答えたら、「(TFTに)随分期待感が強かったみたいだから、少し期待させないように(プラセーボ効果を外すことを?)した」とか言っていた。


で、そのあとトキシンと呼ばれる毒素の簡易測定もしてくれた。
トキシンとは、からだのエネルギーバランスを崩し、TFTの効果もなくしてしまう毒素のことらしい。
食べ物や、洗剤、シャンプー、などその人によってさまざまな原因毒素があるようだ。


やり方はいたって簡単、アルコールを例に取ると、先生が「手が下がらないようにして」と言いながら、僕が肩の高さまで上げた右の手の甲を上から軽く押さえていて、僕が「アルコール、私は健康になりたい」と言うと、そこで右の手の甲が若干脱力し、トキシンとわかるようなのだ。大丈夫な物質は脱力しない。やっているうちに、確かに右手の甲の一部が「健康になりたい」と言った直後に一瞬微妙に脱力するのがわかるようになった。


そうやって、いくつかの(僕にとっての)トキシンとなっている物質、そうでない物質がわかった。


いくつか例をあげると、
洗剤:現在のボールド×、(じゃ、いくつか思いつく洗剤の名前言ってみてって言うので)アタック×、他に思いついた洗剤がダッシュ(あ~あ)だったのでそれをやったら○。いや~帰り寄ったホームセンターにはなかった。トップとかアリエールとか次回聞いてみよ?(取り敢えず同じライオンのブルーダイヤを今日購入。)

柔軟剤:ソフラン○


シャンプー;銘柄不明ながら現在のシャンプー×、(以前使ったことのある)トニックシャンプー○(購入)


リンス:現在のリンス○


食べ物:「何食ってもうまいんです」とまた言ってしまった僕。予想通り、米、パン、麺類、コーン、大豆など○


アルコール:(現在主に飲んでいる)ウイスキー×、ビール○で終わりそうだったので、先生に申し出て、更に焼酎×、日本酒×撃沈
少なくとも二ヶ月はビール一口くらいで我慢することということになった。はぁぁ~、今度ワインとブランデーも聞いてみるかな。(しつこい)


うち帰ってビールを一口飲んじゃおうとしたら、うちはビールでなく、更に安い発砲酒風のリキュールなんすけど。大丈夫かいなとか思いつつ昨晩はそれ一缶飲んじゃった。


まだ受け入れていない部分、ショックな気持ちの方が大きいが、しかし、先月末に受診したKクリニックの先生も「気のせい」とは言ったけれど、敢えてあの場面で今日の病名をもし僕が聞いていたら、「そういう傾向もありますね」と答えたのかも知れないなと思う。


それにしても、ちょっとデリカシーに欠ける告知の仕方だったかなと思う。いずれにしても病名は単なるレッテルに過ぎないのだが、結構なショックだった。早くも告知され体験。


しかし、パニック障害も強迫性障害も気分変調症も、取りようによっては一つ一つは割と軽度なのかなぁとも思える。でも(もしかしたら)30年間も引きずって長引いてきたこと。いったい僕の人生って?


完全に納得したわけではないが、しばらくはこのクリニックに通ってみようかと昨日のうちは思った。TFTも自分で続けながら。二ヶ月禁酒はどちらにしてもやってみる。


SSRIはジェイゾロフトという(調べたら昨年7月発売の)新薬。日本で3番目に認可されたSSRIらしい。しかし僕はすぐに新薬に飛びつく医者はあまり信用できない。日本での臨床例が少なすぎるので。薬価は1錠137円。これからどんどん量が増えていくだろう。


「ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。」の中に、HSPにとっての医療という記述があった。実は今日図書館に返却しに行って、もう3週間借り直して来た。(こいけが今度は読む。)


「SSRIを使って自分の資質を変えるべきだろうか?」と題して、著者はその手法に懐疑的なスタンスを述べている。


どうか、自分の資質である敏感さを考える時には、セロトニンのように、ひとつのことですべてを説明しようとする流行モノには注意してほしい。ここで、薬を使うかどうか決断する時に、考えるべき問題をいくつか提起したい。

まず、あなたはどれぐらい自分に不満を感じているのだろうか?
次になりたい自分になるために、一生その薬をのみ続ける気があるのだろうか?
~以下略』
                                ・・・・本文より


僕はこのスタンスに深く共感した。
SSRIを何ヶ月かのんでみるのか(あのクリニックへ通い続けるのか)はもう少し考えたい。今自分は、できればもう通いたくないと思っている。


なんせ3ヶ月はのまないと効果があるかどうかもわからない。その後も最低2年はのまねばならないらしい。付き合いきれんよ。


この数ヶ月の思わぬ苦しみの中で出会ったHSPの概念やTFT療法、これは大きな出会いと感じる。


今がこの人生での僕の一番の底であり、転換点であると信じたい。
欽ちゃんのように、もう少し耐えて、いつの日か(もうそんなに待てないよ)もっと人生を楽しめる日が来ることを心から願っている。もうそろそろ楽になりたい。

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