カナリアな日々

百姓になって15年目。補習塾カナリア舎はフェードアウト中。小麦、蕎麦、大豆などを作っています。

救い

2007-02-16 00:09:00 | カナリア舎

一人になってしまった元二人組の男の子。
彼には内緒だが、今カナリア舎はその存在意義をかけて、持てる力の総力をあげて彼をサポートしている。

今日もまたCDの中で予習を始めようかとしていると、ご近所の女の子から電話。
この子は中学時代に教えていたのだが、その後色々あって今はおうちで休んでいる。
時々遊びに来てはネモ通信などを貸したりしている。

成人式の写真を見せに来てくれるというので、久しぶりにお茶しながら近況を話し合った。

夜中学生の男の子の授業。
もう一人が来なくなってしまったので、彼も僕と二人では気が重くてやめてしまうかもと思っているが、今のところめげずに通ってきている。勉強は少し遅れ気味で前回の期末テストではまだ20点そこそこだ。

この約半年は、もう一人のかげに隠れて、口も重かった。なんせ用意したプリントを彼が半分やる間にもう一人は二枚を終えてしまうような感じだった。

このチャンスにじっくりと彼とつき合おうと思っているのだが、
ふたりっきりの授業も二週目の今日、

先週にひきつづき数学の円のところを教えたのだけど、なんと用意したプリントを一枚完璧に解いてみせたのだ。(それほど簡単ではない問題も含まれているのに)今までいったことのない二枚目にも。分数も時々あやしくて、計算のしかたはまだ幼いのだけれど、正直驚いた。そっと見ていてゾクゾクしてしまった。この子は一対一になって良かったのだなぁ。「本当に○○君?」と聞くと照れ笑いを浮かべていた。

生徒達に救われた一日だったのでした。