かがまりて君の靴紐結びやる卑近なかたちよ倖せといふは
冬の皺よせゐる海よ今少し生きて己れの無惨を見むか
葉ざくらの記憶かなしむうつ伏せのわれの背中はまだ無瑕なり
(中城ふみ子 乳房喪失)
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関西短歌人会の行きかえりの電車で、夭折の歌人中城ふみ子(中島美千代著)を拾い読みする。大正11年生まれだから、私の母親より一歳年上ということになる。
関西歌会は23首の詠草が出て、多彩な意見が交換された。
冬の皺よせゐる海よ今少し生きて己れの無惨を見むか
葉ざくらの記憶かなしむうつ伏せのわれの背中はまだ無瑕なり
(中城ふみ子 乳房喪失)
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関西短歌人会の行きかえりの電車で、夭折の歌人中城ふみ子(中島美千代著)を拾い読みする。大正11年生まれだから、私の母親より一歳年上ということになる。
関西歌会は23首の詠草が出て、多彩な意見が交換された。