気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

ね。と結び空気をすこし落ちつける罫紙の白は冬のはじまり

日豪短歌朗読コンサート のご案内

2013-05-11 01:06:52 | 交友録
歌友、田中教子さんが中心になって、下記のイベントが開催されます。

奈良周辺にお住まいの方、ご参加いただけますよう、ご案内いたします。

智内威雄さんは、左手のピアニストとして有名な方です。
先日も、智内さんの演奏を聴き、それに触発されて数首作りました。
当日、その歌の朗読をしていただけるようです。
智内さんの演奏を聴くだけでも、行く価値はあります。
ご都合つく方、ぜひご来場くださいますようお待ちしています。

よろしくお願いいたします。

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奈良市・キャンベラ市姉妹都市提携20周年記念認定事業

日豪短歌朗読コンサート

「短歌とTANKA」

智内威雄ピアノ演奏+短歌朗読

5月19日(日)14:00

奈良市音声館(奈良市鳴川町32-1)

http://onjokan.city.nara.nara.jp/access.html

丸皿にこにこ 

2009-03-01 00:46:04 | 交友録
ひからびしミミズ背負ひぬ蟻どもの賃金少し値上げをせむか

長方形正方形の角皿に並びて丸皿にこにこ笑ふ

空さしていたいいたいは飛んでゆけ母が空見る子は涙ふく

(水田まり 短歌人3月号)

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水田まりさんは、短歌人のお友達。以前はときどき関西歌会に来られていたが、最近は関西には来られないようだ。新年歌会ではお見かけしたような気がする。
それはともかくとして、今月の水田さんの歌は、温かくてとても素敵だと思った。わかりやすく物を見る目がとても優しい。読んでいて心がなごむ。人柄の良さが歌に出ていると思う。短歌を作る人には、鬱的な暗い性格の人、嫉妬深い人(私のこと)もいるが、ほっとする歌を作るというのも、ひとつのやり方だと思った。しかしこれはなかなか真似ができない。貴重な存在だと思った。
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「風通し」創刊

2008-11-13 23:59:06 | 交友録
短歌人の仲間、斉藤斎藤くんが、新同人誌「風通し」を創刊されます。
どんなんかな~?

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「風通し」創刊

説明しよう

●「風通し」とは、一号ごとのメンバーで一号ごとに企画を立ち上げる、
一期一会の「そのつど誌」である。

●第1号の企画は、連作歌会である。

●メンバーは30首の連作を提出し、
インターネットの掲示板でおよそ一ヶ月にわたる
血みどろの相互批評を繰り広げた。

第1号メンバーは

 我妻俊樹
 石川美南
 宇都宮敦
 斉藤斎藤
 笹井宏之
 棚木恒寿
 永井 祐
 西之原一貴
 野口あや子

の9人。


B5版100ページ。
定価1000円(送料込、振替手数料は別)です。

お申し込みは

kaze104@gmail.com

まで。

メールの件名は「風通し購入」とし、

1)お名前
2)ご住所

をお知らせください。
折り返し、お支払方法などお知らせいたします。

よろしくお願いいたします。

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銀耳 魚村晋太郎  

2007-11-27 23:28:41 | 交友録
包丁に獣脂の曇り しなかつた事を咎めに隣人が来る

モノレール終着駅を過ぎ昨夜天使を棄てた丘を見下ろす

あつたけどないのと同じ 絡まつたヴィデオテープの薔薇園のやうに

鯉幟でつくつたシャツを着てゆかう空の底なる夕べの酒肆へ

ふさぎたいからかも知れぬ、鬱ぐのは 釘の頭のしづむ木の蓋

(魚村晋太郎 銀耳 砂子屋書房)

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魚村さんの『銀耳』を再読。くりかえして読むと、そのたびに面白いと思う歌が違ってくる。一首の中に飛躍があって、すんなりとは読めない。深い。玄人好みの歌。
魚晋さんは、謎めいた人で、錦鯉でつくったシャツの似合いそうな人だ。ちょっと人間ばなれしてゐて、実はさかなかも知れないと、ふと思う。

美容院の椅子に抱かれまどろめば夢のみぎはにサギが来てゐる
(近藤かすみ)
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久しぶり

2007-08-18 23:22:48 | 交友録
わたくしの代わりに生きるわたしです右手に見えてまいりますのは
(斉藤斎藤 渡辺のわたし)

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一年半ぶりくらいに斉藤斎藤くんに会う。久しぶりだ。
きょう行ったSY川歌会の席に、少し遅れて入って来られて、びっくりした。そう言えば、関西に引っ越して来られたんだ。以前の修行僧的なマッチョ感は、今日は感じられなかった。暑さのせいかもしれない。
彼の歌は、いつも自分を客観視している。それをおちゃらけてみたり、いろいろな方法で提示して読む人をあっと言わせる。歌の読みも鋭い。
題詠マラソン2003や、梨の実歌会のころは、変わった歌を詠む変わった名前の人という感じだったが、どんどんえらくなって、いまや有名人。フルーツタルトを食べたはりました。

マラソンの名簿あいうえお順のときたまたま隣りに坊主頭が
(近藤かすみ)
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宙吊り 大橋麻衣子 

2007-04-05 23:22:19 | 交友録
冷蔵庫しめて会釈をする河童ねむりたくないねむりのつづき

人込みを突破したくて急ぐ足足足足足どれがわたしの

天辺におっ立つように髪を結う未熟だが鬼と呼んでくだされ

(大橋麻衣子 宙吊り 短歌人4月号)

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関西短歌人会の主要メンバーである大橋麻衣子さんは、不幸をデフォルメしたような歌を作る人だ。歌に出てくる30代の子持ちの主婦像をつい彼女そのものとして読んで、老婆心をくすぐられるのだが、本当はどこまでが虚構なのか真実なのか、わからない。外見も美形なので、つい好奇心をそそられる。
ところで、今月の彼女の作品のうち、上に挙げたものは、いままでになかった傾向のコミカルな歌で、面白かった。今後こういう方向へ進むのは、よいことだと思う。新境地の開拓かと喜ばしく思った。ずっと後輩なのに生意気を言ってしまってすみません。

画像は、賀茂川沿いの半木の道の桜。JR東海「そうだ京都へ行こう」のHPからお借りしました。


をりをり 山寺修象

2007-04-04 00:06:49 | 交友録
なまぬるく甘くなき西瓜を夕食ののちに食ふことにも慣れてしまひぬ
(山寺修象 をりをり 短歌人4月号)

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今月の短歌人には、山寺修象の歌が載っていた。このひとはよく「をりをり」という題のつけ方をする。
二年ほど前、短歌人の関西歌会や、全国集会に来ては「プノンペンに行くから、もうこれが日本での最後の歌会になる」と言っておられた。そんなことが数回あって、いよいよ旅立っていまは外国生活にも慣れられたのだろう。山寺さんが、歌会のとき立て続けに咳をするので、何か病気じゃないかと心配になったこともあった。淋しがりやで、小池さんのことが大好きで、茂吉も好きだった山寺さん。新年歌会で、手を挙げてわたしの歌を褒めてくれたこともあったっけ。彼の歌を見ると、ああ生きていてくれたんだとわたしはうれしくなる。そして、もうひとりの熱烈な小池ファンである矢嶋博士氏のことが、心配になる。矢嶋さんちのお子さんたちは大きくなられただろうか。また元気な顔を見せてほしい。


暮れ惑ふ 平居久仁子

2007-03-30 23:39:34 | 交友録
気短に冬の日は暮れる路地裏のぽん菓子売りにぽんと言はせて

紅ささぬは裸と同じと咎めゐし錦紗のショールに叔母の手触り

打ち明けない秘密と解かれない嘘と夕べかなしき『リリー・マルレーン』

仕合せは真綿布団の裡に在り重さしんねり身に添ふあたり

閑話休題御身大切になさいまし瞼うつすら紅を帯びてゐる

(平居久仁子 暮れ惑ふ 短歌人4月号 卓上噴水) 

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平居久仁子さんは、関西歌会の先輩。というよりは、わたしのことをよくわかってくれる良きお友達である。はじめて歌会というものに、参加した帰り、京都方面だということで一緒に帰ってくれて、「欠詠はしたらあかんよ」などなど、結社に入って短歌を作ることの心得をやさしく教えてくださった。そのあとも、何か困ったら平居さんに相談してしまう。ご厄介かけてゐます。
わたしが旧かなのよさを知って、使いはじめたのも、彼女の研究会の発表がきっかけだった。文語口語にこだわらず、旧かなの良さ、やわらかさを使っていきたい。
ゐ、ゑ、などの文字のかたちにも惚れてしまった。

最近、短歌で絶好調の平居さん。憎らしいほどの巧さだ。今回の一連は、秘密の恋を思わせる歌もあって、艶っぽい。わたしも関西の仲間に刺激されて、すこしずつお酒の味を覚えつつある。酒豪の久仁ちゃんのおかげかな?