気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

短歌、BLOGを走る。

2007-10-31 21:58:16 | 題詠100首blog2006
人生はほんま、いろいろありまして『寂聴あおぞら説法』を聴く
(近藤かすみ 短歌、BLOGを走る。ブックパーク)

***********************

題詠ブログ100首の2006年分の自選集が本になりました。
私のテーマは読書の秋。お題を書名に含む本100冊を読みこみました。
そのうちの自選10首が、この本に載っています。
出版社はブックパーク。
大辻隆弘、春畑茜、ひぐらしひなつ・・・と言った多彩な方々と一緒のアンソロジーです。

今日の朝日歌壇

2007-10-29 22:36:00 | 朝日歌壇
八十路までジーンズ似合う体型でいたしと思う腹七分目
(京都府 伊藤寿子)

秋晴れの金木犀の花の下時間が匂いながら過ぎゆく
(城陽市 山仲勉)

栗拾う人の姿を影絵にし丹波山里日の暮れやすき
(亀岡市 俣野右内)

***********************

一首目。いくつになってもかっこいいスタイルでいたいのは、だれも共通の願い。結句の腹七分目が良い。腹八分目より、もっと努力しようという心意気。
二首目。この時期の金木犀の良い香りを、ゆっくり楽しんでいることが、時間が匂いながら過ぎゆく・・・という下句によくあらわれている。
三首目。作者の住所から察して、丹波栗の産地なのだろう。日の暮れが早いので栗を拾う人の姿が影絵のように見える。絵本のようなほのぼのした世界を感じる。