気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

雲ケ畑まで 発売中

2013-03-07 23:58:04 | 雲ケ畑まで
特急の電車シートの沈みつつ夜に紛れる ひとりが好きだ

ああ、また、ほら、喋つて止まぬ人が居るあれはさう、もうひとりの私

手をふつて別れたときの表情をおもふのだらう つぎに逢ふまで

(近藤かすみ 『雲ケ畑まで』)

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短歌人2月号では『雲ケ畑まで』の批評特集を、3月号では表紙ウラのページで、紹介をしていただきました。
2月号の執筆者は、魚村晋太郎さん、田中教子さん、内山晶太さんのお三人です。

3月号には紹介文が付いているのですが、これがなかなか褒めていただいていて、ありがたいことです。署名はKと書いてあるだけ。編集委員の中でイニシャルKは三人。どのKさんかは知りませんがありがとうございます。

鱧と水仙40号でも、書評を小島ゆかりさん、中津昌子さんに書いていただきました。

『雲ケ畑まで』絶賛発売中です。コメント欄に書きこんでいただければ、販売いたします。

(画像は、去る2月9日の批評会で、香川ヒサさんから花束をいただいているところ)


雲ケ畑まで 近藤かすみ歌集

2012-11-05 17:41:58 | 雲ケ畑まで
白日傘さして私を捨てにゆく とつぴんぱらりと雲ケ畑まで
(近藤かすみ)

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私の第一歌集『雲ケ畑まで』が出来あがりました。短歌をはじめてからの十年余りの歌、351首を収録しています。
栞は、香川ヒサ、大辻隆弘、小池光のお三方に書いていただきました。栞だけでも読みごたえあります。本体ももちろん、飽きずに読んでいただけるように工夫しました。
六花書林よりの発行です。定価:本体 2300円。
お問い合わせは、コメント欄にお書きください。
よろしくお願いいたします。

帽子の紳士

2012-10-13 14:19:52 | 雲ケ畑まで
シグナルのランプの中に描かれて帽子の紳士どこへも行けぬ

(近藤かすみ  雲ケ畑まで)

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NHK短歌10月号の現代短歌アンソロジー「帽子」の頁で、上記の歌を取り上げていただきました。
選者は佐藤弓生さんです。ありがとうございました。

朱の大鳥居

2012-08-02 18:09:59 | 雲ケ畑まで
待てど来ぬ5番のバスがわたくしにじつくり見せる朱の大鳥居
(近藤かすみ  雲ケ畑まで  六花書林)

私の第一歌集『雲ケ畑まで』、多くの方に読んでいただいています。感想、選歌を寄せて下さる方も多く、嬉しい限りです。

某所で、歌友の田中教子さんが、下記の文章を書いてくださいました。厚く御礼申しあげます。

懐かしさの正体は、失われた日々に対する思慕と郷愁である。
午後の日のなかに過去をうつし、じっと己を立たしめている。
立ちながら帰りくるものをひたすら待つのである。
それでいて、待つということを声高に言わず、
あまりある寂しさをかみしめている。
言葉は美しい鈴のようである。
やがてすべてを包むであろう、やさしい音色。
人は生まれるべくして生れ、
出会うべくして出会う。
雲ヶ畑には、人の過去と未来があり、
止まったような時間の流れが、
生きなおす為の道を示していた。


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歌集を紹介していただいたサイトです。ありがとうございます。

棚木恒寿さん 砂子屋書房「日々のクオリア」
http://www.sunagoya.com/tanka/?p=8256

武富純一さん 
http://blog.goo.ne.jp/takejuntanka/e/42535158e988206b22e0dd4524cb94ab

太田裕万さん 
http://hoenota.asablo.jp/blog/2012/07/27/6523581

東野登美子さん
http://blog.goo.ne.jp/reimm77/e/511af7977d6f4c35665d8bf71c76cc67