こもごもに語りあひつつ言の葉はあるいは異の刃 切り口が違ふ
角砂糖ガラスの壜に詰めゆくにいかに詰めても隙間が残る
かさはさか きゆはあはゆき くさはさく 循環バスは渋滞の中
刃物研人(とぎ)団地に来たり 女らは砂場に子供遊ばせてゐる
千日手さす夫と子に駒ひとつ通りすがりに動かしてやる
(香川ヒサ テクネー)
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近ごろ香川ヒサの歌集を読んでいるが、このテクネーが第一歌集。
このころの歌には家族が登場し、ヒサさんもちゃんと主婦をしているようなのである。
四首目、茂吉の「めん雞ら砂あび居たれひつそりと剃刀研人は過ぎ行きにけり」に通じる歌として読む。
角砂糖ガラスの壜に詰めゆくにいかに詰めても隙間が残る
かさはさか きゆはあはゆき くさはさく 循環バスは渋滞の中
刃物研人(とぎ)団地に来たり 女らは砂場に子供遊ばせてゐる
千日手さす夫と子に駒ひとつ通りすがりに動かしてやる
(香川ヒサ テクネー)
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近ごろ香川ヒサの歌集を読んでいるが、このテクネーが第一歌集。
このころの歌には家族が登場し、ヒサさんもちゃんと主婦をしているようなのである。
四首目、茂吉の「めん雞ら砂あび居たれひつそりと剃刀研人は過ぎ行きにけり」に通じる歌として読む。