気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

花束で殴る 藤原龍一郎

2005-03-18 22:10:13 | つれづれ
どこまでもエレベーターで下降する夢幾百夜 殺っちまえ!

落日とことさら呼べば悲哀満つ視界の限り平成の首都

堕落するにも才能がいる、通勤の道に桜の白茶けた花

観覧車墓標のごとく電飾をまといお台場の夜空を廻る

白線で人のかたちは地に描かれ昇天ののちナスカへ翔ぶか

(藤原龍一郎 花束で殴る)

*******************************

ニッポン放送とライブドアのニュースを見るたびに、藤原さんのことが気にかかる。
「堕落するにも才能がいる」という言葉が今日は頭の中でまわる。