根を詰め字を書く真昼じんじんと頬のあたりに髭が芽を出す
(東京都 豊英二)
蛇の背のような鉄路をすべりゆきモノレールいま月へと昇る
(茨木市 瀬川幸子)
とり入れるタオルは肌に柔らかくこんなところに秋は来にけり
(大津市 櫻坂佳子)
************************
一首目。男の人は髭が皮膚をやぶって生えてくるのがわかるのだろうか。びっくりした。はじめて知った。感動した。
二首目。大阪のモノレール、蛇の背というのも面白いが、それを月へ行かせちゃうのがいい。下句で飛ぶというのは、こういうことだ。
三首目。夏は日差しが強いので洗濯物が乾きすぎる。秋になるとそれがやわらいで、タオルもぱりぱりにならない。実際に洗濯をする人の視点がある。
このところ体力気力がやや低下している。水泳やエアロビクスは続けているし、それ自体は楽しいのだが、前後の人つきあいが苦痛。大急ぎで身体を洗って逃げるように帰ってくる。バスで知り合いに会わないことを祈る。何も悪いことしてないのに、なんなんだ私は。
(東京都 豊英二)
蛇の背のような鉄路をすべりゆきモノレールいま月へと昇る
(茨木市 瀬川幸子)
とり入れるタオルは肌に柔らかくこんなところに秋は来にけり
(大津市 櫻坂佳子)
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一首目。男の人は髭が皮膚をやぶって生えてくるのがわかるのだろうか。びっくりした。はじめて知った。感動した。
二首目。大阪のモノレール、蛇の背というのも面白いが、それを月へ行かせちゃうのがいい。下句で飛ぶというのは、こういうことだ。
三首目。夏は日差しが強いので洗濯物が乾きすぎる。秋になるとそれがやわらいで、タオルもぱりぱりにならない。実際に洗濯をする人の視点がある。
このところ体力気力がやや低下している。水泳やエアロビクスは続けているし、それ自体は楽しいのだが、前後の人つきあいが苦痛。大急ぎで身体を洗って逃げるように帰ってくる。バスで知り合いに会わないことを祈る。何も悪いことしてないのに、なんなんだ私は。