団塊的“It's me”

喜寿老(きじゅろう77歳)の道草随筆 月・水・金の週と火・木の週交互に投稿。土日祭日休み

スポーツの力

2021年04月12日 | Weblog

  全豪オープンテニスでの大坂なおみの優勝。大相撲春場所での照ノ富士の奇跡のような大関復帰。水泳の池江璃花子の全日本水泳選手権での4冠達成。そして今朝のアメリカマスターズゴルフでの松山英樹の優勝。

 コロナ禍を忘れさせてくれるこれらスポーツ選手の数々の快挙。スポーツが持つ底知れぬ魔力に魅了された。日々コロナの恐怖にオドオドしている。やれ手洗いだ、ウガイだ、マスクだ、社会的距離だと見えない敵コロナに翻弄され続けて1年が過ぎた。政府のコロナ対策のまずさにも、すっかり慣れた。政府に期待することはない。マスコミにも期待できない。テレビ番組の多くは、観るに堪えない低俗なものばかり。そんな中スポーツ中継だけが、私を素直にさせる。なぜだろうか?私が思うに、スポーツには規則があるからではないだろうか。生まれ持った身体能力と環境や本人の努力は、厳しい規則によって保護されている。いかなるスポーツにも、順位と勝敗がつく。これは神聖とも言える領域である。ところが世の中には不平等、不正、虚偽がまかり通る。スポーツのお陰で、コロナ禍でも励まされ、先に希望が持てる。

 私の散歩で会えるのを楽しみにしている少年たちがいる。一人はおそらく長距離走の選手を目指す少年。たぶん中学1,2年生であろう。毎朝登校前に同じコースを走って来る。先日母親らしき女性が、ストッポッチを持って、少年が戻って来るのを待っている姿を見かけた。多くのスポーツで頭角を現す人たちには、家族の支えがあるという。来る日も来る日も走る少年を見ると元気がもらえる。

 もう一組は、競技用自転車の練習を続ける少年二人組である。自転車も競技用のもので、身支度も自転車競技の選手が着ている物と同じなのだ。この二人の練習姿をカメラに収めたくて機会を狙っていた。やっと昨日、妻と買い物に行った帰りにその機会があった。運転する私にカメラは操作できない。妻に頼んで撮ってもらった。二人は、やはり中学生だと思う。兄弟なのか友人なのかはわからない。しかし常に一緒に練習している。先日、散歩途中きつい坂道で後ろから二人が自転車でやって来た。私の心臓はパクパク、脚はガクガク。二人はもの凄いスピードで私を追い抜いて行った。何という脚力!ほれぼれ。若さっていいなと見送った。

 スポーツには、多くの種目がある。どれを選ぶかはひとそれぞれだ。成功する人ばかりではない。しかしどのスポーツもすそ野が広いほどレベルが上がるという。そして選手、未来の選手たちの家族の支えも大きな影響を与える。私は、毎朝それ違う長距離走の少年と自転車の少年たちの、この先の活躍をみたい。

 

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