団塊的“It's me”

喜寿老(きじゅろう77歳)の道草随筆 月・水・金の週と火・木の週交互に投稿。土日祭日休み

夫婦問題 退職男はみな主夫になれ

2007年05月22日 | Weblog
 私は健康問題で早期退職したので、家に入るのは同年代より早かった。仕事を辞めた後、有り余る時間をどう使うか悩んだ。妻がまだ働いているので、まず主夫宣言した。 

 退職した男性の多くが燃え尽き症候群、退屈病になるという。アルコール、テレビ、パチンコ依存症になる人もいる。この主夫宣言のおかげでいそがしい毎日をおくっている。今更、俺は男だ。お前は女だ、はない。  

 もしあなたの妻が専業主婦であなたをずっと支えてくれていたなら、定年退職を期に立場を変えてみたらどうだろう。妻を日中、自由にしてあげる。働くもよし、学校で学ぶもよし、商売するもよし。たとえ1年でもいい。妻とまずよく話しあうべきだ。妻が今のままでよいというなら、それもよい。協力者でいればよい。  

 主夫になれば、家の中での妻の立場や苦労が理解できるようになる。掃除、洗濯、料理、留守番、税金、銀行、区役所、買い物、クリーニング。仕事は山ほどある。

 妻にはできなかったペンキ塗り、家の補修、庭いじり、本格的家庭菜園、いろいろできる。晴耕雨読もいいものだ。株や為替のデイトレイダーだってできる。 私は便器そうじ、水周りのパイプそうじに最初真剣に取り組んだ。便所そうじは、自分の人生を謙虚に考えるのに良い修行になる。

 家事は創意工夫すれば新鮮な気持ちで楽しめる。料理だって、これは科学だ。てんぷらを揚げる油の温度、てんぷら粉を水でとく方法、材料による揚げ方。魚を焼く温度、枝豆をゆでる時間。先生はもちろん妻。先生と奉られて悪い気がする妻はいないだろう。料理教室、本でも学べる。 

 何かの本で、アメリカの離婚の原因のひとつは“口やかましい”だとあった。“口やかましい”は、相手の行動、言動に対する不満だと思う。夫婦という関係だけに甘え、相手を敬うことが希薄化する。親しき仲にも礼儀あり。感謝の気持ちをお互いに表しっこしていれば、ケンカも馬鹿らしくなる。 

 もしあなたの妻があなたに尽くすことが生きがいと言ってくれるなら、話は別だ。夫冥利につきる幸せものだ。ラジオ人生相談で加藤諦三が「好きでない人に、尽くせば尽くすほど、憎しみが募る」と言っていた。熟年離婚の多くがこれだそうだ。  できるだけ仲良く余生を夫婦のままおくるつもりなら、この際主夫宣言して、一年間実行してみることを提案したい。
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