団塊的“It's me”

喜寿老(きじゅろう77歳)の道草随筆 月・水・金の週と火・木の週交互に投稿。土日祭日休み

夫婦問題  ニギニギ

2007年06月18日 | Weblog
 夫婦喧嘩は犬でも喰わぬ。30年40年前なら通用しても、昨今ではちょっと無理でしょう。何といっても、配偶者を殺してバラバラにしてしまうご時勢だ。それこそ犬に喰わす事件だって起きかねない。

 トヨタ自動車プレミオのテレビコマーシャルで樋口可南子と光石研がニギニギしている。日本のコマーシャルにもやっとニギニギ登場である。 我が家でも意見の食い違いが始終ある。どちらかのご機嫌が悪く、会話の歯車が合なくなるときもある。それでも1年365日不協和音が夜を越すことはない。ニギニギ協定のおかげである。 

 結婚した時、私たちは約束した。ケンカしても絶対に夜寝る前に仲直りしてから寝ようと。口に出して言葉で謝るのは、難しいことだからニギニギで許しを請う約束をした。2回のニギニギが許しを請う合図だ。時々2,3回繰り返さなければならない。結婚して以来何度このニギニギで難局を乗り切れたことか。ニギニギ効果、おそるべしである。 

 日本人は恥ずかしがりやである。他人の目を異常に気にする。結婚したばかりの時、妻の両親を後楽園のアメリカン・フットボールの試合に招待した。ルールも全く知らないスポーツに招待されたことで腹の虫の居所が悪かったのだろう。終わって駅へ歩き出した時、人混みの中いつものように私たちは軽く手をつないでいた。妻が後ろを歩いていた妻の母親に呼ばれた。戻ってきた妻は「お願いだから手を離して」と言われたと首をすくめた。

 まだニギニギは公には受け入れられていない。そんなことは構わない。他人に見せるためのニギニギではない。口で言えないお互いの意見や意地の食い違いを、ニギニギで握りつぶす手段である。誰も見ていないところでかまわないから、ニギニギして仲直りしましょう。ニギニギクラブにようこそ。
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