団塊的“It's me”

喜寿老(きじゅろう77歳)の道草随筆 月・水・金の週と火・木の週交互に投稿。土日祭日休み

管理人さん?

2016年02月24日 | Weblog

  妻はいつもこまめに風呂場の掃除をしてくれる。ずぼらな私は細かな事を平気で見過ごす。妻が「プロにお風呂そろそろ掃除してもらおうかな。少しカビが出てきたし、もう10年たったから。高いかな」と言って勤めに出かけた。

 私は早速ネットで調査した。数社調べたがダスキンに電話してみることにした。ダスキンには恨みがある。以前レンタルのモップを使っていた。一箇月に一回、交換に来ることになっていた。用事があって留守の時に限って担当者が来た。数箇月郵便受けに新しいモップが入れられていた。使用済みのモップが目障りになった。私は時々ダスキンの営業所がある町へ買い物に行く。どうせ途中だからとある日私は使用済みのモップをビニール袋に入れ届けることにした。

 他の用事を先に済ませて帰る途中に営業所に寄ることにした。用事を済ませて帰路、右折する交差点に近づいた。信号もあった。そこで右折するのは初めてだった。右折用のレーンはある。ただ一本の標識ポールに3,4枚の標識が付いていた。とろい私はすべてを一瞬のうちに判別できなかった。後で調べたら軽以外右折禁止、トラックなど一般車両右折禁止、軽でも時間制限ありなどでとても一瞬で判別できない。信号は青、対向車なしそちらに気を取られ、右折した。数百メートル進むと後ろから「ウーウーウー前の車左に寄って停車しなさい」と聞こえた。まさか自分とは思わなかった。「右折禁止違反です」 私の純粋なダスキン社へのお節介が数十年間のゴールド免許を一瞬にしてパーにしてしまった。

 ダスキンへの恨みは晴れていない。時間の経過で薄らいできているが、あの交差点を通るたびにメラメラと怒りが湧く。私の苦情が聞き入れられたのか、あの判りにくい標識、いまではスッキリ整理された。ご丁寧に4,50メートル先の電柱から3箇所に「右折禁止」の黄色い地に真赤な字の看板が付けられている。

 それでも2年前にエアコンの掃除をダスキンに頼んだ。いい仕事だった。モップの契約はゴールド免許の仇をと打ち切ってあった。もう忘れよう許してあげなければと思う。いつまでもウジウジしているのは大人気ない。ダスキンに電話した。見積もりに来てくれることになった。2万8千80円で風呂場とブラインドの掃除を契約した。23日の午前9時30分に作業することになった。ダスキンのセールス・マネージャーが帰り際、「当日、車はどこに停めたらよいでしょうか」と尋ねられた。私は「外で待っていて駐車場に案内します」と答えた。

 23日時間正確に2名の女性が軽自動車でやってきた。私は約束通り玄関前で出迎えた。リモコンで駐車場のシャッターを開け中に誘導した。東京駅で手際よく新幹線の掃除をしているクルーのようなピンクの作業着のひとりは40代もう一人は30代らしき女性だった。駐車場から建物内部に入るには鍵がいる。何度も道具などを運ぶのかと思い家のスペアキーを渡した。家に案内した。玄関の鍵を開け、英国紳士のように女性二人を先に入るよう手で示した。40代の女性が「こんにちは。ごめんください」と誰もいない家の中に向かって言った。私が「私しかいませんので、どうぞお入りください」 その女性が「あらやだ。管理人さんかと思った」 私は舌を噛んで「相性が合わないんだ」と我慢した。

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