団塊的“It's me”

喜寿老(きじゅろう77歳)の道草随筆 月・水・金の週と火・木の週交互に投稿。土日祭日休み

社会問題 犬

2007年07月04日 | Weblog
 糖尿病を持病とする私にとって、散歩は重要な日課である。その散歩が最近ますます億劫になった。

 理由は犬のフンである。私の住んでいる所はまだ美しい自然が残っている。木も多い。犬のフンがあちこちに放置されている。犬を飼っている人のなんと多いこと。お犬さまは服まで着せてもらって、我が儘放題。そしてどこにでも小便、フンをし放題。

 飼い主は、一応それらしき袋や道具は持っているが、だれも見ていないと、まず持ち帰る人はいない。電柱は犬の小便のしみだらけ。

 私が散歩に疲れて、川べりの草の上に腰をおろそうと思えば、フンだらけ。うっかり座ることさえできない。

 先日の新聞に、ドイツでは屋外でされた犬のフンをDNA鑑定して、犯犬を特定し、高額な罰金を課す制度がスタートした記事が載っていた。ドイツも相当犬のフンに苦慮しているようだ。

 そう言えば、パリやウイーンの犬のフンは半端ではなかった。特にオランダはすごかった。ホテルのカーペットは臭いさえした。泊り客が外で犬のフンを踏んで、それを靴の底につけて帰り、カーペットに付着する。オランダは人に厳しく、犬にやさしい国だと思った。

 犬が家族の一員ならば、税金をかけるべきだ。犬も人間社会に一緒に生きていれば分担するべき責任が生じる。飼い主が負担するべきである。パリでは犬税で、特製犬のフン掃除車を出動させている。

 皆が道徳を遵守して迷惑をかけないことが理想だ。しかし現実は違う。増え続ける犬のフン問題解決を、公約に掲げる政治家もいない。

 奈良の都は人糞で滅びたという説がある。ネパールでそれは有り得ると実感した。

 日本中が犬のフンだらけになる前に、まず税金制度を整え、犬のフン対策をスタートさせて欲しい。飼い主が社会的責任を感じて欲しい。臭いものに蓋をしてはならない。

 犬は、古代から人類の友である。犬をペットとして癒されている人々がいて、特にお年寄りの慰めになっている話も多く聞く。私自身も犬が大好きで、いままでに10頭飼った。家の中で飼ったことはない。犬と人間が良い友人であることは、よくわかっている。犬と人間が、これからも良い関係を保てることを切に願っている。犬に罪はない。
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