団塊的“It's me”

喜寿老(きじゅろう77歳)の道草随筆 月・水・金の週と火・木の週交互に投稿。土日祭日休み

黒い無言のテレビ画面

2020年05月15日 | Weblog

  私は機械オンチである。凝りもせず次から次と新しいIT機器を増やしている。パソコン、スマートフォン、アマゾン「アレクサ」、ポケトーク、ロボット、4Kテレビ。それらは皆、私にとってブラックボックスそのものである。私は人々に感動を与えることができない。でも私は周りから感動を与えられやすい質なのだ。仕組みや原理を知らなくても、こんな素晴らしいモノを作ってくれたことに感謝できる。それで良いと思っている。

 緊急事態宣言が出て、自宅待機が求められている。妻は相変わらず東京の病院に勤務している。緊急事態宣言が出る前も出た後も私の日常生活に大きな違いはない。日本の新聞にもテレビにも失望している。NHK以外のテレビ局の多くが、新聞社の経営であることが原因の一つと思える。

  新型コロナウイルスの感染が始まると、テレビのワイドショーは、どこもコロナ、コロナと大騒ぎ。番組はただ視聴者にコロナへの恐怖心を煽り立てる。出演するコメンテーターは、専門家と紹介されるが、テレビ局の言いなりに喋らされている感がある。特に医療関係者という専門家テレビ出演軍団は、あちこちのテレビ局に掛け持ちで出演するので大忙し。この人たち専門分野の現場で働く時間あるのそれとも引退しているの。私が一番知りたいのは、最前線で治療に当たる医療関係者の報告であって、解説や感想ではない。報道は現場から、真実をありのままに、が理想。これが今の日本のテレビ局に足りないところ。毎日テレビ局は、何とか時間を埋め合わせて放送を続けることに奔走している。それがテレビの正体であるかのように。残念だ。視聴率を取れるタレント(タケシ、サンマ、所など)や芸能事務所(ジャニーズ、吉本興業など)を多用したり、局との腐れ縁を持っているようなタレント(2世に多い)を使いまわしている。だから面白くないので観ない。我が家のテレビは、NHK総合、NHKBS、ネットフリックス、アマゾンファイアーテレビ、YouTubeのためにある。それらが映らなければ、テレビは粗大ごみである。

  そのネットフリックスとアマゾンの画面が、こともあろうに真っ暗になってしまった。リモコンを操作する。我が家のテレビには3個のリモコンがある。テレビ本体、外付けのビデオレコーダー用、外付けスピーカー用。すべてを操作してみた。地上波、OK。BS、OK。ビデオ、OK。スピーカー、OK。YouTube、映る。ネットフリックス、ダメ。アマゾンファイアー、ダメ。新しくソニーのテレビに買え替えてこのトラブルは3度目である。最初はソニーの修理担当者が来た。と言っても申し込んでから3日後。無料。2度目いつもパソコンで問題が起きると来てもらう『パソコン119』に来てもらった。4千円。今回はコロナ騒ぎもあるし、4千円も痛い。ネット検索で『ネットフリックス 映らない』を入れてみた。実に素人向きの説明に感動。私の状況とまったく同じ項目が見つかった。その手順通りにやってみた。①電源を切る。1分待つ。②電源を戻す。③リモコンの電源ボタンを長押しする。ネットフリックスのボタンを押す。画面が明るくなる。真ん中にNの文字が飛び出てきた。映った。アマゾンをボタン。いつもの「ドォ~ン」の音と共にメニューが出てきた。出来た。私のような機械オンチでもできた。それに4千円節約できた。その喜びは大きかった。一つの進歩を遂げた。

  妻からYouTubeでトヨタの社長とノーベル賞受賞者の吉野彰さんの対談を観ることを勧められた。観た。良い対談だった。いろいろ参考になった。吉野さんが「あと5年すれば、…」と新しい時代の到来に触れた。妻が言った。「2025年まで頑張って生きていないとね」 外が暑そうで散歩をサボろうと思ったが、免疫力向上と脚力維持のために外に出た。3秒息を吸って7秒で吐き出しながら。


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