ひろポンの“わたしにも作れますぅ” 

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1936 AUTOUNION TypeC : CMC1/18

2011-12-19 | ミニカーとスロットカー
本日の1台。
言わずと知れた戦前のモンスター、アウトウニオンCタイプ。
CMCの1/18ダイキャストです。

ダイムラーベンツに対抗して生まれたもう一つのシルバーアロー。
1930年代のグランプリはアルファロメオ、ブガッティー、ベントレー、メルセデスベンツなど
各国の威信をかけたグランプリカーが活躍しました。
1932年に設立されたアウトウニオンも知名度を上げるため、いちはやくグランプリに参戦。
ヒトラーの国家プロジェクトの一環として莫大な資金援助のもと、フェルディナンド・ポルシェが設計した航空機用のV16エンジンを小型化して搭載したPヴァーゲンをベースに開発されたマシンです。
34年のタイプAから排気量をだんだんと拡大していき、最強と言われたこのCタイプは6Lで520馬力を絞り出したと言われます。





CMCのモデルはこの特異なスタイルのモンスターの姿を、お得意の超精密タッチで余すところ無く再現しています。
エンジン後部に取り付けられたルーツ式スーパーチャージャー。
V16エンジンをミドシップに搭載して思い切り前に押し出されたコクピット。
どのドライバーのコメントだったか忘れましたが、後ろにピッタリ付いて離れないマシンが目に入って良く見たら自分のマシンのテールだった…という話。
この長いお尻を見たら、あながち冗談とも言えないのではという気がします。
CMCの他のモデルにも言えるのですがちょっとホイールのワイヤーが細すぎる気がしますね。
もちろんタイヤはハブを回して取り外しが出来ます。





ライニンゲン、バルツィ、シュトゥック、H・Pミューラー、ローゼマイヤーにルドルフ・ハッセ、フォン・デリウスらによってドライブされたこのCタイプ・アウトウニオンは、完璧なレプリカが4年前の秋に表参道のアウディ・ショールーム、ルマンクラシック・ジャパンなどで初公開されました。
ご覧になった方は沢山いると思いますが、想像以上に華奢な造りという感じでした。
幅15cm程度の細いタイヤ、ねじ切れそうな細いステアリングで500馬力をコントロールし、300km以上のスピードで走ったことが信じられません。

モーターレーシングがもっとも危険で人間臭かった時代を象徴する1台でしょう。