ひろポンの“わたしにも作れますぅ” 

60’sオヤジのブログへようこそ。模型、モータースポーツ、イラストなどクルマと乗り物を中心に気ままに書いていきます。

ネタ切れです

2024-07-09 | Motorsport
暑いですねえ。
先日の静岡は40°だったそうでプラモも溶けちゃいそうですね。
新潟柏崎の模型展示会、楽しみにしていましたが今年も残念ながら参加出来ませんでした。

ところで映画〝FERRARI〟が公開になりましたね。
Mille Migliaという題材だけでも好きものにはたまりませんが、フォードVSフェラーリの監督を途中で降りたマイケル・マンの作品なので興味はあります。
ただいくつか予告編動画を見ただけですが、おそらく見に行けそうもない。
ちなみに海外では昨年暮れに公開されてます。

動画サイトにもあるクライマックスの事故のタイヤバーストのシーン。
あれはオッキ・ ディ ・ガット (occhi di gatto 「猫の目」)、所謂キャッツアイが原因なんですね。
疲労したタイヤをさっさと交換していたらひょっとして事故は起きなかったのかもしれません。

そうそう、しばらく音沙汰のなかったブラッド・ピット主演のF1映画。
タイトルが〝F1〟とそのまんまですが、先日のイギリスGP前に早速ティザー映像が公開になりましたね。
大ヒット〝トップガン マーヴェリック〟の監督はじめ錚々たる製作陣ですがさてどうなるか?
来年夏の公開が待たれます。


F1 - Official Teaser - Warner Bros. UK & Ireland



タイレル003はというと。
モノコックの上面に取り回してあるアルミっぽいパイプフレームを作りました。
これは一体何だろう?と思ったんですが、周りに沿ってパイピングがあるし、調べてみるとモノコックの後端でばっさりチョン切れています。
ただの補強材なんでしょうか?

これは目立つところなのでアルミワイヤーでそれっぽく。
メーターパネルからのパイピングも資料の数だけみんな異なるので適当に作っています。





※と、ここでTOSIHIROさんからコメントをいただきました。
このパイプが太いとカウルが上手く被さらなくなるとのこと。
あ、そうかと今更気がついて(笑)まだ研いでないカウルを被せてみました。

見たところ何とか収まりそうですが、右サイドはどこか干渉するのか浮いています。
ピンが長すぎるのかもしれませんが、華奢なミラーも付いてるしカウルの取り外しにも気をつけないと。
ここは調整しないとダメですね。





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先月からちょっと身の回りがドタバタしていて、月末納期の仕事もあり模型どころじゃない日々が続いています。
今日はもう一つ急なお荷物を抱えて暑さも加わりもうグッタリ。(Q_Q)↓

それでは皆様も熱中症に充分気をつけてお過ごしください。

フォーミュラ Eねえ...........

2024-01-22 | Motorsport
 
 
3月30日(土) 東京お台場でフォーミュラE、東京E-Prixが開催されます。
2014年から正式に始まったこのシリーズ、最初はどうなることやら?でしたが昨年は世界の10カ国の都市で開催されました。
世界に誇る?自動車産業立国の日本でも市街地レースは無理だろと思っていましたが、なんとか開催にこぎ着けた様子。
 
問題だらけのEVがこの先どうなるかは置いておいて、電気のフォーミュラカーのレースが面白いかどうかは見てみないとやっぱり判りません。
物心ついた時から自動車大好きで60年代スロットカーブームで一気に〝自動車競争〟の泥沼にハマって60年の私ですが、ヒュルヒュルとタミヤのラジコンの1/1が走ってる様子は、どうひいき目に見てもあまり面白いと思えなかった。
 
市販車のEVは全く興味無いけれど、ここへきて〝怖い物見たさ〟(笑)で見ても良いかな?と思うようになりオフィシャルサイトを覗いたら、すでにチケットの先行予約販売が始まっています。常設サーキットと違ってストップ&ゴーの繰り返しの市街地レースは見る場所が問題ですが、観客席のマップを見るとどうもお台場のコースの一部だけしか観戦エリアがありません。
 
もうちょっと先にならないと詳しくは判りませんが、ひとまずターン3〜4あたりのカテゴリーBを予約しました。抽選なので結果によっては2月からの一般販売を待つかも。
近年F1も行ってないので観戦料金が高いのか安いのか判りませんが、この席で18000円、25歳以下はもっと安いです。
ピットレーンや専用スペースなど8つの特典付きは7〜80000円代ってアンタ、年金暮らしの年寄りはまず行かれへんで!(笑)70歳以上は5000円くらいにして欲しいやね。
 
観戦に行ったことがある人は判りますがモータースポーツはTVと実際の落差がデカい。
ラジコンみたいでもナマで見たら面白いかもしれんなあ、とちょっと楽しみです。
 

 

フォーミュラE 東京E-Prixのチケット情報 - イープラス

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世界最高峰のEVレース【フォーミュラE】日本初開催!東京ビッグサイト周辺の市街地で3/30(土)開催!チケットのお申込みはイープラスで!

EPLUS

 

 

2024 Tokyo E-Prix - ABB FIA Formula E World Championship

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All you need to know about the 2024 Tokyo E-Prix. Get the full schedule, circuit facts, event information and how to watch.

The Official Home of Formula E

 

 

ただねえ………..問題はドライバー全然知らねえし。
22人のうち知ってる人って………..セバスチャン・ブエミ、サム・バード、ストフェル・バンドーン、ルーカス・ディ・グラッシ、ジャンエリック・ベルニュくらいか……….. (汗)
みんなレギュラー、スポットでもF1の経験があるドライバーばかりですが、あとは名前聞いたことあるような………..程度です。
フォーミュラE〝ヒストリック〟でいいから歴代のジジイ達を集めて走ってくれたら絶対面白いはず。
マンちゃんやプロスト、ピケとか走ってくれたら観客5割増しになるだろうけど、まあみんなジジイだからレースになるかどうか(笑)
 
それよりもひな祭りの菱餅、あるいは紙飛行機みたいな今期のマシンの格好はどうもいただけません。
年々意味不明な格好になっていくような気がしますが、美しくないレースカーは見ていてちょいと辛い。
 
ポルシェ、マクラーレン、日産、マセラティなどのチームについては全く知識がありませんが、名前だけで応援してあげたいのはアンドレッティかなあ。
オーバル最後の茂木でindyを観戦してはや14年! そのあいだ一度もレース観戦に足を運んでいなかったけれど、久々に行ってみようと思っています。

※さてさて東京のド真ん中で開かれるこのイベント。
はるか大昔の私の生まれる1年前、半年間欧米を訪問されていた時にたまたまニュルブルクリンクのドイツGPを観戦になられた当時の皇太子殿下、現上皇陛下は東京のど真ん中で開かれる今回のイベントを果たしてTVでご覧になられるんでしょうか?

30年代とか50年代のレースが大好きなので、いつも古い動画をいろいろ見ていますがこの動画の5:38秒と6:38秒のところに一瞬お姿が映っていました。

Formula 1 1953 GP Deutschland Nürburgring by magistar




スティーブ・マックイーン : 〝Day of the Champion〟

2023-08-04 | Motorsport
先日チラッと書いたブラッド・ピットが主演のF1映画。
ハリウッドの俳優組合の大規模なストライキの影響で中断しているようですが、ブラピがいなくても撮影は進んでいるようですね。
ただいつまで長引くか全くわからないので公開は大幅に遅れそうな気がします。

ところで少し前にebayでスティーブ・マックイーンのF1映画についての記事が載っているイギリスのMotorsport Magazineを見つけたので入手してみました。
知ってる人は知ってる、知らない人は全然知らない(笑)スティーブ・マックイーンの F1映画〝Day of the Champion〟
この作品のフィルムが2年前にSkyのドキュメンタリーとして編集され公開されて、ちょっと話題になったのでご存じの方もいるかもしれません。

今回は長文(笑)ですが、いつかこの映画についてアップしようと思っていてなかなか出来なかったのですが、ようやくまとめられたのでちょっと書きますね。

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1966年、当時のホンダをモデルに三船敏郎が日本のチーム監督を演じた事でも知られているMGM映画の大作〝Grand Prix〟
ここでもMotor sportのカテゴリーで何度か書いているので内容は省略しますが、不幸にもこれとバッティングしてしまい泣く泣く製作を諦めたマックイーンが〝こん畜生め!〟との思いで後年〝栄光のルマン〟を作ったのは有名な話です。

〝Day of the Champion〟の頓挫したフィルムがどこにあるのかは長年不明でした。
2021年にイギリス人のアーキビスト(いろいろな組織が活動する上で作成した文書を保管、保存し、後世に伝えていく仕事)のリチャード・ワイズマンが、元FIA会長のマックス・モズレーに関するSkyのF1ドキュメンタリー番組にとり組んでいた時、アメリカの図書館から送られてきたニュルブルクリンクの映像を発見。

モズレーは60年代後半にレーサーだったので、その映像についてモズレーに訊いたところ〝これ、知っとるで!!マックイーンの作っていた映画や〟と言ったかどうかは不明ですが(笑)どうもそうゆう事だったらしい。
そこから全容が明らかになり2021年にネットTVのSkyでオンデマンド配信されました。

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自らも熱心なレースファンで実際才能もあるアマチュアドライバーのマックイーンは、ケン・パーディの脚本で〝荒野の7人〟や〝大脱走〟の監督ジョン・スタージェスと決定版レース映画を作りたいと考えていました。
1961年に戦争映画『戦う翼』(原題The War Lover)の撮影のために 3 か月間英国で過ごしたマックイーンは、近くにスネッタートン・レース場やジム・ラッセル・レーシングスクールがあることを知り、撮影の合間にそこを訪れていました。

1963年、著名なジャーナリストのロバート・デイリーが『残酷なスポーツ(The Cruel Sport)』を出版したことが、1960年代の自動車レースの現実を忠実に捉えた映画を作りたいというマックイーンの背中を押しました。
当時のモータースポーツの危険な側面と真実を知らしめたこの有名な本は物議を醸しましたが、映画の題材としてはまさにビンゴ!なネタでした。





この本にインスピレーションを得てマックイーンはスタージェスに意見を求め、ワーナーで映画を作ろうと著者デイリーの代理人と契約を結んだのですが………..実は他にも同じ事を考えていたところがあったと言うわけです。

当時余り知られていなかったJ・フランケンハイマーを監督に、MGMがロバート・デイリーと直接取引をして同様の映画製作に着手することが判明。
ハリウッドの2社がほぼ同時にレースの映画を作るという訳で、いくら何でもそりゃ無理だっぺ、どちらが先に完成させるかよね?という醜い話に。

〝Day of the Champion〟の撮影開始は1965年5月。
この時のモナコGPには両方の撮影クルーがバッタリ顔を合わせていたようです。
イギリスのアランマン・レーシングを訪れてカメラカーのローラT70など撮影のための諸々を依頼。
ニュルブルクリンクでスターリング・モスがカメラを積んだブラバムで、ジョン・ウィットモアもローラT70で走り始めました。
話題を呼んでサーキットには数万人の観客が集まったと言われています。






この頃〝Grand Prix〟のプロデューサーのエドワード・ルイスとフランケンハイマーから、スタージェス監督と撮影契約を結んでいたドイツ自動車クラブ(ADAC)に対して契約の有効性について横やりが入り、すったもんだの挙げ句に裁判で契約は有効との判定が下りて無事撮影は継続されました。
〝Grand Prix〟もニュルで撮影をしたという話も聞きますが、映画にはドイツGPが一切出てこないところをみると本当かどうか判りません。

当時マックイーンはあの〝砲艦サンパブロ〟(原題 Sand Pebbles)に主演していて、製作が大幅に遅れていました。
撮影の遅れとストレスで体調不良になり、台湾での撮影は6週間の予定が7ヶ月にも及ぶ始末。
マックイーン不在のままDay of the Champion〟の撮影は進み、オウルトンパークでの素晴らしい映像も彼の代役が勤めています。

思うように進まない製作、そのうちMGMが66年夏に〝Grand Prix〟の劇場公開を発表!
もうMGMには勝てないしスタジオの売却も予定していたワーナーのボス、ジャック・ワーナーからついに〝Day of the Champion〟の製作を止めろという電話が………..。

結局〝Grand Prix〟がこの〝レース〟に勝って、翌年砲艦サンパブロ〟と同じ週にアメリカで劇場公開されるという皮肉な結果になりました。
〝Day of the Champion〟で主演ヒーロー、マイケル・ ピアースを演じる予定だったマックイーンの心境やいかに?です。





〝大脱走〟で共演した〝Grand Prix〟のジェームズ・ガーナーと同じマンションの上に住んでいたマックイーン。
フランケンハイマーによると〝Grand Prix〟のピート・アロン役は、最初マックイーンがほぼ決まりかけていたとか。
ジェームズ・ガーナーから直に電話で主演することを聞いたマックイーンは〝あのクソ野郎!!〟と激怒し、その後2年ほどガーナーと口をきかなかったらしい。

5年後、マックイーンはスタージェス監督とリベンジとばかりに〝Le Mans〟の撮影に入ります。
しかし商業的な成功には強力なストーリーラインが不可欠との意見を崩さないスタージェスと、余計なドラマ性を極力廃してレースを前面に出したかったマックイーンの意見が対立。
ついに嫌気のさしたスタージェスは途中で監督を降りてしまいます。
日本ではレースファンの間で評価の高い〝Le Mans〟ですが、世界的には商業的に完全に大失敗でした。

と言うわけで、見つかった〝Day of the Champion〟の当時撮影されたフィルムや写真、関係者のインタビューで構成されたドキュメンタリー作品として「Steve McQueen: The Lost Movie」というタイトルで 2021年、ネットTVのSkyでオンデマンド配信されました。





You Tubeにこの映画の短い動画もアップされています。
ニュルブルクリングを走るクリス・エイモンのロータスBRMと追いかけるモスのブラバム。

そしてイギリスのポッドキャスト〝Factual America〟のチャンネルにもこのドキュメンタリーのディレクター/プロデューサーのAlex Rodgerと上記アーキビストのRichard Wisemanがあれこれ語っていますので、英語の堪能な方はもちろん字幕も出ていますので見てみてください。

35mmフィルムに残された1年後の〝Grand Prix〟にも劣らないカラーの鮮明な映像。
栄光のルマンも悪くないけれど、もしこの映画が完成していたら〝Grand Prix〟や〝Le Mans〟は果たして存在したのでしょうか?




Watch Stirling Moss drive the Nürburgring in footage for Steve McQueen's lost F1 film


Steve McQueen: The Lost Formula 1 Movie





わてほんまに よう言わんわ...........(古い!)

2023-05-25 | Motorsport
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3年後の話を今からあれこれ言っても仕方ないですね。
やっぱ止めとくわ、と言い出さないとも限らんしね(笑)

DNAってのは〝ドんなことがあってもナにがあってもアきらめずに続けます〟というメーカーに言ってもらいたい。

ま、せいぜいガンバっておくんなまし......。
ってどこの言葉や?(笑)............................(v_v)




きょうそうじどうしゃ

2023-03-11 | Motorsport

関東から西はどこも暖かくて今日もポカポカとすっかり春の陽気。
そろそろ桜も咲き始めました。
マスクをつけるのも自由だしコロナ前に少しづつ戻っていますが、まだ人混みにマスク無しで出て行くのはいささか不安です。

さて久々のモータースポーツネタを。
F1も開幕しバーレーンはMaxフェルスタッペンが優勝。
しかしこの20年すっかり浦島太郎状態なので改めてスケジュールを見て、中東でこんなに開かれているのを知らなかった。

全23戦中サウジアラビア、アブ・ダビ、カタール、バーレーン。
このうちサウジ以外の3戦って皆んな400Km圏内のすぐお隣さんで開かれている。
日本で言ったら茂木と筑波と富士と鈴鹿でやってるようなもんじゃん?(笑)

それでもお客さんが入って成り立っているんだから中東サマサマではあります。
建築家の造ったどれも似たようなレイアウトのサーキットですが、今に始まった事でも無し。

早い話が〝金、金、金〟ということは誰でも判るので、豊富な資金力のこれらで開催してガッツリ稼いでその金で回していかないと、F1自体も機能していかないので当たり前っちゃー当たり前。
その一方で昔からのヨーロッパでの開催がどんどん消えていき、フランスもドイツもいまや無し。

代替燃料や人権問題もからんでこの先どうなっていくのか判りませんが、ジジイがノスタルジーに浸るようなF1はとっくの昔に消え去ったと思うと、まあそれも仕方ないんだろうなと言う気がします。

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と言いながら大昔のレースネタをひとつ。

先日、神田神保町の古本屋で見つけて思わず買ってしまった絵本です。
トッパンのこども絵本〝きょうそうじどうしゃ〟!(笑)
全部ひらがなのタイトルの通り幼児向けのレース絵本です。
とはいえ内容はなかなかマニアック?





表紙はなんと赤い!ニッサンR381。それもフロントにスポイラーが付いてます。
20番は日本GPと同じだけど、スポイラーがあるのは〝栄光への5000キロ〟に出て来たR381-2くらいしかあまりに古いので覚えていません。
まあノーズカウルにラジエーター用の穴も開いていないし、コースは左回りで適当に描いたんだと思います。
トヨタ7やタキの906も後ろにいるので69年〜頃の本でしょうか………..。
中からいくつか抜粋してご紹介。
ページをめくるといきなり67年日本GPのそのまんまの画面です。
懐かしのコントロールタワーやパドック裏もちゃんと描いてある。





お次は、出ました!ポルシェ・カレラ6です、なぜかルマン仕様です(笑)
おそらくS字から100Rのあたりでしょうか。
実際は富士山は見えませんが。





んでもってチェッカーを受けたのはR380!
なぜかルマンのグランドスタンド前ですが背中にはJAF(笑)





プロトタイプだけではなくF1もあります。
BRMみたいな色のホンダRA271。





ニッサン・サニー1000も。サファリラリーかどこかの雰囲気ですね。





CGや写真はリアルで正確だけど、見る者に想像する余地を与えないので正直つまらない。
上手い絵ではないかもしれませんが昔の絵本は子供でなくても見ていて楽しいですね。


Grand Prix 1961-1965: The 1.5 Litre Days in F1

2021-05-31 | Motorsport



先日アップしたBarry Roweの画集に続き入手した本がこれ。

Grand Prix 1961-1965: The 1.5 Litre Days in F1です。

• 出版社 : McKlein Pub (2020/9/15)
• ISBN-10 : 3947156278

61年から65年までの1.5リッター時代のF1の本です。
3.5kgとずっしり重い、人も殺せそうな(笑)大判の洋書、ハードカバー全360ページ

各年ごとのグランプリの詳細なレポートと、 私もあまり見たことの無い貴重な写真も沢山。
巻末にはドライバーの他に各エンジン、シャシーなどの紹介と、ドイツ語と英語の両方の記述で実に濃密な内容となっております。
葉巻F1世代にはまさに血湧き肉躍る!!(笑)たまらない内容です。
こうゆう本が出るあたり、やはりモーターレーシングに対する理解と知識の深さが日本とは違う気がします。
勿論こうゆう本を買う層が厚い事もありますが、これでこの値段ははっきり言ってボーナス価格だと思います。

ヒストリック・モータースポーツマニアには絶対お勧めです。












Helle Nice : エレ・ニース

2020-09-07 | Motorsport
久々のレースネタです。

ご存じの方も多いですが、今年の全日本スーパーフォーミュラに久々に女性ドライバーが
参戦しています。

タチアナ・カルデロンはコロンビア出身の27歳。
ミドルフォーミュラからFIAGP3、アルファロメオF1のテストドライバーを勤め、昨年FIA-F2を経て
今年、道上監督率いるスリーボンド・ドラゴコルセから参戦が決まりました。

先日の開幕戦の茂木は12位でフィニッシュ、まだまだ不安定な要素が多く今の時点で
評価は難しいかなあ。
このあとルマンに出るそうで、その後の岡山戦は再入国がどうなるか未定ですが
ルックス的にはとりあえずOK(笑)なので頑張って応援したいですねえ。

でもって何でここで女性ドライバーの話かというと、先日イタレリのアルファ8C2300をポチった訳でして、当然のことながらカラーリングは当たり前にアルファレッドに塗って、キットのヌヴォラーリのモナコ仕様にするか、あるいはカンパーリのモンツア仕様にしようか、あれこれ考えていたのですが、ふとあるドライバーの仕様を思いついた訳です。

そのドライバーが1930年代のフランス人女性ドライバー〝Helle Nice〟 エレ・ニース。

昔の女性ドライバーというと、レラ・ロンバルディとかよりはるか前にマリア・テレーザ・デ・フィリッピスが最初のF1ドライバーとして有名です。

遡ってF1が始まるずっと前、1900年に5人兄弟の末っ子として生まれたニースは若いころからヌードモデルやバレーダンサーで十分な収入を得ていました。
親友のレーサーの影響で彼女もレースに出場したかったけれど女性であることを理由に拒否されます。
その怒りの反動をスキーに求めたけれど怪我をして膝を痛め、ダンスもスキーも結局断念。

スリルやスピードへの欲望を再びレースに求め、30年代にブガッティで数々のレースに出場。
フィリップ・エタンセランやルネ・ドレイフュス、ルイ・シロンら当時のトップドライバーに混じって
それなりに成功しお金も名声も得て、引き続きアルファロメオで参戦します。





しかし1936年のブラジル、サンパウロでのレースで地元のマヌエル・デ・テフェと3位を争っていた最終ラップ。
原因は不明ですが、ゴール直前、押し寄せた沿道の観客が蹴り入れたのか?コースに転がる干し草のバリアを避けようとしてコースアウト。
クルマは観客の中に飛び込み横転し、投げ出されたニースがぶつかった警官と観客の6人が死亡してしまいます。




彼女は3日間昏睡状態で無事生き残ったものの、この事故で以後スポンサーも集まらず厳しい立場に置かれます。
その後第2次大戦が起こりますが、ブラジル政府の補償金などで生活をしながらレースを再開。

そして戦後の1949年、モンテカルロラリーに出場のための前夜祭パーティー席上で、元チームメイトのルイ・シロンからいきなり公然と〝ゲシュタポのスパイだ〟と罵倒されます。
戦時中ニースがドイツ人レーサーと親しかった事もあり、ナチスの干渉をあまり受けずに戦争を乗り越えた事など感情的な問題もあったようですが、何一つ確かな証拠も無かったのに敵国に寝返った、との公の場での有名人シロンの主張は彼女のキャリアを終わらせるに十分な出来事でした。

家族にも見放され恋人にも去られた彼女の人生は、ここから緩やかに転げ落ちていきました。

財産も尽き果て無一文になり、俳優の慈善団体からの寄付に頼り、1975年南仏ニースの路地裏の
汚いアパートに強制的に移され、1984年に83歳で亡くなりました。

最後はあまりに貧しい生活のため野良猫のミルクを盗むほどで、亡くなった後も疎遠だった家族は
墓に遺灰を埋めることさえ拒否したので、後にニースのために設立された財団が墓の横に記念碑を建てました。

最後まで彼女の汚名は晴らされること無く、その功績さえ闇に葬られてしまったため
ニースはモーターレーシングの歴史から忘れ去られてしまっています。

彼女の人生についてはイギリスの評論家、作家のミランダ・シーモアの本、〝ブガッティの女王:
モーターレーシングの伝説を求めて〝が二玄社より10年ほど前に翻訳されて出版されています。
興味のある方は是非読んでみて下さい。

ニースのブルーのアルファロメオ2300、出来ることなら形に残してみたいと思う
そんなお話でした。



INDYCAR 2020

2020-06-10 | Motorsport
新型コロナウイルスの影響で今年のスケジュールが大きく変更されたインディカー。
F1より一足早く先日開幕戦がテキサスで無観客で開催されました。

今年のインディーカーはコクピットにエアロスクリーンが取り付けられています。
昨年のテストですでにどんなものかチラッと見てはいるのですが……………..。

改めて、うーん……………..ダサい!ダッサい!

F1のハロよりは見栄えが良いかと思ったけれど、やっぱりちょいと辛いなあ。
まああれこれ知恵を絞って出来たものだし、安全のためだから仕方ないんですが
しかしなあ。

もうちょっと何とか……………..。






横から見るとそれほどでも無いんですが、正面から見るとスクリーンのサイドが立ち上がっているのが
良くないんだなあと。
1年前に出ていたRed Bullの予想画像はもうちょっとカッコ良かったけれど、乗り降りに
支障があるとかで結局狭くするわけにいかなかったんでしょうね。





補強のために真ん中で仕切られているので2分割に見えるスクリーンが
余計に顔のようで、パッと見て思い浮かんだのは七色仮面かヒョウタンツギ(笑)

あ、ヒョウタンツギって若い方はご存じないカモですが、手塚漫画に時々登場する
キャラクターのことです。
いっそ真ん中だけルマン・プロトタイプみたいにフルカウルにしちゃった方が良いような。
ハロと同じでそのうちすぐ見慣れるのかもしれないけど、ミニカー売れるのかな、これ。


フォード vs フェラーリ

2019-11-08 | Motorsport



来年年明け公開の話題の映画〝FORD V FERRARI〟

すでに本国では公開されていますが、キャロル・シェルビー役のマット・デイモンもさることながら
ケン・マイルズ役のクリスチャン・ベイルの演技はなかなか素晴らしい評価を得ているみたいで。

ネット上にもトレーラーのほかに舞台裏映像がいくつか出ていますので貼っておきます。

レースシーンはデイトナやウィロースプリングス、ルマンはどこのサーキットか不明ですが
60年代のピットを架設して背景にCG用のブルーボードもおっ立てて、カメラカーも
なんだか凄いのが走っていますし、ダンロップブリッジで宙を舞うフェラーリは
映画グランプリ同様に大砲で撃ち出し!!

実際の66年のルマンでこんなクラッシュあったっけ???
まああいいや、映画だし(笑)

いまから公開が本当に楽しみです。

ついでに積んであったフジミの1番のMK2、ここで作らねば作らずじまいに終わりそうなので
サクサクッと作ろうと引っ張りだしてきましたが、このマシンのライト回りの赤い塗装。
これって映画も昔のモデルカーズの超絶作例もソリッドのレッドなんですが、本当にそうなんでしょうか??
ルネッサンスのデカールが別にあるんだけど、オレンジっぽい色です。
資料を色々見てみましたが蛍光っぽいっちゃ蛍光みたいだし、実際どんな色だったのかイマイチはっきりしません。
普通の赤じゃあキツすぎる気がするんだけどなあ。
まあ、とりあえず始めることにします。



EXCLUSIVE! "Ford vs. Ferrari" "behind the scenes" part 2


"Ford vs.Ferrari" behind the scenes EXCLUSIVE!



Ford v Ferrari - Behind the Scenes












McLaren : The Film

2017-02-26 | Motorsport
昨年はマクラーレン50周年でしたが、今年のマシンがオレンジ色になるとかで
ふーん、確か以前もそんなニュースがあったけれど結局シルバーだったし、と思っていたが
いざ蓋を開けてみたら、以前のARROWSみたいでいまいち速そうに見えない...........。
まあ、そんなことはどうでもいいので脇に置いておいて………..。

先日、くるま村のMさんからいただいた情報。
あのB・マクラーレンの伝記映画がいよいよ今年後半に公開されるとか。
でもってすでに見た方もいると思いますが、映画のオフィシャルトレーラーが
動画サイトに出ているとのことでリンクしておきます。

McLaren trailer: new film tells the story of motor racing icon Bruce McLaren – video - YouTube

2005年にアンソニー・ホプキンス主演の映画〝世界最速のインディアン〟を撮った
ロジャー・ドナルドソン監督が製作。
当時の実際の映像と映画用に新しく撮った映像を組み合わせたドキュメンタリーです。

彼がGoodWoodで亡くなって47年。
4年前に公開されたこの広告?ショートフィルムも良かった。

Bruce McLaren Video: McLaren's 50th Anniversary - YouTube

ブルースもハルムも遠い過去になったけれど、未だにこういった映画が出来る事自体素晴らしい。

ブルースの名言...........

”To do something well is so worthwhile that to die trying
to do it better cannot be foolhardy. It would be a waste
of life to do nothing with ones ability, for I feel life
is measured in achievement, not in years alone"

「何かを成し得ること」とは、何としてでもやり遂げなければならないほど価値のあることである。
それをすることは、無謀なことではない。
才能がありながら何もしないのは、人生を無駄にしているようなものだ。
人生とは、費やされた年月だけでなく、その業績で計られるものだと私は思う。

最後の1行はまさにその通り。

ベルトワーズ逝去

2015-01-06 | Motorsport
昨日ジャン-ピエール・ベルトワーズが脳卒中のため亡くなりました。

昨年のジャック・ブラバムに続くかつての名ドライバーの訃報は
自分の歳を思えば当然とはいえ、やっぱり寂しいものです…。

レーシングドライバーにとってサーキットではなく
ベッドの上で最期を迎えることは幸せなのかどうかわかりませんが
77歳というのはまだちょっと早すぎた気がします。

ゼヴェールが彼の奥さんの弟というのは良く知られていますが
丁度エブロの003の仮組みに手をつけたところ。
イラストももう少しで描き上がるところで止まったまま…。

合掌…。


レイトンハウス

2014-12-29 | Motorsport
すっかり更新が空いてしまいました。

フィギュアが出来たのでウインドシールドを作るために
原型のバルサ材を積層して削り出しました。
塩ビで絞って…あとは年明けの作業になります。



でもって寄り道して、お饅頭を弄っています…。
JS3スターリンの砲塔です(^^)





このベタ低くて丸い砲塔と突き出た前部が3型スターリンの最大の魅力ですね。
タミヤのキットは最初から鋳造肌まで表現されているので、お手軽モデラーには
とってもありがたい。
楽しみながら作っています。



ところで話変わって昔の勤め先のグラフィックデザイナーがこんな画像を送ってくれました。
レイトンハウスカラーのポルシェ956とタミヤのF1完成品です。
かなり前に彼が作った完成品で、隣のタミヤのシルビアも私が昔作ったもの。
表参道裏のレイトンハウスに止まっていたのを見て適当にでっち上げたものです。

レイトンハウスが活動していた当時、今から25年前の1989年。
鈴鹿にF1がやってきて日本にF1ブームが到来した丁度その頃ですね。
レイトンハウスの沿革についてはWikiでも見て頂くとして…。

彼からスキーウェアのカタログのイラストを依頼されて描いたのですが、その仕事元の代理店…。
別の営業部から、レイトンハウスが新たにレイトンエアサービスという旅行会社を作ることになり
海外F1観戦ツアーのパンフの制作のため、旅行パンフやF1などレースに詳しいデザイナーを探しているとのことで
友人デザイナーにお声がかかりました。

彼がレースに詳しいかどうかはいささか疑問なんですが(笑)、彼の郷里仙台のSUGOや西仙台ハイランドに
一緒にレース観戦に数え切れないほど通ったので、良い仕事を見つけたじゃん!!と羨ましかった。
何かおこぼれに与って、そのうちモナコかモンツァに連れてってもらおうと密かに目論んでいましたが
叶いませんでしたが(笑)
で、当時彼が作ったパンフのひとつがこれ。ご覧になった方や行かれた方も多数いると思います。



レイトンハウスのロゴが最初にレースファンの目に留まったのが85年のルマンのトムス85Cあたりでしょうか。
このときは白いボディーでしたがノーズやサイドにあのキャラを含むロゴが描かれていました。
F1ではエイドリアン・ニューウェイ設計のレイトンブルーのマーチ881がカペリとグージルミンのコンビで大活躍。
ベネトンと共に鮮やかなカラーで人気がありましたね…。

それからしばらくして91年のバブル崩壊と社長のA・A氏の例の事件によってレーシングチームはあえなく消滅。
同時にレイトンエアーサービスも無くなってしまいましたが、友人は引き続きフジテレビのF1観戦ツアーの仕事に関わり
以降13年間、F1人気が低迷しツアーが無くなるまで楽しい仕事ができたそうです。

当時はあのとっても目立つTシャツやブルゾンをそこら中で見かけたものですが
うちのクローゼットの中にもキャップや大きなシートなど、まだしまってあります。
その友人のクローゼットにも未だ大量のレイトン・アパレルの在庫があるとの噂(あくまで…笑)



ついでに忘れられないのがもうひとつ、
レイトンハウスがスポンサードし星野師匠にかわいがられ、F1に最も近いと期待された萩原 光。
86年4月7日(クラークの命日と同じ)にスポーツランドSUGOでテストした、レイトンカラーのベンツ190Eで事故死。
これは彼がADVANカラーのサニーやフォーミュラ・パシフィックで活躍し
全日本F2にデビューした82年当時もらったサインです。

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さて今年も残すところあと2日。
1年で最もTVがつまらない時期なので、正月はゆっくり模型作りと思ったものの
年末に仕事が立て込んできて、なかなかそうもいかず。
何だかんだでろくに製作が進まなかった今年後半。
それでも1年見ていただいてありがとうございました。
年内はこれで終わりです。

それでは皆様良いお年をお迎え下さい!



Weekend of a Champion

2014-06-27 | Motorsport
今日の1枚…DVDのご紹介です。
ローズマリーの赤ちゃん、戦場のピアニストなど数々の名作を世に送った
ポーランドの映画監督ロマン・ポランスキー。

カーマニアでもある彼が1971年に撮ったドキュメンタリーフィルムが
この“Weekend of a Champion”です。
少し前にF1関係のサイトでも紹介されていました。

71年のチャンピオン、ジャッキー・スチュアートの友人でもあり
ジャッキーの許可を得て、この年のモナコGPに備える彼のプライベートから
レースシーンまでを克明に追った作品です。
翌72年のベルリン映画祭にて最優秀ドキュメンタリー・フィルム賞を受賞しましたが
この映画は一般に公開されることがなく、その後の行方が判らなくなっていました。

5年前に破壊される寸前だったロンドンラボラトリーのアーカイブの中から
偶然見つかったフィルムをポランスキー本人と彼のチームがデジタルで再編集しました。

当時、人気実力とともに頂点に達した時期のジャッキー・スチュアートの素顔と
40年ぶりに再会して当時と同じ宿泊したホテルの一室でフィルムを鑑賞して
全く変わってしまった現在のF1、そして愛弟子セベールのことなども語り合います。

昨年のカンヌ映画祭でもプレミア上映されたこのフィルム、ハンマーヘッドのティレル003はじめ
71年のF1がモナコを走り回るシーンも沢山。
ジャッキー&セヴ、そして葉巻から空力重視に移り変わる当時のF1ファンにもお勧めの1本です。


仙台ハイランド・レースウェイ

2014-03-19 | Motorsport
今頃になって知りましたが…
仙台ハイランド・レースウェイ、今年の9月で閉鎖になるそうですね…。
親会社である青葉ゴルフが営業終了のアナウンスをしたのが今月4日。

3年前の地震で甚大な被害が出たものの、驚異的な早さで何とか営業再開。
しかしその後、今度は爆弾低気圧に見舞われ建物も倒壊。
それでもF3やGT、N1~スーパー耐久の舞台としてレースが開催されてきましたね。

なんでもゴルフ場と遊園地だけ残してメガソーラー、つまり太陽光発電の施設に生まれ変わるとかの噂…。
本当かどうか知りませんが…。
以前から電車も通過していた西仙台ハイランドと八ツ森の両駅も先日廃止になりました。

思えば西仙台ハイランドという名前だった頃は何度か足を運びました。
高低差の大きなコースで、バックストレートのコンクリウォールの外側は急な斜面でまっすぐ谷底…。
コーナーとアップダウンの連続するロケーションは日本のクレルモンフェラン(と言ったら褒めすぎか…)みたいで
バックストレートから上りにかかるS字シケインでは、毎周ごとに片輪上げてすっ飛んでいくシーンが見られました。
良いサーキットだったのになあ…。



87年のWECJAPAN、富士との2週連続開催は話題になりましたね。
仙台市役所に垂れ幕まで掲げられたのに直前でドタキャン…。
ワールドスーパースプリント・イン・仙台は幻に終わってしまいました。
もしあれが開催されて962やシルクカット・ジャガーが走っていたらと思うと本当に残念です。

ハイランドツーリングカーレース、出来たばかりのコースはあちこち凄いぬかるみだらけでスタンドの上もドロドロ。
靴が汚れるのでコンビニ袋を足に巻いたら、“プーみたい”だから止めてくれとOiso Gさんに言われて…(笑)
しかしあの時食べた牛タン弁当は、おいちゃんが焼きたてをご飯にのせてくれて美味しかった。

一部では存続をとの署名活動も始まっているようですが…難しいかもしれませんねえ…。
8年前の山口県美祢サーキットに続き、またもや国内からサーキットがひとつ消えてしまうのか…。






RUSH : ラッシュ/プライドと友情

2014-02-14 | Motorsport
今日は伝説のクライマー、マルコ・パンターニが亡くなって10年目の命日でした…。
皆さん、チョコもらいましたか??(^_^)b

さて遅まきながら昨日は仕事の合間をみて“Rush”を観にいってきました。

クルマで近くのイオンシネマまで。
平日の真っ昼間ということもありとても空いていましたが
それでも10人ほどは入っていたかな。
男ばかりかと思ったら中年や若い女性が一人で見に来ていたのは意外。
やはり主演の2人のせいでしょうか。

内容についてはすでにあちこちで書かれていますので省きますが
とっても満足感の高い映画でした…。

これはあくまで“ラウダとハントの”物語。
F1の映画だと期待して観ると肩すかしを食らいます。
レースシーンのリアリティーをどう感じるかは人それぞれでしょう。

たとえば名作と言われる“グランプリ”や“栄光のルマン”を観たのは
リアルタイムであまりに昔なので、この作品と比べようがないのですが
余計な脚色、わざとらしい場面がなく楽しめました。

辻褄の合わない場面もありますが、実話ベースとはいえ100%ドキュメンタリーではないので
いちいち突っ込みをいれるのは野暮。

対照的な生き方の2人がお互いに尊敬しあい、認め合える存在として
自分の価値観の中からそれを見いだしていく過程は、あの70年代のお話を
少しでも知っているファンにとって楽しめるはずですし
F1など全く知らない人にとっても興味深いのではないでしょうか

●ダニエル・ブリュールのしゃべり方はラウダ本人にそっくり!出来たら字幕版で。

●マルボロBRMが出て来るとは思っていなかったので感動、ストーリー的にマーチ時代が削除されていたのは残念。

●74年に閉鎖されたクリスタルパレス。
序盤のF3レースシーンは雰囲気そっくりで感心しましたが、本当に映画撮影のためにだけ一部復活させたようです。

●唯一辻褄が合わなかったのはワトキンスグレンの事故のショット。
あれはセヴェールのですが、さすがに映像にできなかったようで
翌年の同レース、H・コイニクのシーンに置き換えられていたのは仕方ないかも。

●評判通りハンス・ジマーの音楽が良い。
まさかSLADEやThin Lizzyが流れるとは思わなかった。

●ハントのカミサン役のオリビア・ワイルドは良い!A-satoさん、ご覧になりましたか?(笑)

●レガツォーニ役も良いがテディー・メイヤーは結構本人に似ていて笑えます。

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今年のWilliamsのスポンサーにMartiniがつくそうで…。
70’sのファンにはたまりませんね。