ひろポンの“わたしにも作れますぅ” 

60’sオヤジのブログへようこそ。模型、モータースポーツ、イラストなどクルマと乗り物を中心に気ままに書いていきます。

レイトンハウス

2014-12-29 | Motorsport
すっかり更新が空いてしまいました。

フィギュアが出来たのでウインドシールドを作るために
原型のバルサ材を積層して削り出しました。
塩ビで絞って…あとは年明けの作業になります。



でもって寄り道して、お饅頭を弄っています…。
JS3スターリンの砲塔です(^^)





このベタ低くて丸い砲塔と突き出た前部が3型スターリンの最大の魅力ですね。
タミヤのキットは最初から鋳造肌まで表現されているので、お手軽モデラーには
とってもありがたい。
楽しみながら作っています。



ところで話変わって昔の勤め先のグラフィックデザイナーがこんな画像を送ってくれました。
レイトンハウスカラーのポルシェ956とタミヤのF1完成品です。
かなり前に彼が作った完成品で、隣のタミヤのシルビアも私が昔作ったもの。
表参道裏のレイトンハウスに止まっていたのを見て適当にでっち上げたものです。

レイトンハウスが活動していた当時、今から25年前の1989年。
鈴鹿にF1がやってきて日本にF1ブームが到来した丁度その頃ですね。
レイトンハウスの沿革についてはWikiでも見て頂くとして…。

彼からスキーウェアのカタログのイラストを依頼されて描いたのですが、その仕事元の代理店…。
別の営業部から、レイトンハウスが新たにレイトンエアサービスという旅行会社を作ることになり
海外F1観戦ツアーのパンフの制作のため、旅行パンフやF1などレースに詳しいデザイナーを探しているとのことで
友人デザイナーにお声がかかりました。

彼がレースに詳しいかどうかはいささか疑問なんですが(笑)、彼の郷里仙台のSUGOや西仙台ハイランドに
一緒にレース観戦に数え切れないほど通ったので、良い仕事を見つけたじゃん!!と羨ましかった。
何かおこぼれに与って、そのうちモナコかモンツァに連れてってもらおうと密かに目論んでいましたが
叶いませんでしたが(笑)
で、当時彼が作ったパンフのひとつがこれ。ご覧になった方や行かれた方も多数いると思います。



レイトンハウスのロゴが最初にレースファンの目に留まったのが85年のルマンのトムス85Cあたりでしょうか。
このときは白いボディーでしたがノーズやサイドにあのキャラを含むロゴが描かれていました。
F1ではエイドリアン・ニューウェイ設計のレイトンブルーのマーチ881がカペリとグージルミンのコンビで大活躍。
ベネトンと共に鮮やかなカラーで人気がありましたね…。

それからしばらくして91年のバブル崩壊と社長のA・A氏の例の事件によってレーシングチームはあえなく消滅。
同時にレイトンエアーサービスも無くなってしまいましたが、友人は引き続きフジテレビのF1観戦ツアーの仕事に関わり
以降13年間、F1人気が低迷しツアーが無くなるまで楽しい仕事ができたそうです。

当時はあのとっても目立つTシャツやブルゾンをそこら中で見かけたものですが
うちのクローゼットの中にもキャップや大きなシートなど、まだしまってあります。
その友人のクローゼットにも未だ大量のレイトン・アパレルの在庫があるとの噂(あくまで…笑)



ついでに忘れられないのがもうひとつ、
レイトンハウスがスポンサードし星野師匠にかわいがられ、F1に最も近いと期待された萩原 光。
86年4月7日(クラークの命日と同じ)にスポーツランドSUGOでテストした、レイトンカラーのベンツ190Eで事故死。
これは彼がADVANカラーのサニーやフォーミュラ・パシフィックで活躍し
全日本F2にデビューした82年当時もらったサインです。

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さて今年も残すところあと2日。
1年で最もTVがつまらない時期なので、正月はゆっくり模型作りと思ったものの
年末に仕事が立て込んできて、なかなかそうもいかず。
何だかんだでろくに製作が進まなかった今年後半。
それでも1年見ていただいてありがとうございました。
年内はこれで終わりです。

それでは皆様良いお年をお迎え下さい!



Kogure/Bandai  1/12  LOTUS 33 / YAMURA: 13

2014-12-13 | YAMURA : (Movie Grand-Prix)1/12:kogure
ピート・アロンさんの顔が出来ました。

バイザーにピンを埋めて先ずは頭部全体をホワイトで塗装。
赤とブルーのストライプはデカールで作って貼っています。

ちなみにこのデザイン、クリス・エイモンの左右色違いです。
映画にも出て来る66年オランダGPでは、チームロータスを追い出された形のマイク・スペンスが
このヘルメットを被って、これと同じ32番のレグパーネル・チームのロータス25で走っています。





顔はアクリル絵の具で塗って、つや消しクリアを吹いておきました。
鼻の下の長さはこんなもんですが、もう少し似せたかったかな。まあ雰囲気だけということで。
ゴーグルのガラスはアセテートフィルムを切り出して、Gクリアで接着してからアクアリンカーで隙間埋め。







体のほうはフィギュアの肩が丸いのでパテで少しガッチリ気味に。
ステアリングはホンダF1のものを流用します。
しっかり握ってくれるようにエポパテで指を修正。
手は手首から切り離してステアリングと一体にして、最後に腕に差し込むようにします。
塗装しやすいよう、くっつけずにユルユルにしておきました。

肘もこのあと切り込みを入れて曲げを修正しておきました。
コクピットに座らせてこんな感じです。







ところで1/12ポルシェ956に続くモデルファクトリー・ヒロの新作は
なんとブラバムBT46/46Bファンカーです。
ヒロとバルケッタのサイトにも画像がアップされていますが…
相変わらず凄いディテールです。

お値段も凄すぎて冗談でも手が出ません。
まあこんなもの作る気力もすでに無いのでいいんですが(笑)
完成品は是非見てみたいものです…。

1/12scale Fulldetail Kit : BT46/46B ? MFH






1/24 プリンスR380 A1

2014-12-09 | その他のクルマ模型 : Other Car Models
こちらにも時々コメントを寄せて下さる世田谷模型車庫のMさん。

元々くるま村の牧野さんのところで始めて知って、私の趣味とドンピシャな
シャパラルや日本グランプリ出場車などを製作していらっしゃいます。
今年の静岡でお目にかかって飲み会までおつきあいいただいた超絶スクラッチモデラーです。

フルスクラッチの日産R382は以前ご紹介しましたが、それに続く最新キットのプリンスR380 A1がリリースされ
私のところにも先日届きました。
大昔のタミヤのスロットボディーくらいしか無いこのマシン、なかなか素晴らしい内容なのでご紹介しますね。





1/24レジン製ボディーキット、66年日本グランプリの出場車を拘り抜いた原型でレジン複製しています。
複製は職人さんことOさんが手がけただけあって、硬質な工業用レジンで手が切れそうなくらいシャープ。

内容はボディーとシャーシー、ホイール、バルクヘッド、シート、ステアリング、フロントウインドとライトカバーなど。
タイヤやヘッドライト、エキパイやミラーなどの小物は無いので他から流用する必要があります。
Mさんの完成見本はフロントタイヤにモデラーズの2Dのものを、リヤはフジミのフォードGTのフロントタイヤを使用しています。



そしてオマケとしてミッションとクラッチハウジングが付いています。
拘るモデラーはこれに別キットのエンジンブロックなど流用し、GR8型を作って
内部再現も出来ますよ。

ミニカーのイメージで結構コンモリしたボディーのように思えますが、実車はベタベタにルーフが低い。
良い感じですね、さて誰の仕様で作ろうかな。



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ところで話変わって…

もうすでにご存じの方もいると思いますがあのミニチャンプス・PMAがミニカーの製作工程をYou tubeにアップしています。
中国かどこかの工場の様子が出てきますが、Red bullのF1が出来るまでをご覧になれます。
サフなんか吹かずにいきなりボディー色、タイヤのレターの印刷やらの行程も知ってる人にも興味深いですよ。
デカール貼るのに綿棒も軟化剤も使わないんだ、とか(笑)

Wie entsteht ein Modellfahrzeug? - YouTube

~鋼(はがね)の超絶技巧画報~ 高荷義之展

2014-12-06 | Military Models
今日は天気は良かったけれどとっても寒かったです…。

午後から文京区の弥生美術館に、戦車や軍艦などのプラモデルのボックスアートで有名な
高荷義之氏の展示会を見に行ってきました。

~鋼(はがね)の超絶技巧画報~ 高荷義之展
弥生美術館・竹久夢二美術館



小松崎茂氏の弟子でもある高荷氏は挿絵画家を志して、私が生まれた年(笑)に小松崎氏に弟子入り。
架空戦記や雑誌の挿絵からその後メカ的なイラストを手がけて、ボックスアートで一躍有名になりました。
近年は超時空要塞マクロスなどのアニメ作品のイラストなどでお馴染みです。

78歳の現在もバリバリの現役で絵筆をふるっていらっしゃいます。

10月から始まった展示会、トークショーとサイン会が2回予定されていたので
丁度ひと月前、横浜大桟橋をスルーして見にいくつもりでしたが……家を出てすぐに
無様な転倒!をしてしまい…この時は諦めたという訳です。

ひと月遅れで今日行ってきましたが、出遅れたため整理券を配られたサイン会は残念ながら間に合わず。

決して広くない会場にはすでに100名を越すファンが集まっていて大盛況。
女性の姿も結構見受けられました。
1階は模型関係の展示、2階は雑誌や近年のアニメ関係の展示です。
※写真撮影は禁止されていたので画像が無いので悪しからず。

今井科学、田宮模型、日本模型などのキットの原画とパッケージは
どれも子供の頃から見慣れたものばかりで、改めて見比べてみると
その筆使いの巧みさには舌を巻くばかり。
水彩からアクリル絵の具に移行してからの作品も、重量感のあるタッチが見事です。

絵を描くかたはご存じだと思いますが、アクリル絵の具って透明感が強いので
細密画のように薄く溶いた絵の具を塗り重ねるのと違って、乗り物を筆だけで描くとなると
塗り重ね方に結構コツが要ります。
おそらくガッシュも併用されているのかなと、どれも興味深くじっくり見てきました。

学芸員の方の進行で始まったトークショー。会場に入りきらない人達も結構いました。
オリジナルから1部分を消して修正したキングタイガー等のタミヤの箱絵の話。
今井の場合は本人ではなく誰か他人が手を入れたとか(笑)

会場には偶然あのサブマリン707の作者、小沢さとる氏が函館から駆けつけていらっしゃいました。
漫画家として行き詰まっていた時に、高荷氏が描いた707の絵が漫画誌の表紙を飾ってくれて
いきなりファンレターが激増したとのことで、色々とお礼を伝えたかったとおっしゃっていました。
良い話を聞けましたね。

今でこそカーモデルがほとんどの私も、子供の頃は戦車、飛行機は結構作り倒したもの。
小松崎氏、高荷氏、そして大西将美氏は私にとってミリタリー3大巨匠です。
25日まで開かれていますので是非足を運んでみてください。

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丁度先週から気まぐれで作りはじめたタミヤのハンティングタイガー(ヤークトタイガー)と
JS3スターリン。
どちらも昔から大好きな重戦車。
このスターリンはディスプレイモデルですが、なんといっても今から50年前に発売された
旧田宮のT10スターリンは小松崎氏の箱絵とともに脳味噌にすり込まれている名キットです。
小学生の時に作った赤外線ランプが強烈なそのキットは今では絶版店でもとても手が出ない軽く7〜8マン…。





ハンティングタイガーは大西将美氏の素晴らしい箱絵のモーターライズ版。
これもキングタイガーとともに作りましたが、シャーシーを共有しているのでちょっと短いのが欠点。
古いキットなのであれこれ言わずにストレートで組んで、何とか動かしたいのですが
ポリの履帯が劣化しているのでちょっと無理。
可動式の履帯を履かせてモーターの力に耐えられるのか、何か良い方法がないか考え中です。