ひろポンの“わたしにも作れますぅ” 

60’sオヤジのブログへようこそ。模型、モータースポーツ、イラストなどクルマと乗り物を中心に気ままに書いていきます。

CMC 1/18 メルセデスベンツW125

2009-07-25 | ミニカーとスロットカー
先週のドイツGPではシルバーアロー75周年記念のセレモニーが行われました。
ルイス・ハミルトンやラウダ、デラロサらがメルセデスW25、W125、W196などの
グランプリマシンを走らせたそうですね。
W196は55年のF1チャンピオンカーですが、25や125はそれに遡ること20年のマシン。
旧いレースカーを保存するだけでなく、このような場で走らせるメーカーの姿勢は
やはりきちんと文化の継承をする意味で素晴らしい事だと思います。

ところでドイツのCMCはアメリカのエグゾトと並んで、精密ダイキャストモデルの横綱
です。
中でも自国のメルセデスやアウトウニオンのグランプリカーは代表作。
他にもブガッティー、マセラティー、フェラーリなどの名車が揃っていますが、いずれも
1/18でハンドメイドに等しい精密さと、素材を生かしたディテールの再現が素晴らしい。

これは1937年のメルセデスW125。
雨の名手、ルドルフ・カラツィオラの操縦でニュルブルクリンクのドイツGPに優勝した
マシンです。以前にも書きましたがこの時代のGPカーはもう本当に大好きです。

680以上のパーツ、スプリング仕掛けのフックを付属のピンセットで外すと、8シリンダ
600馬力を絞り出すエンジンが現れます。
近年のエグゾトほど凄まじい作り込みはしていませんが、スケールと精密さのバランスが
的確で見事。
ドディオン・アクスルのリヤサスを制御する太いラジアスロッド、独特なマーブル模様を
再現したステンレスの計器板や布貼りのシートなど、相変わらず惚れ惚れするような美しい
フィニッシュです。
この年はカラツィオラが前年に続きヨーロピアンチャンピオンを獲得。
他にもフォン・ブラウヒッチュ、ヘルマン・ラング、ディック・シーマン、クリスチャン
カウツら錚錚たるメンバーが走らせました。

余談ですがカラツィオラはニュルを一番得意で好きなコースと言っていたそうです。
あそこの有名なカルーセルコーナーは正しくは“Caracciola Karussellと言います。
彼を讃えて付けられた名前ということ、ご存じでした?
もしタイムマシンがあったら真っ先にこの時代を見てみたいですね…。