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備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

越冬準備

2014-11-04 13:17:31 | Weblog


一昨年前。細君がグリーンカーテンを目的に仕事場の前に植えたパッションフルーツ。

「ゴーヤも飽きたし、花がエキセントリックで楽しそうやから今回はこれを植えても良い?」との事だったかな。
小生は「喰えるなら良いよ」の返事だったはず。新しいチャレンジだな。

植えると勢い良く成長した。まさに伸ばしたい放題。
しかし、蔓を切り戻さないと花が咲かないことを知らなかった。いつまでも葉っぱだけ……。そして夏が終わる。
秋以降は気温が10℃を下回ると枯れてしまう為、株を室内で越冬させた。再チャレンジだ。(そのときの記事

室内でグリーンカーテンが出来るほど伸びたので、冬の間に2回剪定。
そして、今年の夏。蔓は切ったし花を大いに期待する。「展覧会の会期に合えば良いな~~」
しかし、どうやら切り戻しすぎて花芽も切ったのか……いや、外に出したのが遅かったのか……花が咲かなかった。

こうなったら更に来年を期待。再々チャレンジだ。
昨年同様、プランターごと入る衣装ケースを用意して室内へ移動。これで水遣りしても漏れる事が無い安心設計である。偶然の寸法だけど。

これが今。


しかし、植えた当の本人(細君)は「もう見切った。知らん!」との事で放置状態。
一方、お気に入りのシャコバサボテンは仕事場の日当たりの良いところに早々と移動済みであったけれど。


う~~む、こやつの面倒を見なイカンのか……。

「ぜったい世話するからっ! 飼ってもいい?」って、子供が言いがちな台詞を思い起こすなぁ。


さて、来年……花が咲くか? 

「未だ自信なし」であるが。さてさて。








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おまつり終了 (備前焼まつり2014)

2014-10-21 12:27:15 | Weblog


『備前焼まつり 2014』も無事終了しました。

知り合いのヤキモノ屋さんの感想を総合すると「今年はお客様の数が少なかった。アベノミクスの恩恵はあまり回ってこなかった」といったところでしょうか。
草臥れが儲かっているのは確かです。人によっては「お客さんは多かった」とも仰ってましたが。
まぁ、各地でのイベント、お祭りが重なっているので分散したのでしょうね。


さてさて、帰宅して荷物を軽トラに載せたまま一晩放置し翌日やっと下ろしました。しかし室内に入れただけ。
まさに戦いの後というべきでしょうか。これからアレコレしなければいけません。グッタリ&ゲンナリ。

今年はあまりウロウロしなかったので屋台の様子、食べ物トレンドを知ることは出来ませんでした。
当然、恒例のアナゴも無し。しかしながら、お客様から差し入れを沢山頂戴して、おまつり満足度高しでした。
ちょこちょことツマミ食いしながら、ビールも頂き……まつりじゃ~~! ありがたや~~。

お客さんの持っている黒豆の枝豆を見ると、今年は実の入り具合が良いように見えました。どれも皆ムチムチ!
「あぁ、あれが茹でてあれば」とビール片手に何度思ったことでしょうか。
茹で立てを紙コップに入れて売ったら良いんじゃないかのぉ。(個人的希望)


では、ウチの人気をズラズラっと公開。(いいのか?)

まずは看板娘ならぬ看板ぶた。

蚊取り線香を入れる定番タイプ、コーン形のお香を入れるタイプの2種類です。
アイキャッチの高いツワモノです。お客さんグループの誰かが気付いて声をあげると、それが周辺のお客様の視線誘導になる仕組み。
なので、声の高い女性か子供に気付いてもらいたい。(←う~~ん、ヤラシイ)


そして、柊鰯(ひいらぎいわし)。備前焼で魔除け・縁起物という新ジャンル(?)

これは売り方や提示方法が、まだよく判っていない。
たぶん、招き猫とかシーサーみたいな括りになるはず。しかも、小魚って瀬戸内アイテムにぴったりでしょ。
「開店祝いにプレゼントするとかなり喜ばれるアイテムです」が、決まり台詞。
皆さん、かなり食いつかれますが、ルアーのように針が無いので、うまく釣り上げられません。(←やっぱり、ヤラシイ)


次~~~。青備前白象嵌のラインナップ。
もはや定番化した大きめ蕎麦猪口は安定の人気でした。

定番ネタのトークにも磨きがかかってきたけれど、目下それしかないのが悩み。(←ヤキモノ屋として観点が間違ってる)

椰子の実ボウルも新登場。

「カワイイッ~~」というおよそ備前焼らしからぬ嬌声を頂きます。ありがたや~~~。
圧倒的に女子人気が高かったですね。


お店の中からイベントをチラホラ見ました。何故か阿波踊りとか……。
写真を撮ったのはこれだけ。マーチング。

トランペット姉さんのお疲れが目立ってたなぁ。


で、今年もやっぱり備前焼小町を見そびれた。
卒業した前の小町さんが来てくれましたが……。ありがと&頑張ってね。


そんなこんなで快晴絶好調の伊部での2日間が終了。

夕方、日が暮れてブタと帰るよ。




思い返せば、9月末に加計美術館の展覧会が終わって、まつり1週間前にチビ窯の窯焚き。窯出し、仕上げ、前日から値札シール貼り。
梱包が終わったのが初日の朝5時。1時間ほど寝て直ぐ出発。
「梱包の記憶が新しいので直ぐ探し出せる」というメリット以外は何もないというフラフラ、フワフワした状態でまつり突入でした。

I am completely exhausted! (めっちゃ疲れたわ!)

外国の方もチラホラでしたね。

久しぶりに人の波を見続けていたので、情報過多で頭が湯気立つチャンポン状態ですが、ユルユルと解きほぐしながら普段の生活に戻すこととします。

ではでは、皆様。また来年。
有難う御座居ました。


チャオ! (*^o^*)/








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オリャ~、あれ? の繰り返し。

2014-08-26 20:34:20 | Weblog


毎日、断続的に降る雨に人と犬は辟易している反面、雑草は活き活きとしている。
「晴れたら一気に草刈してやるかんな」と空を見上げて決意するも雨続き……。

本日は、昼過ぎより気温も上がらず曇り空。
「チャ~~ンス、草刈日和!」
そそくさと草刈機を出して、混合ガソリン注入~~。スロットルを開いてオリャ~~。

一発始動~~~~っ!!  

……しない。
……あれ? 

ちょっと真面目に手順確認。
ポンプを動かして、チョークを調整して、アクセルをちょっと開いて、スターターを軽く引く。
オリャ。オリャ。オリャ。

……あれ?


更に、もうちょっと真剣に手順を指差し確認。チョーク良し。アクセル良し。
オリャ~~。オリャ~~。オリャ~~。

……あれ?


ということを数回繰り返す。


流石にこれはマズイ。
吸気側のスポンジが詰まっていないか分解、確認。
エンジン内でプラグに燃料が被ったかもしれないので引き抜いて、掃除。
エンジン内のオイルも抜いて確認。



で、組み立てて、慎重に手順を指差し確認。
ポンプを動かして、チョークを調整して、アクセルをちょっと開いて、スターターを軽く引く。

……あれ?

軽い怒りを抑えつつ「今日はお日柄が悪いのかしら?」と完全に何か理由をつけて自分を誤魔化したい気分になる。
う~~む。

丁度、来客があってしばし休憩。
「エンジンが掛からんわ」とか言っていると「吸気側のスポンジがボロボロで詰まってたりしますよね」とか言われる。
「見た! 見たし……、やったし」

お客さんが帰られた後に「暫く置いたので掛かるかな」という甘い期待でスターターを引くもやはり不発。
イライラするわ~~。う~~む。


「吸気側……見たし……」とか思ってると、ふと「排気側は?」と自問する。

「え~~と、マフラーは……と」

詰まってるじゃん。

犯人はアイツ。ハチの巣がありました。
そういえば数年前も同じ事があったなぁ。しかも、その時も傷心のブログに書いたはずなのになぁ。

ハイハイ……ハチの巣を棒で突っついて壊して、しっかりと貫通。

で、スターターをオリャ。楽勝で一発始動。


あ~~、久しぶりに参ったなぁ……。
しかし、痛い目にあっても意外と忘れるもんやなぁ。


草刈する前に疲れました。 ┐('~`;)┌



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迷い犬

2014-07-23 14:56:41 | Weblog


一年に一回ぐらいですが、迷い犬が来ることがあります。大抵は若い猟犬が多いのですが今回は柴犬のオス。

昨晩遅くに番犬福助が異常なぐらい吼えていて、「?」だったのですが原因判明。
オスの縄張り意識なのでしょう。
迷い犬にご飯をあげたところ、直ぐに平らげました。
その後は少し馴れたのか、迷い犬と番犬はお互いに微妙な距離感を保って平穏に過ごしていました。




ひとまず、名前がなくては扱いづらいので仮名をつける事にしました。
それでも『名無しのゴンベエ』由来の「ゴン」では可哀想。
ここはひとつ敬意を払って……平均的仮名ということで。

推定プロフィール : 
佐藤和夫(仮名)、男性、年齢不詳、○○市在住、職業は自宅警備員。(同姓同名の方がいらっしゃったらゴメンナサイ)


緊張をほぐす為に、福助大好き!骨形オヤツを差し出す。
しかし和夫は食べない。
「このブルジョアめ!」と一方的に決め付けて、プロフィールに『セレブ暮らし』も追加。


飼い主さんが心配されているといけないので、首輪の鑑札を元に隣市へ連絡。
すぐに役場の方が来られました。

「先日の雷で逃げたのでしょうか?」
「いえいえ、脱走常習犬ですよ」

(鑑札票だけでなく本当の札付きか……)

どうやら地元では有名犬らしいです。
度々の出動があるのでしょう。担当の方が「またお前かよ」という顔をされていました。
どうやら飼い主さんも心配していないらしい。
プロフィールに『地元では札付きのワル』も追加。


おとなしく役場の軽トラに設置された檻に収容されます。「慣れてるのかよ!」
運転手付きで帰っていくとは流石にセレブです。いや、居残り佐平次といったところか……。
その光景を福助は静かに見守っていました。


ということで、佐藤和夫(仮名)は、元の生活へとドナドナされました。

(さて、本当の名前ってなんだったんだろう……)















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ウラギンシジミ

2014-07-17 12:00:00 | Weblog


朝、玄関から外へ足を踏み出した途端、ヒラヒラと銀色に輝くものが足元を纏わりつく。
ファンタジスタのフェイントの如く、足の間を縫ったり上へ下へ。一瞬、足が縺れそうになる。
目で追うが早い。めまぐるしい。若い蝶である。

大きさと色から『ウラギンシジミ』と判る。
しばらく地面近くをエギングのように飛んで、ブルーベリーの葉に留まった。
この蝶は羽を開くと模様がある。それでオスメスを見分ける。派手なオレンジ色ならオス。

しばしのち……。
日光を求めてか、ゆっくりと羽が開く。見えたのは派手な方。



痛みのないキレイな羽。羽化して間もないのかも知れない。


この蝶は、秋になるとカシの樹冠に集まる。
10メートル以上の高いところを集団でヒラヒラと舞うのは見飽きない光景。ただし、普段の目線より高いのでなかなか気付かない。
遠いのでオスメスの見分けは出来ないけれど、きっと社交界なのだろう。
オスの方が派手な衣装というのがパーティーでは如何なものかとは思うものの、自然にあってはメスは地味で目立たずに生き延びて子孫を残さねばならないのだろうなぁ。


さてさて……。
「先日の台風の影響で迷蝶でも来ないかしら」とちょっと狙ってます。
イシガケチョウあたりを期待。
貫入のある白磁みたいで独特な美しさがある。


あと、今年はまだオオムラサキも見ていない。
アゲハチョウを見るたびに「おぉ!」となるけれど、「やっぱりアゲハか」で終わる。


あぁ、仕事しながらも忙しいわぁ~~~。 (^。^ゞ





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合歓の木

2014-07-16 11:19:55 | Weblog


土地を入手した時には、まだ小さく細かったネムノキ(合歓の木)。
開拓団のごとく耕作放棄地を切り開くにあたって、ネム、ヤブツバキは優先的に残していた。
今やすっかり大きくなって夏のシンボルツリー的な存在。


吹奏楽小僧にとって『合歓』というと、連想される場所がある。
某楽器製造企業が経営する伊勢志摩のバブル上り坂イケイケ黄金時代の広大な施設。
そこで行われる夏休みのレッスン合宿の様子が『バンドピー○ル』という雑誌に掲載されるので、行った事がなくとも知っている場所である。

この雑誌は、全国の吹奏楽部の部室には必ずあるようなもの。
合宿の記事が2学期の始まり頃に掲載されるのを、まだ暑さの篭った音楽室で寝っ転がって読み耽るのが常。
「リゾート施設の芝生の上でピカピカの楽器と笑顔が眩しいぜ!」
「この楽器はアレやな」
吹奏楽小僧にとっては神様的存在のプロ演奏家による一言メモのようなベタ記事まで、重箱の隅を突っつき過ぎて貫通するぐらい読む。

温められた音楽室のカーペットの匂い、開け放った窓から入る熱気を孕んだ風、遠くのグラウンドの野球部の声とかも一緒に思い出されるな。


もっとも細君は「合歓という名前に何ら心当たりがない」とキッパリ。
ハイハイ、黒髪ストレートロング笛吹きオシャレ姉さんとバカタレ金管マッピブヒブヒ男子とは違いますね。ハイハイ。(-_-;)  ←拗ね過ぎ。


さておき。

備前焼業界では、事業所名として窯に名前を付ける習慣がない。
多くの窯業地では『○○窯』と名乗ることがあるけれど、備前は何故か個人名で通すパターンが圧倒的に多い。
もし、ウチが窯に名前をつけるなら、きっとネムノキに因んだ名前にしていたと思うなぁ。

仕事場越しの感じも良いなぁ。
花の木窯じゃなくて……合歓の木窯?


この大きくなった一本以外にも沢山あったけれど、ほとんどはシカにやられてしまった。
冬場のエサが少なくなると、樹皮をグルッと剥がして食べる。それで弱って立ち枯れしたものは多い。

また、どうやら若葉も好物らしい。

先端の葉をパクッとやられる。
このサイズで既に樹齢10年。シカ仕立ての盆栽かよ!


花盛りは過ぎたようですが、もうしばらく楽しめそうです。

結構、裏側から見上げるもの好き。
日本画っぽいのがお気に入りポイントです。冬枯れの枝も良いし。


青空、雲、葉のシルエット。

夏ですなぁ。梅雨明け近し。


……風鈴出さなきゃ。











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ブログ開設3000日目

2014-07-14 13:24:11 | Weblog


本日は、このブログ開設から3000日だそうな。
プロフィール写真はブログを始めた頃のまま。たぶん30代前半。

しかし、3000日といえば、千日回峰行なら3回の期間なのに……グダグダ過ぎてオハズカシイ。(比較対象を間違っているか……)


さて、この機会によく読まれている過去記事をバラしましょう。


自由研究 汚れの落ち方について(2011.8.11)

PLATINIUM ・ SILVER ・ Pt.Alloy(2009.2.11)

石灰藻、大型有孔虫、ベルムナイト、サンゴ、巻貝@岡山(2009.9.1)

アンモナイト@岡山(2009.8.31)

道端の多肉植物(2013.12.8)


世間の皆様の興味ある検索結果です。
備前焼の事が少なくったって……、築窯の事が少なくても……、そもそも陶芸自体が少な……、気にしないんだからっ。


自由研究は、夏休みの宿題がらみ。
プラチナは、貴金属がらみ。
多肉植物は、趣味がらみ。

街で見られる建材の化石も趣味がらみだろうけど、これに関しては同好の志がいらっしゃるのかしら。


不定期更新かつ個人的酔っ払い話ばかりですが、御高覧に感謝。
今後ともよろしくお願い致します。


m(_ _)m



え~~と、ヤキモノのことも書いてるよっ。(*^o^*)/




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台風一過の草刈り

2014-07-11 17:03:45 | Weblog


窯焚きが終わって一息。

台風の実害も少なく安堵しました。連日の台風報道で各地の被害を見て、落ち着かず緊張感がありました。
窯の上がりとバッチリ重なる気配でしたので、緊張感は更に……。


さて、台風一過。
周辺では天気の回復と同時に、朝からアチコチで草刈機のエンジン音が響いています。
この流れに乗り遅れまじと、こちらも草刈りを開始。

久しぶりでしたが、今シーズン3度目なので柔らかな草が多くて比較的楽でした。


シバも順調にエリア拡大中。


とあるヤキモノ屋さんが「繰り返し低い位置で草刈りをしていると残るよ」と教えてくれたので、5年ほど実践しています。
シバは特に植えた覚えはないけれど、自然と淘汰されたようです。
近接する他の草のところは土を抉るぐらい強めに刈って、ちょいっと御贔屓して面積拡大を促しています。

もっとも「シバ」とは言いつつ、本名は知りません。
ただ、役に立っているのに「雑草」という名前では可哀想なので、暫定的に「シバ」と。
不思議とシカもノウサギも食べないので好都合です。


真夏の照り返し軽減に推奨! (名前は知らないけど……)


『突発的野外で何でも焼いてみよう大会』の時に、ビール片手に裸足で触れているとちょっと気持ち良いです。
夏の楽しみ。




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七夕の日、マーラーの日。

2014-07-07 10:09:21 | Weblog


朝から霧雨に包まれている。
谷沿いを尾根に向かって、水蒸気の集まりがゆっくりと昇っている。重力に縛られない羽衣の如く。
山の緑を半透過させながら移り行く濃淡は、いつまでも見飽きない。
雨の密度が濃い稜線は、水墨画のような二階調のグラデーションに包まれている。
モノトーンな世界は、やがてこちらにも降りてくるのだろうか。


雨の朝の感傷は、湿潤の国……日本人の感覚か、単なる個人的なメランコリックな感情か。


今日は七夕。
思い返せば、七夕にはよく雨が降っている気がする。
天帝も一年に一度しか会わさない娘夫婦の逢瀬の日を、雨の多い季節に設定するとは惨い仕打ち。
しかも今年は台風まで来ている。お二方とも憂鬱なのでは。


小生の七夕といえば……、マーラーの日。
霧雨の山の中、静かにかの人の誕生日を祝おう。
今日の仕事場はチクルスで決定。

愛と死へのアンビバレンスな音楽。
嵐の前の静けさには似つかわしいだろう。








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植木 ≠ 植えっぱなし木

2014-06-23 11:16:46 | Weblog


放置していたアレコレが色々と不具合になってきて、この際、更新せねばならないな……と。
植木というか『植えっぱなし木』のアレコレ。


まずはその代表であるところのアジサイ。
「花の後に花を落とす」事は知っていてやっていたけれど、花着きが良くない。
加えて下の枝が枯れてしまって樹形の悪いものも。

グーグル先生にお伺いすると、切る位置を間違っていたことが判明。
もう一節下やったんか……。

今更切り詰めて再生するのは至難の株に関しては、挿し木で更新する事にしました。
枝を切って備前の花入に。備前の花入は、水が腐りにくく中が暗いので根が出やすい特性あり。(←PRタイム)
しばし放置すること2週間程。根が出たところで先日の拙宅『園芸部』の部活動の時に土におろしました。



梅雨の時期が効してか無事に根付いたらしい。ひとまずクリア。
(本当は、これだけでは上手く行かないので、後でひと手間加えます)


そして、次の問題児。 (否、問題はむしろ小生にあるけれど)


コムラサキシキブ。冬の強剪定が度を過ぎたらしい。
「芽吹かないぞ~~」と思っていたら、ようやく動きが出てきました。ホッとしました。
多分、これで大丈夫だろう。(……ということで放置)

敷地の草刈をしていると、アチコチに実が落ちたのか小さな株が出来ている。刈らずに置いておく。


元株が駄目になった場合のバックアップです。(……ということで放置)

やっぱり、基本、放置しかしてないな。


そろそろ、植栽全体の見直しをする時期なのかも。

いっそのこと敷地のど真ん中に林でも作ろうかなぁ。仕事場から小径を抜けて窯場に行くという美しい光景。エエやん~~。


木漏れ日の中、百合が楚々と風に揺れ、遅れて笹の葉摺れの音がする。
木立を行きかう小鳥の囀り、仕事場は静かに流れる無伴奏チェロソナタ。
小さな視線を感じて、ふと窓の外を見やると、野うさぎと目が合う。
暫し見つめあう。
はぐれ雲が陽光を瞬きするように遮った刹那、お互い我に帰る。
野うさぎは林の中に消え去り、手元のロクロはその回転を静かに止めようとしていた……。
手付かずの土だけが語ることなくその無常を際立たせている。


エエやん~~。(2度目)


……というのには、現状は程遠い。


まずはアジサイの仕立て直し。
小さなことからコツコツと。

ストップ、放置プレイ。






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