備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

道端の多肉植物

2013-12-08 21:51:10 | Weblog


最寄駅前に民家がある。その家の片隅にプランターや植木鉢が置いてある。
しかしながら倒れたまま放置しているものもあり、なかなかの『やれた風情』である。
こういう所に現れる人の営みの形跡、畑や山にある手作りの小屋などとも同じく何故か興味深い対象。

さて、今年の春に倒れたプランターの先に植物が転がっているのに気が付いた。どうも上手くアスファルトとコンクリートの隙間に根を下ろしているらしい。
いつからこの状態だったのかは判らない。数年経っているのかも知れない。
浅学にしてこの植物の名前は知らない。この類は全部「多肉植物」という認識なので。
通るたびに気に掛けていたけれど、地植え同様で頗る元気である。なかなかのド根性っぷり。もはや自生を目指すのか……という勢い。


梅雨も猛暑も難なく乗り切った。しかし、秋になって葉の全体が赤くなってきた。多肉植物の紅葉か?
そして遂にニョキニョキと薹が立ってきて花芽が付いた。

ん~~、南方系植物は枯れる前に花茎が立って花が咲くとか聞くなぁ~~。ちょっと心配。

「もしや、これで枯れるのかな」と思うと名残惜しくひとまず写真に。
しかし撮影には、田舎の駅とはいえ中高生の通学路でもあるので通学時間帯を避けて敢行する。不審者に思われないように注意。
「道端で地面を撮っている男がいる事案発生」で通報されるとハズカシイし。



しかし、なかなかに味わい深い根性である。
「今生の別れ」と言わず、是非ともこの冬を乗り切っていただきたい。引き続き絶賛観察中です。


それにしても此処の住人は御存知なんだろうか?


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