ななしの一塊
おーい
おーい
と
遠くへ行く
ものを
呼び止めている
去っていこう
とする
影は
あがいているし
影を追いかけて
いくな
いくな
と
すがり付いているから
苦しくて
悲しい
のかな
悲しく
鼻水が
つまっても
お腹はすくし
ふと
わすれてしまって
何も思わず
ひらっぺったい
心臓から
つっつつうーと
1日が過ぎていくのだよ
何もなかったかのように
そんなふうに
こんなふうに
馴らされて
頭の中の
なにもかも
過去も
学んだことも
何もなかった
と
あわれに
思われ
片隅に
ひとかたまり
ひとくくりにされるのか
そうなってたまるか
と
怒ってみる