ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

青白い春

2024-02-25 23:19:06 | 日記
                       青白い春


                    さあ
                    新しい春の嵐が
                    通り過ぎた後は
                    きらきらと
                    ぎらぎらと
                    照りつける太陽が
                    空に浮かび
                    うんざりするほど
                    暑苦しい
                    夏が
                    やってくるよ

                    おきなわは
                    お上品になって
                    カフェで
                    お茶する
                    かわいらしい
                    おじょうさんが
                    出没するようになった

                    何も思わず
                    ただ
                    時間を楽しむがいい
                    いまのきみは
                    いつも目の前に崖が
                    あらわれないかと
                    歩くことをおそれている

                    今夜は
                    風が強くてがたがたと
                    戸をゆすっているよ

                    さびしい夜さ
                    電話で話をしたら
                    よけいに
                    しんとなって
                    ことばが
                    しみいることなく
                    つるんとすべって
                    膝にすりきずだけつくっている

                    いつも
                    ひとつのことばが
                    耳の中でこだまになって
                    消えないから

                    前に進んでいかない
                    もどかしさ
                    今夜の強い風の音が
                    髪を
                    かきむしり
                    流れて行ったよ

                    さよなら
                    きのうまでの日々

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