ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

12色の鉛筆・・・灰色・銀色

2012-11-26 19:12:22 | 日記
                         シュプレヒコールの空



                           どんよりと
                           雲が垂れ込め
                           雨がぽつりぽつり
                           降りだす

                           朝の
                           脚は
                           重く
                           瞼
                           閉じて

                           陽の射す
                           きれ間もなく
                           
                           いよいよ雨が大降り

                           ガラス窓に雨粒がこびりつく
                           低い音をたてて

                           雨粒
                           傘が遮り
                           伝って流れる

                           抗する
                           
                           雨粒が断続するならば
                           傘をその空にむかって
                           突出し

                           鉛色
                           鈍色の
                           そのはらに
                           傘の切っ先を

                           抗する

                           鉛色
                           鈍色の
                           銀色のその翼よ

                           灰色の瞳の若者も
                           その被害者