ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

12色の鉛筆・・・月と地球

2012-11-09 22:32:11 | 日記




                    12色の鉛筆
                        
                        ねむい頭で
                        画用紙に描く
                        
                        きゅっと迫る
                        きようがきのうになるとき
                        地と空の境に
                        私の出会った人々が
                        いってしまうということが
                        はっきりわかったとき

                        そして
                        私自身も

                        眼を閉じて
                        しまう

                        きょうの大切さを思い
                        毎日毎日
                    
                        靴ひもを
                        きゅっとしめ

                        歩いている

                        だけど
                        地と空の境目がはるか遠くにみえて
                        
                        かげろうではないかと
                        ココにいる自分を

                        雲のように

                        軽く
                        軽く

                        流れてみたくなる

                        しかし
                        時代の中で
                        泳いでいる

                           溶けた氷の上の
                           餓えた
                           白熊

                           山から下りて
                           ヒトの食べ残しを
                           あさる
                           痩せこけた
                           ツキノワグマ

                           ヒトは
                           わが子さえ

                           投げ捨てるものがいる

                        空の月が
                        変わらずに
                        白く輝いている
                        のは
                        奇跡であって

                        月と地球が
                        ささえあっている